01 謎の外国人
知らない天井だ。
なぜかこんな異世界転移もののテンプレをいきなりかましてしまったのか。
まぁ、休日の時間つぶしに読んでたネット小説なんかの一説をやってみたかっただけなんですけどね。
あ、ちなみに声には出していませんよ?
あくまでも自分の中だけで楽しみたいだけですので。
ちょっと真面目にここはどこだ?
どこかの病院か何かだろうか。
後遺症とかはやめてくれよ。
多少のリハビリなんかは問題ないけど、それ以上だとさすがに困ったことになるんですよね。
ちゃんと保険おりるよね?
というか、生身対車の事故だから運転手さんが払ってくれるのか?
まぁ後でだれか来て説明してくれるだろ。
こんなんじゃ会社行けないし、眠たくなってきたし、もうひと眠りしよう。
―――――
「jdyrhsb」
「jdyrhsb」
ん?
何か声を掛けられていると思われるが、わからない。
意識がはっきりしない。
もうひと眠りしたいが、また声をかけられる。
「ぁぅ~」
しっかりと声がだせない。
寝起きだからか。
自分の声が変に聞こえる。
「ihysjgnr」
目を開き、声のする方を見ると、金髪の若い女の人が2人いた。
見た目は完全に外国人である。
しかも何を言っているのかさっぱり理解できない。
俺の声を聞いたからか、よくわからない反応をしている2人。
が、こっちは困っているのだ。
何だかわからないが、上手く喋れないし、この2人が何言っているのかもわからない。
たしかここはどこかの病室的な場所で・・・
はっ!
まさか、これが後遺症的なやつなのか。
喉がやられてとかそういう感じの?
でもこの外人さんたちの存在は意味不明である。
言葉の理解はできないが聞こえてはいるので耳はやられていない模様。
ってか俺以外に冷静だな。
まぁ、昔からびびることはあってもパニックになることはなかったしな。
まさか外国人に間違われたとか?
まさかね。
俺なんてどこからどう見ても日本人顔だろ。
まぁ、中国人か韓国人に間違われる可能性が多少あるくらいか?
でも、俺の免許書なんか見れば日本人だと一発で分かるはずなのに。
と、冗談もここまでにしますか。
状況は今一つ呑み込めていないけど、なんか嫌な感じがするんですよね。
普通に考えれば、病室に知らない金髪外国人が来るはずないし。
よく見てみればあきらかにナース服じゃないし。
よくよく見てみればあきらかに病室じゃない。
なんか俺の手は赤ちゃんみたいに愛らしいものになっている。
いつか読んだラノベかウェブ小説の状況に似ているんだよな。
まさかね。




