第1,112話 「新生徒会長は誰だ!?⑧」
愛読者の皆様!
『魔法女子学園の助っ人教師』
(小説書籍版:HJノベルス様刊)
特報!
1月25日に発売された第5巻に続き……
早くも! 『第6巻』の発売が決定しました!
本当にありがとうございます。応援してくださる皆様へ特大感謝です!!!
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『5月24日』です!
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何卒宜しくお願い致します。
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藤本桜先生の筆致で描かれる華麗な魔法世界を体感してください。
4月18日発売5月号に第4話が掲載されています。
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WEB版、小説書籍版と共に、存分にお楽しみくださいませ。
ここは魔法女子学園本校舎2階生徒会室。
時刻はまもなく午後4時である。
任期満了間近な生徒会長ジゼル・カルパンティエ、副会長ナディア・シャルロワはこれまでの想い出話に花を咲かせていた。
先日、魔法部武道部を引退したジゼルは、魔法大学受験の為、本格的な勉強に入っていた。
既に受験勉強に勤しむ親友ナディアと話し、情報を共有する事も多い。
日々時間に追われる状態で、いつもならさっさと帰宅するふたりであったが……
この時間になっても残っているのは理由があった。
隣の生徒会会議室にルウが居る為である。
会議が終わったら、3人一緒に帰ろうという算段なのだ。
会議室からはシモーヌ・カンテの大きな声が聞こえて来る。
選挙管理委員会の委員長に就任したシモーヌは学園へ『最後の奉公』とばかりに張り切っていた。
生徒会の顧問となったルウは、同時に選挙管理委員会の監督教師も務める事となったのである。
その選挙管理委員会のメンバーの中に意外な顔を見て、ジゼルとナディアは驚いていた。
何と!
2年B組学級委員長ステファニー・ブレヴァルの姿があったからだ。
名門貴族ブレヴァル公爵家令嬢のステファニー……
親友である2年A組マノン・カルリエ、ポレット・ビュケと共に必ず新生徒会長に立候補すると思っていたからだ。
シモーヌによれば、どうしてもなりてが居ない、2年B組の選挙管理委員をステファニーは進んで引き受けてくれたという。
ジゼル達へ挨拶したステファニーの笑顔に何となく邪なものを感じたが……
ここで敢えて突っ込むのは愚行である。
とりあえず選挙管理委員会の体制が整い、選挙が円滑に行われる事が優先されるからだ。
同じ事を考えているのが、すぐに分かったのだろう。
ジゼルとナディアは互いに顔を見合わせ、苦笑したのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
先ほどから、30分あまり経ったが……
会議はまだ続いている……
ジゼルはふと、傍らに置かれた書類入れを見た。
処理済と書かれた箱は空っぽ。
未処理と書かれた箱は紙がいっぱいに入っている。
今にもあふれそうである。
「ふふ、懐かしいね」
「ああ……」
ふたりの目が遠くなる……
「魔法女子学園創立以来からある、伝統の意見箱……ボク達の代になってから、爆発的に申請が増えたものね」
「うむ! 毎日……私達が中を確認しに行くと、様々な意見や要望を書いた用紙でいっぱいになっていたな」
ふたりが言う意見箱とは……
一般生徒に申請という形で、学園生活を送る上での意見、質問、要望を書いて入れて貰い、それを生徒会役員が回収。
書かれた内容を精査し、生徒会で解答もしくは処理可能なものは対応。
手に余る案件は学園側へ直接申し入れをするものだ。
ちなみに申請用紙は記名、無記名問わず受け取る事にはなっている。
そもそもジゼルとナディアの代になって、何故そんなに申請が増えたのか?
それはふたりが、手を変え品を変え、時には搦め手を使い……
理事長アデライドへ、生徒会が直接上申出来る『ホットライン』を作ったのである。
『ホットライン』をジゼルが発表した時、生徒達の反応は凄まじかった。
何せ自分の意見、質問、要望が直接理事長へ届くかもしれないのだ。
実際、生徒達から受け取ったいくつかの要望は、ジゼルから直接アデライドへ申し入れた。
要望が通るか、通らないかはまた別の問題であるが……
またアデライドへ直接伝える案件だから、ジゼルとナディアで内容を精査したのは当然だといえよう。
通った案件の中で最大のものは魔導システムの改善である。
特に冷暖房&空調システムのビルドアップだ。
ここ最近、ヴァレンタイン王国の夏は異常に暑く、逆に冬は北国かと思うくらい寒い。
「快適な環境で授業を受けたい」そんないち生徒の要望は、ジゼルからアデライドへ上申された。
話を聞いたアデライドは即決。
かかる費用を惜しまずに、学園全体の魔導システムに徹底的な改善が為された。
そして今や、生徒達は一年中、春や秋のような爽やかな温度と大気の中で授業を受ける事が可能となったのだ。
だが……
生徒達が出して来た用紙に書かれた内容には「?」と思えるものも、相当な数があった。
そんな要望の数々はアデライドどころか、生徒会でも処理する事は出来ず、未処理のままとなっていた……
「魔法女子学園を男子との共学にしてください」
「カッコイイ彼氏が欲しい!」
「焼き菓子屋さんのアルバイトを許可してください。可愛い制服が着たいのです」
という要望が実は何通も来ていたのだ。
まあそんな内容だから……殆どが無記名でもあった。
当時は「却下」「不要」と一刀両断。
用紙は未処理の箱へ即座に放り込まれていた。
しかし何故か廃棄しないでとってあったのは……
ジゼルもナディアも、申請した生徒の切実な気持ちを感じていたからかもしれない。
「ねぇ、ジゼル」
「うむ」
「この未処理分……引継ぎの時に新生徒会長へ渡そうね」
「ああ、そうだな。結局解決出来なかった私達と違い、新たな生徒会長なら何とかするかもしれん」
ジゼルとナディアは……
再び顔を見合わせ、にっこり笑ったのである。
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