第1,232話 「大破壊⑥」
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遂に!
遂に、大破壊が発生した!
謎めいた亜空間の裂け目から現れた、邪竜の大群、数百頭が王都セントヘレナへ襲来する!!!
ルウから、念話で報せを受けたアデライドは、
即座にフィリップとレオナールへ『使い』を飛ばした。
大破壊……人々の生存どころか、存続をも脅かす……
未曽有の大災厄など起こらなければ良いのに……
そう願っていたふたりにとってはとんでもない『凶報』に違いなかった。
第一報から間を置かず、アデライドの下へ、すぐにルウが現れた。
隣家だが……超が付く緊急事態!
転移魔法により、アデライドの居るドゥメール邸の書斎へピンポイントに現れたのである。
ルウからは座して襲来を待つのではなく、邪竜達をなるべく王都に入れないよう事前に郊外で迎撃するとも告げられた。
王都に甚大な被害が出ないように少しでも邪竜の数を減らすという。
幸い、ほんのわずかな時間だが、邪竜どもが王都に現れるまで、20分ほどあるらしい。
ルウの底知れぬ力を知りながらも、アデライドは心配でならなかった。
邪竜数百頭とは誰も想像がつかないくらい、強大過ぎる。
「ルウ、いつもいつも貴方に全て頼ってしまって本当にごめんなさい。……絶対に無理をしないでね」
心配するアデライドが暗い表情で言っても、ルウの穏やかな笑顔は変わらなかった。
「了解です。俺は簡単には死にません、安心してください」
「…………」
「アデライド母さん、そちらへは後で悪魔従士ふたりを行かせます。申しわけありませんが、学園の方はお任せしますよ。宜しくお願いします」
ルウは約束通り、悪魔従士を寄越すというが、アデライドは首を横に振った。
「こちらは大丈夫よ。ルウ、少しでも貴方の加勢に回して頂戴……」
「ありがとうございます。俺は大丈夫です、アデライド母さんこそ絶対に無理をしないでください」
「ルウ……フランやあの子達の為にも絶対死なないで」
「……じゃあ、そろそろ行きます。また後で」
ルウがそう言った瞬間、彼の姿は消え失せた。
転移魔法で『戦場』へ向かったに違いない。
アデライドはルウに対し、感謝の意を込めて改めて深々と頭を下げたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ここは王都より少し手前、地上より上空100m……
既にモーラルと悪魔従士達はルウを待っていた。
『旦那様』
『『『『ルウ様』』』』
招集した悪魔従士は、バルバトス、アモン、マルコシアス、ヴィネ、アンドラス、アスモデウス、オセ、シメイス、そしてメフィストフェレスである。
人間フランソワーズに転生した悪魔グレモリーには、
既に念話で緊急の一報を入れていた。
忠実な従者悪魔ウヴァルとともに、人間の両親を安全な場所へ移した後、
魔法大学へ行き、防衛にあたるという返事を貰っている。
さてさて!
ルウは彼等を一瞥するとテキパキと指示を出して行く。
『バルバトス、ヴィネ以上2名はアデライド・ドゥメール伯爵の下へ行き、魔法女子学園の防衛にあたってくれ』
『御意! アデライド様と学園を必ず守り抜きます!』
『ルウ様、今こそナディア奥様を貶めた贖罪を果たす時、全力を尽くします』
『マルガはミンミを助け、ギルドの冒険者達と王都市民を助けてくれ』
『分かりました! 長きに亘って地下牢に囚われていた私を救い出して頂いたご恩をお返しすべく! ミンミ奥様と共に戦います! ルウ様に刃向かう邪竜共全てに死を!』
『アンドラスは王都騎士隊に合流し防衛にあたるように』
以前アンドラスは楓村で王都騎士隊隊長のキャルヴィン・ライアン伯爵の一子ジョナサンと共に戦っている。
騎士達も抵抗なく共に戦えるだろう。
『ルウ様、心得た!』
『シメイスは鋼商会と共に王都市民のケアをしてくれ! 頼むぞ!』
『了解です! ルウ様。リベルトと奴らを全力で助けますぞ!』
『アモン、アスモデウス、オセ、メフィストフェレス、以上4名は俺と共に出来る限り邪竜共を殲滅する。真下は無人の荒野、誰にも被害は及ばぬ。この場のみならば、人化を解き、本来の姿に戻り、全能力を邪竜どもにぶつけてかまわない』
ルウの許可が出た。
仮初の姿を解き、『全て』を邪竜に向け、解き放ってOKだというのだ。
『邪竜どもを殲滅したら、頃合いを見て俺と共に王都へ戻り、討ち漏らした残りを掃討する、良いな?』
『御意! いよいよルウ様と共に戦える! このアモン、腕が鳴ります』
『ルウ様! 奸物グレゴーリィから解放された大恩、お返ししますぞ!』
『私もアスモデウスと同じく! アッピンから解放された大恩をお返しします。戦いぶりをとくとご覧ください!』
『商人と化したグレゴーリィ、すなわちザハール・ヴァロフの御守りも少々飽きましたところ、いっちょ大暴れしますよ』
王都の各所に赴くよう指示を受けた悪魔従士達は転移魔法で次々に消えた。
残ったのはルウとモーラル。
アモン、アスモデウス、オセ、メフィストフェレスの悪魔従士4名だけだ。
そうこうしているうちに……
西の方角から伝わる邪悪な気配はますます強くなっていた。
あと10分ほどで邪竜達は姿を現す筈だ。
ルウは、大きく頷くと……
右拳を高々と掲げる。
すると拳からは、巨大な黄金色の魔力波が一直線に10mも伸び、まるで剣のような形状となった。
『泥の池』でルウがグウレイグのアリスを救った際、真竜王のドラゴンゾンビを倒す為に使った『剣』である。
吃驚したのは、悪魔従士達である。
彼等はそのオーラ剣が、具体的に何であるか知っていたから。
『ルウ様! そ、それは!?』
『抜き身の剣!』
『まさか、ルウ様が! て、天使長の御業まで!?』
何人かの悪魔従士達は、ルウが完全な翼を持つ事を知っているから、尚更驚いているのである。
と、その時。
遂に邪竜の群れが現れた。
『よし! 皆、俺に続け!』
ルウはそう言いながら襲って来た邪竜を抜き身の剣で一刀両断にしていたのである。
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最後に、連載中である
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◎新作「元ジャンク屋追放勇者のんびり辺境開拓記。魔族と仲良くなって、いつのまにか賢者魔王と呼ばれてた?」も宜しくお願い致します。




