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第1,208話 「学園祭⑱」

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

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『よし、いつもの通り、まずは基本から始めよう』


『はいっ!』


 こうして……

 

 ルウとオレリー、時間外の特別授業……

 スペシャルな個人レッスンは前向きな雰囲気の中、無事に開始された。


 言葉通り、ルウの指示は基本……からである。


『オレリー、使い魔を使役する初歩の指示方法を述べてくれ』


『はいっ! 走れ、もしくは飛べ。更に停止もしくは降下、帰還させる場合は戻れですっ!』


 待ってました! とばかりに、

 オレリーは、よどみなく、「すらすら」と答えた。


『その通りだ。どのような魔法の応用も基本なくしては成立しない』


『はい! ですねっ!』

 

 ここで念の為、復習しよう。

 『使い魔』は、種族にもよるが……

 大きく分ければ、陸上型と飛行型に分けられる。

 

 オレリーが答えた通り、一番基礎となる使い魔への指示は、


 「走れ」、または「飛べ」

 「停止」、または「降下」

 そして……帰還を指示する、「戻れ」

 という言霊ことだまとなる。


 ちなみに「戻れ」には、術者の下へ戻るのと、

 使い魔が棲む異界へ帰すふた通りの意味がある。


 召喚術を行使する術者は、この3つをまず習得し、

 使役する使い魔へ『基本的な動き』を指示出来るようにするのだ。


 オレリーがジェシカを見やれば……

 ジェシカはオレリーの対面に座り、主の次の指示を待っていた。

  

 ルウが授業で、火の鳥フェニックスを召喚した時の既視感デジャヴュを、

 オレリーは感じる。

 

 いつでも命令を!

 というジェシカの心の声が聞こえて来るのだ。

 それが術者と使い魔の『心の絆のあかし』だとオレリーは実感する。


 オレリーが学習し、更に歩を進めたと見て、

 ルウは頷き、授業を続ける。


『よし、では、早速基本の指示を出してくれ。お前とジェシカの間柄ならば大丈夫だが、あまり何度も指示を出し過ぎると、通常は使い魔に嫌われてしまう』


『はい!』


『だから今回も、それぞれの指示を……本来は限定と言われる3回を、いや、そうだな2回限定で練習してくれるか』


『はい!』


『但し! 肉声ではなく心の声で、ジェシカへ指示を出してみてくれ』


『心の声ですね? はいっ! 了解しましたっ!』


 肉声ではなく、念話に近い心の声で指示を出す。

 つまり以心伝心。


 この課題をクリアすれば、私はまた一段ステップアップする。

 ジェシカと更に親しくなれる!


 そして絶対に勝つ。

 相手が格上で強靭な魔族であろうが、ジェシカと共に必ず勝ってみせる。

 フランソワーズ、ジゼルが託してくれた魔法女子学園の伝統を受け継いでみせる!


 確信し、気合を入れ直したオレリーは、燃えるような熱い眼差しで、

 待機したジェシカを見つめていた。


 対してジェシカも、主の気合に応えるように、


「わうっ」


 と元気良く吠えた。


 さあ、いよいよ基礎訓練の開始である。

 オレリーの心の声が、ジェシカへ届く。


『ジェシカ! 走れ!』


「わうっ」


『止まれ!』


「わうっ」


『戻れ!』


「わうっ」


 オレリーの指示に対し、ジェシカは迷うことなく応じ、即座に対応して見せた。

 無理をせずに……オレリーは指示の間に休憩をはさみ、

 ルウから与えられた課題、『2回』をこなした。


 疲れも見せず、はつらつとし、元気良く戻ったジェシカ。

 オレリーは愛おしくなり、優しく頭を撫でやる。


 そんなオレリーを見て、ルウも満足そうである。 


『よし、OK。オレリー、良くやった』


『はい! 旦那様、全てジェシカのお陰です。ありがとう、ジェシカ』


「わうっ」


 元気に返事を戻すジェシカを見て、オレリーは目を細める。

 本当に可愛くて仕方がないという感じだ。


 そんなオレリーをこれまた微笑み、見守っているルウ。

 頃合いと見たのか、


『オレリー』


『はい』


『召喚魔法の基礎はほぼ万全、問題はなしだ。次のステップへ進もうか?』


『はいっ!』


 ルウの指示を聞き、オレリーはひと際大きく返事をしたのである。

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※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

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