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第1,283話 「夢の発覚㉛」

東導号の新連載です。

⛤『頑張ったら報われなきゃ!好条件提示!超ダークサイドな地獄パワハラ商会から、やりがいのある王国職員へスカウトされた、いずれ最強となる賢者のお話』


平凡な苦学生男子が就職活動に失敗。

騙され、弱みにつけこまれた上、パワハラ商会へ就職。

だが強くなった彼は「ざまあ」して、素敵な職場へ転職。素敵な出会いもあり、幸せになる話です。

一気に㊿話以上読めます。


https://ncode.syosetu.com/n1277gv/


ブックマークと応援を何卒宜しくお願い致します。

 『アンコール』があった事も含め、約10分間だけ、デデ&レニー、そしてエレナとリゼッタは休憩を取った。


 そして午後3時少し前となり……

 本日第2回目の演奏公演となる。


 ホールへ戻ってみて、メンバーの全員が驚いた。

 満席だっただけでない。

 立ち見の客までおり、店内はいっぱいだったのだ。


 客たちは皆、満面の笑みを浮かべていた。

 

 デデ&レニーの実力を知らない『しょっぱな』は、(いぶか)()な表情をしていたが……

 第1回目の演奏を聞いてびっくり!

 2回目の演奏以降は、誰もが大きな期待を持って、待っていたのである。


 マネージャー役?のルウが客達へ告げる。


「皆様、念の為、デデ&レニーは、演奏する曲目が重複する場合もございます。でも第2回目の公演からいらして頂いたお客様には、初めてお聴き頂く事となります。どうぞご了承くださいませ」


 後から、『行き違い』がないようルウは注意を呼びかけたのだが、反論を唱える者は皆無であった。

 客達は全員誰もが笑顔であった。


 ルウは大きく頷くと手を大きく掲げる。


「さあっ! デデ&レニー、本日2回目の演奏です。どうぞ、ご拝聴、お楽しみくださいませっ!」


 『演奏開始』を告げるルウの言葉が終わると同時に、店内のどこからともなく、あの不思議な伴奏が聞こえて来た。


 ルウの言葉通り、2回目の公演、最初の曲は『ヴァレンタインの大地に生まれて』だ。


「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっ~~~!!!」」」」」


 心身に染み渡るくらい『ヴァレンタインの大地に生まれて』を聞き慣れた客達は、大きな歓声をあげた。


 一方、アンドレ、レオナール、エレナ、そしてリゼッタも初回の公演に比べ、比べ物にならないくらい慣れ、落着き払っている。


 そんなこんなで、2回目の公演は初回より格段に上手く進んだ。

 『アンコール』も無事に対応、アンドレ達は、拍手喝采の中、ステージを後にした。


 そして、休憩後の午後4時……本日3回目、最後の公演。

 やはり……

 客は減るどころか、店内へ入り切れないくらい増えていた。


 だが……

 十分な休憩とルウの治癒魔法もあり、コンディションは全員ノープロブレム、問題なし。


 ステージと客席は一体となり、素晴らしい時間と思い出を共有したのである。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「うむ、お疲れ!」

「お疲れ様です!」

「お疲れ様ぁ!」

「お疲れ様でっす!」


「皆さん、本日はお疲れ様でした!」


 デデ&レニーのデビュー公演、本日都合3回の演奏はトラブルもなく無事に終了した。


 アンドレ、レオナール、エレナ、リゼッタ、そしてルウが、軽く(こぶし)を合わせるフィストバンプを行う。


 レオナールは感動していた。


 ひょんな事から、歌手としてデビューしてしまった。

 だが……

 切磋琢磨した仲間全員で力を合わせて成し遂げた達成感、多くの客に喜んで貰った充実感が全身に満ちている。


 武人として得る戦いの高揚感、満足感とも全く違っていた。

 但し、どちらが良いという話でもない。


 上手く表現は出来ないが、『武人ひと筋』と思い込んでいた己の人生への見方が大きく変化したのは間違いなかった。


 さてさて!

 冷たい紅茶で喉を潤し、ひと息入れた後……

 エレナとリゼッタは、ルウの転移魔法でブランデル邸へ帰宅する。


 アンドレとレオナールは、エレナ達が転移した後、着替え……

 迎えに来たモーラルが御すブランデル家の大型馬車でそれぞれの自宅へ帰るのである。


 ここで、店主のダレンとスタッフのひとりニーナが『控室』に姿を見せた。


「ありがとよっ! あんたたち、最高だったぜ! またぜひ頼むっ!」

「お疲れ様でしたっ! 気を付けてお帰りくださいっ!」


「それと、これは今日の謝礼、いわゆるギャラだ。少なくて申しわけないが、ひとりり金貨5枚だ」


 ダレンはルウへ、都合金貨20枚を手渡した。

 ルウはすぐに、各自へ金貨を5枚ずつ渡す。


「じゃあ、な! 後はルウ、頼んだぜっ!」

「失礼致しますっ! まだ仕事がありますのでっ!」


 挨拶をし、ダレンとニーナは再び『仕事』へと戻って行った。

 歓声が聞こえて来る。

 まだ演奏の余韻(よいん)が残っているのであろう。


 プロとして受け取った演奏の対価、各自が金貨5枚の感触を楽しんだ後、アンドレとレオナール、エレナ、リゼッタは金貨をルウへ返却する。


 最初の取り決めで、ギャラは全て孤児院へ寄付する事となっているのだ。

 そして、次の演奏公演はその孤児院で慰問を兼ねて行う事も決まっていた。


 そんなこんなで……

 時間は、午後5時少し前となった。

 まずは、エレナとリゼッタが帰宅する。


「じゃあ、ルウ様、私達は屋敷へ戻りますっ! また後ほどっ!」

「デデ! レニー! またねっ!」


 お辞儀をし、手をひらひら振ったニンフふたり。

 瞬時に、煙のように消え失せる。


「ははははは、ではレニー、私達も着替えよう」

「はい、デデ。馬車の中で、元の姿に戻るのですね。ルウ、着替えは持って来ているか、それと迎えの馬車は来ているかな」


「はい! おふたりの着替えは俺の収納の腕輪にあります。そして馬車は、既に裏口の前で待機しています」


 先ほど、モーラルから念話で到着の連絡が入っていた。

 ルウはにっこり笑い、大きく頷いたのである。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

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