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第1,271話 「夢の発覚⑲」

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 カルパンティエ公爵家邸……


 その夜……

 突然の来客アンドレ・ブレヴァル枢機卿を迎え、いつもは夫婦ふたりで摂る夕飯が一変。

 とてもにぎやかなものとなった。


 特に喜んでいたのが、妻のレティシアである。

 飾らないアンドレの『素』に触れて、満面の笑みを浮かべていた。


 厳格でしかめっつら、笑わない、無口、そして質実剛健、清廉潔白……

 創世神教会や大聖堂で遠くから見かける枢機卿たるアンドレはそんな硬いイメージであったが……

 それは間違っていた。


 思い切って、間近で、面と向かって話してみれば、とってもきさくな好々爺(こうこうや)なのである。


 しかし同じ王国最古参の上級貴族でも、今まで、フレンドリーに付き合った事のないこの3人に、他愛のない世間話が出来るのか?


 何か、盛り上がる話題があるのか?

 すぐ話が尽きるのではという疑問が出るのではないだろうか?


 3人の共通の話題は、まず無難に子供の話題である。


 まずアンドレの嫡男マティアスの話となった。

 レティシアがさりげなく……

「マティアス様は、最近お変わりになりましたね。とても凛々しくおなりになりました」と振れば、アンドレは嬉々として 話し始めたのである。


 これで一気に話が盛り上がった。


 そしてマティアスは彼の妻パトリシアとも結婚した当初のように仲睦まじくなり……

 アンドレもマティアスだけでなく、今まではよそよそしく殆ど会話がなかったパトリシアとも仲良く言葉を交わすようになったとも告げた。

 最近はふたりの孫娘から誘われて、王都内にある孤児院の慰問へも行ったという。


「しばらく前までは、仕事にかまけ、とどこおっておりましてな。本来はそのような活動こそ、創世神様の御心にかなう行為、教会の重責を担う私が率先して行わねばならぬのだが」


 アンドレは苦笑して、言う。

 しかしレティシアは、ゆっくりと首を横にふった。


「いえ、枢機卿様はとても御多忙ですもの。当家は伝統ある武家ですが、子供への慈愛の心を大いに学ばなくてはなりません」


「ははははは! 子供達は次世代のヴァレンタインを担う宝である。生まれた子、全員を大切にし、幸せになる手助けを、我々おとながしなくてはならないのですよ」


「おっしゃる通りですわ。ねえ、レニー」


「あ、ああ……」


 妻レティシアの問いかけに対し、レオナールは曖昧に答え、小さく頷いた。

 遠回しに話題を変えて欲しいと伝えているつもりなのだが……

 

 レティシアは逆に乗り気となってしまった。


「ねぇ、レニー。私達も行きましょうよ、孤児院の慰問。マティアス様やパトリシア様ともお話ししたいわ」


「おお、それは良い。ぜひ近いうちに。次回、我が家が行く日時をお報せしよう」


「ありがとうございますっ!」


 話が一気に進んでしまった。

 こうなるともう後戻り出来ない。


 近日中に、孤児院へ慰問へ行く事となるだろう。

 仕方がない。

 スケジュール調整でもしておくか……

 レティシアの機嫌も良くなり、気晴らしにもなるだろう。

 ブレヴァルとも交流が深まるに違いない。


 苦笑したレオナールは、笑顔で話すレティシアとアンドレを見つめていたのである。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 レオナール、レティシア、アンドレの3人。

 無事夕飯が終わり……

 デザートを食べ、紅茶を飲み、後はとりとめのない話をしてお開きとなった。


 アンドレはVIP客間の寝室で休む事となった。

 静かな夜は「しんしん」とふけて行く。


 レオナールは久々にレティシアと一緒に寝た。

 妻と同じベッドで寝るのは久しぶりであった。

 何か変な寝言を言ったらまずいと思いながら、眠りについたのである。


 夕飯で散々話した。

 だったら例の夢を見ないかといえば、そのような事はなかった。


 いつの間にか、眠り込んだレオナールであったが……

 気が付けば、あの楽園エデンの草原に立っていたのである。


「よっ! レニー!」


 ……軽いノリで声をかけて来たのは、やはりアンドレである。


 しかし……レオナールのノリは悪かった。

 テンションは限りなく低い。


「はあ……」


「おいおい、どうした、ためいきついて。1週間後に本番が迫っているのに、気合が入っておらんぞ」


「いや……ひどくゆううつなのですよ」


「何がだ? 居酒屋(ビストロ)で歌う事がか?」


「違います、慰問ですよ。私の柄には合いません。どうして、デデはあのような話を妻にふったのですか?」


「ははははは、柄に合わぬというのは私も同じだ」


「はあ? 何を仰っているのですか? 我が王国における創世神教会のトップともあろう方が……」


「いや、さきほど仕事にかまけてといったのは、大嘘だ。元々小さな子は苦手であった。今は可愛くて仕方がないがな!」


「は? 大嘘!? 小さな子供が苦手? 宜しいのですか、聖職者たる者が、そんな事を言って!」


「おう! レニーだからこそ本音で言う。胸襟(きょうきん)を開いて話をしているからな」


「はあ……ありがとう、ございます」


 自分はまだ胸襟を開き、本音でアンドレと話をしていない。

 少し心苦しくなる……


 ここで、女子ふたり。

 エレナとリゼッタも登場した。

 ひまわりのように明るく笑っている。


「こんばんはぁ!」

「今夜も宜しくお願い致しまぁす!」


「よし! メンバーが揃った。早速練習だ」


「は、はいっ!」


 こうして今夜もまた……

 デュオ『デデ&レニー』の秘密練習が始まったのである。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

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