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07 魔術考察

魔術とは魔法を再現しようとした術である。


この認識は正しい。

が、正確ではない。


これは魔術が生み出された経緯を説明した物であるというのが正確だというのが俺の持論である、

実際、魔術開発において魔法は開発のためのアイデアくらいの役にしかたたない。

具体的には魔法を使っているときの感覚を教えてもらうくらいしか魔術開発の役に立たない。


共通している部分は、魔力を消費して発動する事、確かなイメージが大切だという事。


魔法にはブラックボックスな部分が多い。

魔法が発現した人の共通点なども見つかっていない。


魔法についての考察は毎日研究している学者さんたちにまかせるとしよう。

魔法については前世の知識が全く役に立たない。


では魔術はどうだろうか。

魔術には詠唱が必要である。

でも、決まった詠唱が必要なわけではない。


例えば、火弾の魔術。

「炎よ、我に集い敵対するものを打つ抜け。火弾」、「火の弾よ、飛び放て。火弾」など、いくつもの詠唱が存在する。


しかも詠唱をしたら絶対に魔術が成功するのかと聞かれれば、答えはNOだ。

当然失敗する事もある。

むしろ絶対に成功するなら魔術を練習するやつなんていなくなるだろう。

失敗にもいろいろなパターンが存在する。

火が出たが弾にならなかった。火すら出なかった。火の弾が途中で消えてしまった。などである。

魔力切れで失敗した場合は省いて考えると、たいていがイメージ力が不十分だったからだというのが一般的に考えられている原因である。


イメージ力というのはひどく曖昧である。

それこそ人それぞれ。魔術の発動に成功した者がすべて同じレベルのイメージができていたのかすら疑わしいと思っている。


俺の考えはこうだ。

魔法を使っている者たちはその魔法を発動させるとき魔力を決まった流れにそって流しているのではないかと。


イメージは電子回路である。

とても簡単に言えば、理科の授業でやった豆電球。

豆電球と電池を用意して豆電球の銅線を電池のプラス極とマイナス極につなぐ。

すると豆電球が光る。


これを分割して考えると、

①電気が出る部分である電池のプラス極を設置。

②電気がまっすぐ流れる銅線を設置。

③プラス極と銅線をつなぐ。

④銅線と電球をつなぐ。

⑤もう一本電気がまっすぐ流れる銅線を設置。

⑥銅線と電球をつなぐ。(もう1本のどうせんとは接触しないように)

⑦電池のマイナス極を設置。

⑧銅線とマイナス極をつなぐ。


このような感じの事を魔術発動の時には行っているのではないだろうか。

これをどこでやっているか分からないが少なくとも命令は頭でしていると思っている。


成功した場合の魔術=光った場合の豆電球。

失敗した場合の魔術=光らなかった場合の豆電球。


失敗の原因は、豆電球が光るために必要な部品の設置忘れ。

部品をつなぐ順序が間違っている。

部品自体が間違っている。


これを魔術に置き換えると、

魔力の流れが途中で止まる。

魔力の流れが間違っている。

魔力の流れ方が術を成功させるには不十分な形で流れている。


このくらいだろうか。

実際に電気と魔力が違うものであるはずなので厳密に考えてしまうと頭がこんがらがってくるのでアバウトに考えた結果である。


この回路の設計を頭が自動で行っているはずなので、成功率を高めるためには、魔力の流れを意識する、術によって起こされる現象自体の知識を増やすなどが効果があるのではないかと考える。


単語だけでも声に出すと成功率が上がるので声に出すという行為も有功である可能性がたかい。




「ふぅ」


これが今日までにまとめた魔術に関するレポートである。

本当は魔術が成功すればいい訳なので、このイメージでためしてみて成功率が上がったり、安定したりすればこの方針でいくるもりだ。



「明日はとうとう本物の魔法が見れる日だから、また修正する可能性もあるか」


うん。

ここまでにして今日は終わりとしますか。


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