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第1,225話 「学園祭㉟」

本日9月18日は、

月刊Gファンタジー10月号の発売日です!

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』◎コミカライズ版

最新話が掲載されております。

ぜひ読んでみてください!


⛤特報! 

『重版』決定!!

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』◎コミカライズ版コミックス第3巻

《スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス》


皆様のご愛読と応援により

『重版』が決定致しました!

ありがとうございます。

既刊第1巻~2巻も大好評発売中!

書店様で、ぜひお手にお取りください。


※宜しければ原作の小説版《ホビージャパン様HJノベルス刊》

こちらも大好評発売中の第1巻~7巻もあわせてお読み下さい。

 ここは……

 人の子が、けして踏み込めぬ次元の底の更に遥か奥底……

 誰もが怖れる冥界の、丁度裏側にある不可思議な『異界』である。


 麾下の悪魔グラシャボラスを操った悪魔元帥ネビロスは、

 この深き異界にて、強力な魔法結界を幾重に巡らし、巨大な魔力を抑えつつ身を潜めていた。


 ネビロスの前には、違う世界の様子を伝え映し出す、

 巨大な平面の魔法水晶が置かれていた。


 その魔法水晶には……

 ルウ達が暮らす現世、人間の王国ヴァレンタインの王都セントヘレナ、

 王立魔法女子学園屋外闘技場の様子が……

 魔獣ブラッドドッグ出現による人々のの大混乱が、収束へ向かった事がはっきりと映っていた。


『ぬぬぬぬぬ……ルウめ! 奴の覚醒は憎らしいくらい、著しく進んでおる!


まさか! 一度に4つもの魔法を発動し、それもあの広範囲へ軽々と効果を及ぼすとは……


間違いない!

奴は、いずれ天使長……否、ルシフェル様の力をも軽く超える!

創世神に限りなく近い完全なるアダムとなる!


ルウが『完全なるアダム』となるのが、創世神の意思だとしたら……

人間を餌とする、儂等悪魔はどうなる!?


今更、ルウにしっぽなどふれぬ!

降伏は絶対に出来ぬ!


その前に……ルウが完全覚醒する前に……

奴を潰すしかない!


おお、そうだ!

良き手がある!


あ奴を!

バエルを使おう!


あの悪魔王を言いくるめて……上手く使えば!

完全覚醒前の『今のルウ』ならば、潰せる!

消滅させる事が出来る!


創世神のことわり……破壊と再生の輪廻を儂が潰す!

理を潰せば、いかなる魔族も儂を褒め称える!


理を曲げた悪魔として称賛する!!

儂の名を上げ、悪魔王となる日がやって来るのだ!

は~はははははははっ!!!』


 勝ち誇ったネビロスが見果てぬ夢で高笑いした瞬間。


『あら? そんな日が、いつやって来るのかしらね? 具体的に教えてくれる?』


 ネビロスにとって、想定外の声が響いた。

 自分以外誰も居ない、魔法結界で防護し、侵入を阻止したはずの異界に、

 少女の声が響いたのである。


 当然ながら、ネビロスは驚愕する。

 自身の魔法結界に絶対の自信を持っていたからだ。


 ネビロスが振り向くと、

 いつのまにか、シルバープラチナの美しい髪を持つ小柄な少女が立っていた。


『き、貴様ぁ! モ、モーラル!』


『あら、私は貴方と、あまり顔付き合わせしてないのに、覚えててくれたの、感心感心』


『忘れるかぁ! 憎きルウの妻を名乗る汚らわしい夢魔の名を! 声もなぁ!』


『あらら、ちっちっち、全然違う!』 


『何だとぉ!』


『私はただ妻と名乗ってるだけじゃない。ルウ様と愛し愛され、本人と家族を含めた大勢の方々に認められた、れっきとした公式認定の妻ですから! 違いますぅ?』


『ふっ、ふざけるなあっ!!』 


 完全におちょくられ、激高するネビロス。

 対して、モーラルは大悪魔を相手にして、全く動じていない。


『あはは、ネビロス様。そう興奮しないで、今や厳然たる事実だし、否定出来ない正論でしょ?』


『ぬうううう……貴様が居るという事は……』


 ネビロスは……嫌な予感がした。

 否、導かれた確信だと言って良い。


 案の定。

 彼の憎き宿敵ルウが底に居た。


『ははっ! 当たりだ! 当然俺も居る!』


『ルウ!! き、貴様ぁ!!!』


『テオドラの時と一緒だな、ネビロス』


『何だと!!』


『自分はすぐ逃げられる安全な異界に潜み、配下を操る……いつもワンパターンなんだよ』


『貴様ぁ!』


 歯がみするネビロスに対し、ルウは淡々と告げる。

 どうやら決着をつけるようだ。


『ネビロス、お前に明日はない。未来もない……もう終わりにしよう』


『はっ、もう儂が終わりだと? 笑わせる! 終わりなのはお前だ!』


『何?』


『先に、お前が儂の結界を破る前に! 念話でバエルに伝えた! 世界を破壊しつくせとな!』


『ふっ、バエルか! 奴とも決着をつけねばならんな』


『ははは、バカめ! お前はバエルには勝てぬ!』


『どういう意味だ?』


『意味は世界が破滅するまで、ゆっくり考えろ! この儂を殺した後でな!』


 謎めいた捨て台詞を吐くネビロス。

 さすがに、もう逃げられないと観念したようだ。

 だが、ルウも悪魔から受ける脅しには慣れていた。

 もしも脅しが本当だとしても、怯むなどしない。


『……分かった。お前を消してから、ゆっくり考えよう。但し、世界は破滅しない』


『ははははは、愚かな!! 大破壊など児戯にしか思えない、怖ろしい災厄が来る! 冥界から来るのだぁ!!』


『忠告、痛み入る。万全の対策を講じよう……お前は永遠の虚無に漂うがいいさ』


『ははははは、さらばだ! ルウ!』


『ああ、じゃあな……次は、真面目な人間にでも生まれ変わって、幸せになれ!』


『ははははは、ない!』


『そうか?』


 ルウはふっと笑い、『悪魔殺し』の魔法を発動させた。

 以前、メフィストフェレスを半死にさせ、命乞いをさせた究極魔法『復讐ウルテイオーである』


 ぼしゅっ!!


 復讐ウルテイオーが発動し、ネビロスは一瞬にして消滅した。


 人間に生まれ変わるなど……絶対ない!


 それが悪魔元帥ネビロスが発した最期の言葉だったのである。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

宜しければ、下方にあるブックマーク及び、

☆☆☆☆☆による応援をお願い致します。


東導号の各作品を宜しくお願い致します。


⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

◎小説版第1巻~7巻

(ホビージャパン様HJノベルス)

大好評発売中!


◎コミカライズ版コミックス

(スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス)

☆最新刊『第3巻』大好評発売中!!


重版が決定致しました!!

新刊をぜひお手にお取りください。

既刊第1巻~2巻も大好評発売中!


※月刊Gファンタジー大好評連載中《作画;藤本桜先生》

☆遂に本日発売!!

9月18日発売の月刊Gファンタジー10月号に『最新話』が掲載されております。

一見超ドライですが、本当は優しいルウ、可憐なヒロイン達の新たな魅力をどうぞお楽しみください。


また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。

コミカライズ版第1話の試し読みも出来ます。

WEB版、小説書籍版と共に、存分に『魔法女子』の世界をお楽しみくださいませ。


マンガアプリ「マンガUP!」様でもコミカライズ版が好評連載中です。

毎週月曜日更新予定です。

お持ちのスマホでお気軽に読めますのでいかがでしょう。


最後に、連載中である

「帰る故郷はスローライフな異世界!レベル99のふるさと勇者」《完結!》

「絶縁した幼馴染! 追放された導き継ぐ者ディーノの不思議な冒険譚」

◎新作「元ジャンク屋追放勇者のんびり辺境開拓記。魔族と仲良くなって、いつのまにか賢者魔王と呼ばれてた?」も宜しくお願い致します。

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