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第1,203話 「学園祭⑬」

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

◎コミカライズ版コミックス

(スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス)

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6月27日発売!

ほやほやの新刊です!

書店様で、ぜひお手にお取りください。


※6月29日付けの活動報告に『書影公開』『発売記念フェア開催のお知らせ』等、

『魔法女子』のコミックス第3巻の情報をまとめて掲載しましたので、宜しければご覧くださいませ。

 モーラル、ウッラ、パウラが魔法男子学園近くのカフェ『コンクルシオ』でナンパ……

 否、魔法男子学園理事長、生徒会長ふたりの身辺調査をしていた頃……


 本日の授業が終わった魔法女子学園生徒会長室では、

 生徒会のメンバー、会長のオレリー他が全員集合し、

 学園祭の準備に追われていた。


 勝つ事に自信満々であったという、対戦相手の魔法男子学園生徒会長ユルリッシュ・ビガール。

 彼との召喚術勝負に、オレリーは大きな不安があった。

 オレリーが最も得意とするのは水の精霊(ウンディーネ)の加護を受けた水の攻防魔法である。

 そして心身を癒す治癒の魔法なのだから。


 しかし、日々の授業と勉強、生徒会長としての実務、加えて学園祭の準備まであって、

 時間に終われ……目の回るような忙しさから、くよくよ悩んでいる暇などなかった。


 その上、ルウとフランからは、オレリーが安心出来る情報が次々と耳へ入って来た。


 家族テオドラの学園内警護職員就任、そして異界において、ルウから上級召喚術特別授業の実施等、日を経て行くうち、不安よりも期待の方がどんどん大きくなって行ったのだ。


 さてさて!

 本日の議題は各所で実施される出し物、つまりイベントの絞り込みである。


 まず口を開いたのが司会進行役の副会長マノン・カルリエである。


「オレリー生徒会長」


「はい!」


「各クラス、各部、同好会、有志等、希望する実施イベントの提出が完了、内容の精査を完了しました」


「お疲れ様です、マノン副会長。私も全て見ましたけど、例年通り、多種多彩ですね」


「はい! 飲食系、エンタメ系、ミニゲーム系、ショー系、展示系等々、個人的には目移りしますわ。中には?みたいなモノもありましたけど」


「ふふ、ですね」


「絞り込んだこのリストを上級職員会へ提出し、理事長に最終決定して頂きます」


「はい! 確認です!」


 ここで挙手をしたのは、会計担当のジョゼフィーヌである。


「はい、ジョゼフィーヌさん」


「ウチの……当生徒会の出し物は、オレリー会長提案の七惑星の護符魔法で宜しいのですよね? 全員一致で文句なく賛成でしたし」


「はい、私も文句なしに賛成ですわ。製作した護符を販売し、収益をチャリティー基金に充てるというのも、凄く素敵ですね」


 マノンも笑顔でジョゼフィーヌに同意した。


 オレリーの提案した『七惑星の護符魔法』企画が全員一致なのはわけがあった。

 何故ならば、生徒会顧問のルウが監修しているからだ。


 当然、護符を製作する際、ルウからの指導がある。

 これまで受けた事のない魔法防御術の『授業』を受けられるとあって、

 反対どころか、逆に『必ず実施』の熱い希望まで出たくらいなのだ。


 また教育実習生フランソワーズの提案で、先日行われた特別イベント『マスクドチャリティバザー』の余韻が残っており、自分達のイベントもぜひ成功させたいと全員が燃えていた。


 ブランデルの家族は、以前から孤児院の慰問へ赴いていたが……

 マノンとポレットも、ステファニーに誘われ、子供達と触れ合い、

 完全に目覚めてしまった。


 収益を寄付する予定の基金は、孤児院へ多額の援助を行っており、

 モチベーションのアップにつながっていたのだ。


 閑話休題。


 話がまとまってから、煩雑な事務作業、連絡等が発生。

 終了したのは、もう5時を回っていた。


 気を利かせたリーリャとポレットが、温かく香りの良い紅茶を淹れ、

 メンバーは無事作業が終わった安堵感に満ち、寛いでいた。


 話は自然と、生徒会の出し物『七惑星の護符魔法』の話題となった。

 各自が下調べの予習を行っていたが……


 例によって、最も気合が入っていたのはマノンであった。

 自宅にあった魔導書は勿論、先週末の休日に王都の書店通りへ、

 新たな資料を探しに行ったくらいの熱の入れようなのだ。


 マノンがほんの少しだけ、表情を曇らせる。

 少し懸念があるらしい。


「昨日調べて判明しました。護符の仕様も特徴的ですが、作る際の材料もやたら多いのですわ」


「護符を作る材料が? そんなに多いのですか?」


 と、質問したのはリーリャである。

 対してマノンは、即座に反応した。


「はい! 金属細工用の工具は一式、これは当たり前に必要なのですが、各惑星ごとに作る材料が異なりますから」


「各惑星ごとって? 七惑星って、ええっと……」


「リーリャさん、太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星の七つですわ」


「は、はい! そうでしたよね?」


 すぐ思い浮かばず、苦笑するリーリャに、

 マノンはきっぱりと言い放つ。


「常識ですわ」


「はい、反省し、しっかり憶えます」


「結構! ……話を戻すと、例えば太陽の護符は金板、月桂樹、シナモン、サフランなど、金星の護符は銅板、オリーブ、スミレ、バラなどと全然違って来るのです」


「わわ! それって! 七つバラバラだと、確かに多い! 多すぎますね?」


「はい! 結構な多さです。まあ、ルウ先生もフォローしてくださるとは思いますけど、材料くらいは自分達で揃えないといけませんわ」


「よ、予算は大丈夫ですよね?」


 と、今度は心配そうに、オレリーが問う。

 しかし高々と拳を突き上げたのがジョゼフィーヌである。


「はあい! ノープロブレム、会計の私がばっちり計上していますわ!」


 ジョゼフィーノの言葉を聞き、オレリー達は大きく頷くと、

 再び気合を入れ直したのである。

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