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第1,369話「女傑3人①」

とある日の朝……


ウッラとテオドラはヴァレンタイン王国王都セントヘレナの街中を歩いていた。


いつもはブランデル邸の勤勉な使用人を務めているふたりも、いくつかの顔を持っている。


ルウの忠実な従士であるのは勿論、冒険者ギルドに登録していて冒険者も務める。


そして今日は、ブランデル邸における仕事はお休み。


冒険者として、冒険者ギルド王都支部を経由し、

ふたりでギルドから依頼された『任地』へと赴くのだ。


ふたりが受けた依頼は、結構な高難度だ。


気になる依頼内容は、

『古城に潜むと噂される吸血鬼の始祖と約500体の配下たる吸血鬼軍団の討伐。完全討伐条件で金貨4,000枚』……である。


報奨金こそ、とても高額なのだが……

いくらふたりが強いとはいえ、誰もが心配しそうな依頼内容だ。


やたら強気で威勢の良いウッラ。

物静かで内にじっと闘志を秘めるテオドラ。


対照的なふたりであり、当初こそ折り合うのに時間を要したが、

今や慈しみあえるくらい、息がぴったりである。


ふたりとも、双子の姉妹が居るのが大きいかもしれない。


ウッラには双子の妹パウラ。

テオドラには双子の姉ソフィア。


そんな似た境遇のふたりだから、まるで赤の他人でも、雰囲気は『実の姉妹』のようである。


ちなみに、彼女達のそれぞれの姉妹、パウラとソフィアもこれまたお互い、

実の姉妹と思われるくらい仲が良いのだ。


さてさて!

今更だが、補足しよう。


ウッラは『ダンピール』である。

『ダンピール』とは、人間と吸血鬼のミックスである。


但し、『ダンピール』の外見は普通の人間と変わらない。

というか、ウッラは王都の中でも際立って美しい少女であり、

男子たちからのナンパがあとをたたない。


だが、ウッラは普通の少女とは一線を画す。

卓越した敏捷力を始め、素晴らしい身体能力を誇り、剣技も一流。

不死である吸血鬼を倒す力を持ち、

更に気配を消す吸血鬼を、探知する能力も備えているからだ。


そんなウッラは、他のダンピール同様、吸血鬼に対し、激しい憎悪を抱いている。

ルウにほのかな想いを持つウッラだが、その憎しみはけして消える事はない。


一方のテオドラ。

彼女は、数千年前に滅んだガルドルド魔法帝国が、

試作品(プロトタイプ)として開発した古代の対悪魔兵器。


体内にはテオドラ本人、つまり人間の魂を宿した戦闘用自動人形(オートマタ)である。


骨格は通常のものより更に軽くて丈夫な強化ミスリル製。

表皮は丈夫で怪我をしても再生可能な合成魔導皮膚で覆われいる。

動力は大気中から魔力マナを取り込んで稼動するので魔力補填が不要だ。


そして、テオドラは卓越した身体能力を持ち、格闘技に優れ、

飛空し、モーラルと同じ魔力吸収能力を持つ。

また、炎の魔法剣を使いこなす。


最近はルウによりビルドアップして貰い、身体能力が更に上がっただけでなく、

いくつもの魔法を行使可能となったのだ。


今回の依頼はたまたま、ルウの妻であり、

冒険者ギルド王都支部ギルドマスターを務めるミンミへ、

ウッラが『お使い』をした際に知り、受諾の申し入れをしたという経緯だ。


相手が相手だけに、ウッラは燃えた。


「吸血鬼の始祖と約500体の配下たる吸血鬼軍団など、しゃらくせえ! 私ひとりで楽勝! 一気にぶっ潰してやる!」


と息巻いたのである。


その際に、さすがにウッラひとりでは『高難度すぎる』と懸念され、

断られ、すったもんだしたが……


帰宅したウッラに対し、

速攻でテオドラが、『助っ人』として、参加の名乗りをあげた。


そして、どうしても別件で参加不可能なルウ達の代わりに、

いつもはブランデル邸の門番を務める、

冥界の魔獣ケルベロスも加勢する事となったのである。


そのケルベロスは、正門から出た道すがらで合流する事となっていた。

勿論ルウが、目立たぬ場所へ、ケルベロスを転移魔法で送るのである。


こうなると、ウッラは強気。

翌日、テオドラとふたりで赴くが、

懸念を見せたミンミがケルベロスが加わってもOKせず、

『仮受諾』という形にしたのである。


結果、ミンミから、ルウへ緊急連絡が行き……

更にルウから『助っ人』を頼んだという話があり、

正式受諾のOKが出た。


と言う経緯で、ウッラとテオドラは、

冒険者ギルド王都支部へ向かっているのだ。


ウッラもテオドラも、ルウが頼んだ『助っ人』を知っているから、表情が明るい。


なので敵が、

『古城に潜むと噂される吸血鬼の始祖と約500体の配下たる吸血鬼軍団』でも、

全く臆してはいない。


「「おはようございます!」」


ウッラとテオドラは冒険者ギルド王都支部の正門前に到着。

あいさつして、開かれた正門から中へ入った。


「テオドラ! なんやかんや、いろいろとあったが、やっと討伐へ赴けるな!」


「ええ、あの人が加わったら、ノープロブレム! 楽勝ですよ!」


笑顔のふたりは意気揚々と、本館へ入ったのである。

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