第1,118話 「新生徒会長は誰だ!?⑭」
愛読者の皆様!
『魔法女子学園の助っ人教師』
(小説書籍版:HJノベルス様刊)
特報!
1月25日に発売された第5巻に続き……
早くも! 『第6巻』の発売が決定しました!
本当にありがとうございます。応援してくださる皆様へ特大感謝です!!!
※発売予定日が出ました!
『5月24日』です!
ぜひ書店様へ、ご予約を!
次に向けて、強力な後押しをお願い致します。
小説書籍版は既刊第1巻~5巻も好評発売中です。
店頭でお気軽に、お手に取ってくだされば嬉しいです。
既刊が店頭にない場合は恐縮ですが、書店様にお問合せ下さい。
この機会に5巻まとめ買い、一気読みなどいかがでしょうか。
ぜひ当作品を「ぐいっ!」と後押しして下さい。
何卒宜しくお願い致します。
既刊をご購入された方は、
小説家になろう様の活動報告、もしくはツイッターへご一報をください!
東導は感謝感激状態となります。
何卒宜しくお願い致します。
そして!
『コミカライズ』連載開始しております。
株式会社スクウェア・エニックス様の刊行雑誌、
月刊「Gファンタジー」にて、
1月18日発売2月号より連載中。
藤本桜先生の筆致で描かれる華麗な魔法世界を体感してください。
5月17日に発売される6月号第5話は『センターカラー』掲載となります。
乞うご期待!
※そして何と!
『コミックス第1巻』の発売が決定しました。
『5月27日』に発売される予定です。
小説書籍版と共に、ぜひご購入くださいませ。
また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。
コミカライズ第1話の試し読みが出来ます。
WEB版、小説書籍版と共に、存分にお楽しみくださいませ。
オレリーの選挙活動は初日から「山あり谷あり」であった。
張り切って一番最初に挨拶した3年生生徒には全く無視され、結構なショックを受けてしまった……
ジョゼフィーヌ、リーリャと事前に話して、厳しい状況の認識と心構えはしていた筈であったが、実際に目の当たりにすれば、受けるダメージは半端なものではない。
しかし!
捨てる神あれば拾う神ありともいう。
落ち込むオレリーを、ジョゼフィーヌとリーリャがすかさず『想定内』だと励ましてくれた上、クラス全体で役割分担する作戦を実行したところ……
2年B組の生徒ふたりが足を止め、話を聞いてくれたのだ。
実は3年生の生徒同様、2年B組の生徒達もオレリーの事はアウトオブ眼中。
最初は単に興味本位、もしくは普段接する機会があまりない『王女リーリャ』と話す事が出来るという本来の趣旨とは全く違うものだったが……
何と!
B組の生徒達はリーリャと暫し話した後、ミシェル達と楽しそうに話しているのだ。
どうやらオレリーの立候補の理由やクラスのまとまりについて話しているらしい。
級友達の熱心な様子に、オレリーは思わず胸が「じん!」としてしまった。
1年生の頃、孤独だったオレリーは誰の助けも借りず、自分ひとりの力で全てをやり遂げるつもりだった。
明日のパンも心配する貧しい暮らしから脱出する為に。
それが今や、自分の為に級友達がここまで尽くしてくれている。
やはり……
人はひとりでは生きられない。
頑なに自立を主張し、山にひきこもって住む孤独を好む者だって、知らぬ間に誰かの恩恵を受け、生きている。
そうこうしているうち、徐々に登校する生徒の姿は多くなって来た。
さあ、選挙活動の本番はこれからだ。
「オレリーさん! 私達の話を聞いてくれたのは、たったふたりだけ。まだまだこれからですよ。改めて戦闘開始ですわ」
「ええ、先ほどと同じ作戦で行きましょう」
「はいっ!」
笑顔のジョゼフィーヌとリーリャに改めて促され、オレリーは気合を入れ直したのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
選挙活動2日目となる、金曜日朝……
天気は今日も快晴、屋外で行動するにはもってこいのコンディションである。
オレリーの選挙活動初日の成果は、充分合格点といえるものだった。
何と!
あれから何人もの生徒達が足を止めてくれ、10人以上が話を聞いてくれ……
夕方下校時に行った呼びかけの際にも、朝、話を聞いてくれた生徒達が再訪してくれた上、新たに10人余り、約30人が足を止めてくれたのである。
オレリー、ジョゼフィーヌ、リーリャ以下C組の面々は結構な成果に喜んだが……
ミシェルとオルガだけは冷静だった。
何故なら、話を聞いてくれた生徒達の半分は魔法武道部員だったからだ。
魔法武道部長、副部長の姿を認め、話を聞いてくれたに違いないから。
ミシェルとオルガは、部員達に対して、オレリーへの投票を強制しているわけではない。
実は、オレリーの支援の話さえもしていない。
選挙は自分の考えと意思で、投票するべきという考えは変わらないから。
普段身分に関わらず、仲良くする部員達の票は、他の一般生徒同様『浮動票』である。
なので部員達がオレリーに投票してくれれば、趣旨には合う。
苦戦が予想される中、少しでも『支持票』が取れれば、文句などいえるものではない。
だが部員達は、級友達に近い『準身内』であり、全くの『新規』ではない。
選挙戦に勝つ為には、最初に話を聞いてくれた2年B組生徒のような者達の票が欲しいのだ。
と、そこへ……
「部長~、副部長~」
オルガとミシェルを呼ぶ声がする。
この声は……1年生部員のフルール・アズナブールである。
昨日、足を止めて話を聞いてくれ、同じ平民の、オレリーへの支援を表明してくれた。
今日は傍らに部員ではない生徒を伴っている。
同じ1年生のようだ。
フルールが改めて朝の挨拶をした後……
傍らの生徒も初めて挨拶する。
「お、おはようございます。は、初めまして……ノエル・クラルティです。フルールさんと同じ1年C組の生徒です」
その場の全員の視線がノエルへ集中した。
最初から緊張気味な事もあり……ノエルは一層、身体が硬くなった。
まるで石像になったようなノエルへ、柔らかい声で挨拶が告げられる。
「ノエルさん、おはようございます」
「お、おはようござい……え?」
「ごめんなさい。貴女が来てくれたのが、皆嬉しくて、プレッシャーをかけてしまったわ」
『英雄を癒す者』『邪気を払う清流の乙女』……
自分には重すぎる称号として、普段そう呼ばれる事を嫌がるオレリーではあったが……
穏やかな笑顔は、ノエルをリラックスさせるには、充分な効果があった。
「い、いえ! 実はフルールさんから話を聞いて、ぜひ先輩達にアドバイスして頂きたくて来たんです」
「アドバイス?」
「はい……私、1年C組の学級委員長なんです。でも……全然まとまりがないんです」
「まとまりがない?」
「はい! 貴族である事をかさに、やたら威張る子、完全にマイペースな子、学園を完全に腰掛けだと割り切って、勉強なんかしないで遊ぼうと煽る子とか……」
魔法女子学園は貴族の令嬢が圧倒的に多いが……
C組は基本的にいろいろな身分の者が混在するクラスである。
ノエルの話を聞いて、オレリーにはピンと来た。
1年C組は、まるで少し前までの『私達』であると。
級友達も、同じ受け止め方をしたに違いない。
つらつらとオレリーが考える中、ノエルの愚痴は続く。
「苦労して入学して……折角の学生生活なのに……これでは全然楽しくありません。私、先輩達2年C組の話を聞いて、何か方法がないかと思って……」
「分かりました。ノエルさん、もう少し詳しく聞かせて頂けますか?」
オレリーの言葉を聞き、ノエルは安堵したように、大きく頷いたのである。
いつもご愛読頂きありがとうございます!
そして、東導 号作品、愛読者の皆様へ!
別作品も宜しくお願い致します。
☆『帰る故郷はスローライフな異世界!レベル99のふるさと勇者』
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遥か遠き心のふるさとで初恋の人と巡り会いたい!
都会に疲れ帰郷目前の青年が、突如異世界の田舎村に少年として転生。
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本日5月13日最新話が更新されております。
物語もいよいよ佳境です。
ぜひお楽しみください。
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異世界に召喚された人間族の隠れ勇者ダンと、ふたりのエルフ、エリン&ヴィリヤの熱くも儚い恋物語。
無双、魔法バトル、地下ダンジョン探索もあり。
※1月27日更新分で、無事完結致しました。
長らくのご愛読、ありがとうございました。
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東導 号の各作品を、ぜひぜひお楽しみ下さい。
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