第1,116話 「新生徒会長は誰だ!?⑫」
愛読者の皆様!
『魔法女子学園の助っ人教師』
(小説書籍版:HJノベルス様刊)
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ホームルームの熱気が冷めやらぬせいなのか、その日はあっという間に授業が終わり……
午後3時30分からは、ヴァレンタイン魔法女子学園新生徒会長立候補者への説明会が行われた。
オレリーは、ジョゼフィーヌ、リーリャと共に出席した。
当然、3人共初めての体験である。
説明会の会場として用意された生徒会会議室には、当然マノンとポレットの姿もあった。
選挙管理委員会から伝えられた話は意外にも多岐にわたり、内容も細かかった。
特に指導されたのは、届出書類の書き方、選挙活動の方法である。
必要事項を詳細に記載して提出する書類はともかく……
選挙活動に関しては様々な制限がかけられていた。
まず活動期間は7日間。
しかし日曜日、学園はお休みなので実質6日間である。
実施時間帯と場所も決められていた。
朝と夕方の登下校時、場所は本校舎への通路脇のみ。
授業時間内は勿論、お昼休みの活動も禁止。
方法はといえば、演説とこれまた掲出場所が決められた規定枚数内のポスターだけ。
演説は登下校の邪魔にならぬよう、シンプル且つ短時間で。
ちなみにポスターは名前のみ入った、共通デザインの地味なものである。
こうした選挙活動を行い、立候補者の顔と人柄、公約を生徒達に知って貰う。
選挙活動終了後に立ち会い演説会を行い、公約を含めた立候補者の考え方と意気込みを改めてアピールする。
そして最終決戦ともいえる『投票』が行われるのだ。
投票終了後、即日開票され、期日前投票分も合わせて集計され、新生徒会長が決定する。
さてさて……
説明会にはオレリー達やマノン達の他にも何人か生徒達が居たが……
最終的に立候補したのはオレリーとマノンだけであった。
そう!
ステファニー・ブレヴァルに続き、何と、ポレット・ビュケも立候補を取り下げたのだ。
そしてポレットは「マノンのサポートに徹する」と、オレリー達へ告げて来た。
ジョゼフィーヌ、リーリャの宣言を聞いたポレットも何か思うところがあったらしい。
結局……
魔法女子学園の新生徒会長選挙は、オレリーとマノンの一騎打ちとなったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
翌朝……
いつもルウ、フラン、アドリーヌと午前7時45分に登校するオレリー、ジョゼフィーヌ、リーリャは、遥かに早い7時前に姿を見せた。
選挙管理委員会からの指示通り、本校舎への通路脇で、選挙活動を行う為である。
御者を務めるモーラルに励まされたオレリー達は気合を入れ直して、予定の場所に向かった。
すると、マノンとポレットは既に来ていて、もう準備を終え、事前の『リハーサル』を行っているところであった。
選挙期間中は敵同士……
だが、以前とは違い、オレリーを『良きライバル』と認めたマノンには悪意の波動を感じない。
「「「おはようございます、マノンさん、ポレットさん」」」
オレリー、ジョゼフィーヌ、リーリャが挨拶すると、マノンとポレットは爽やかな笑顔を見せた。
「おはようございます、皆さん」
「おはようございます!」
「暫く、朝の会はお休みですね」
オレリーがそう言うと、マノンはこくりと頷く。
「ええ、この選挙が終わるまでは……でも選挙が終わったら、再開しますよ。……まあ結果がどうあれ、お互い恨みっこなしに致しましょう」
「はい!」
元気よく返事を戻したオレリーに、マノンは言う。
「オレリーさん、私は獅子搏兎で参りますわ」
聞き慣れない言葉であったが……
オレリーはある書物で、その諺の意味を知っていた。
「獅子搏兎? ああ、獅子は兎を捕らえるのにも全力を尽くすという事ですね?」
「そうです」
マノンが言っている意味がオレリーにはすぐ分かった。
昨日、改めてジョゼフィーヌ、リーリャと話した。
魔法女子学園の生徒は貴族出身者が圧倒的に多い。
黙っていても、票は貴族出身の自分に流れる……
自分が元々有利な事をマノンは知っている。
それ故、獅子搏兎の諺を持ち出したのだと。
しかしオレリーは臆さない。
「当然、心得ています。しかし私は全力を尽くします」
「結構! では私達は失礼致します」
マノンは踵を返すと、ポレットを伴い自分が選挙活動をする場所へ戻って行った。
と、その時。
「おはようっ! オレリーさ~ん!」
「手伝いに来たわっ!」
ミシェル・エストレとオルガ・フラヴィニーが、オレリー達へ駆け寄って来た。
「あ、ミシェルさん、オルガさん」
応援するとは言ってくれたが……
まさか、選挙活動初日のこんな朝早くから……私の為に……
呆然とするオレリーに代わって、ジョゼフィーヌとリーリャがふたりに礼を言う。
「ミシェルさん、オルガさん、ありがとう!」
「ふたりが来てくれたら千人力です!」
だがミシェルとオルガは首を振った。
「私達ふたり?」
「違う違う、これからどんどん来るわ。C組の皆が」
C組の級友がどんどん来る?
さすがにオレリーだけではなく、ジョゼフィーヌもリーリャも吃驚してしまった。
そんな3人にミシェルは言う。
「昨日のホームルームのやりとりを聞いていて……ウチの部が重なったの」
「そうよ! 今や魔法武道部は個々の強さではなく、総合力。つまり部員の団結力を一番大事にしているから」
「団結力……」
「そう、オルガの言う通りよ! 皆へ呼び掛けたの! 2年C組の団結力をもって、全員で戦おうって」
「良い機会だから、学園中に私達2年C組の連帯感を思う存分見せてあげましょう」
実はオレリー達が立てていた作戦のひとつも……
考え方は近いものがあった。
オレリー、ジョゼフィーヌ、リーリャがの3人で選挙活動を行う事で、平民、貴族、王族が身分に拘わらず助け合っている事を見せ、学園の生徒達から共感を得るというものである。
しかし2年C組全員がアピールすれば、インパクトが全然違う。
「ありがとう! 宜しくお願いします」
瞳を潤ませながら礼を言うオレリーへ……
「まあ任せろ」とばかりに、ミシェルとオルガは笑顔で自分の胸を叩いたのである。
いつもご愛読頂きありがとうございます!
そして、東導 号作品、愛読者の皆様へ!
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※1月27日更新分で、無事完結致しました。
長らくのご愛読、ありがとうございました。
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