第1,109話 「新生徒会長は誰だ!?⑤」
愛読者の皆様!
『魔法女子学園の助っ人教師』
(小説書籍版:HJノベルス様刊)
特報!
1月25日に発売された第5巻に続き……
早くも! 『第6巻』の発売が決定しました!
本当にありがとうございます。応援してくださる皆様へ特大感謝です!!!
※発売予定日が出ました!
『5月24日』です!
ぜひ書店様へ、ご予約を!
次に向けて、強力な後押しをお願い致します。
小説書籍版は既刊第1巻~5巻も好評発売中です。
店頭でお気軽に、お手に取ってくだされば嬉しいです。
既刊が店頭にない場合は恐縮ですが、書店様にお問合せ下さい。
この機会に5巻まとめ買い、一気読みなどいかがでしょうか。
ぜひ当作品を「ぐいっ!」と後押しして下さい。
何卒宜しくお願い致します。
既刊をご購入された方は、
小説家になろう様の活動報告、もしくはツイッターへご一報をください!
東導は感謝感激状態となります。
何卒宜しくお願い致します。
そして!
『コミカライズ』連載開始しております。
株式会社スクウェア・エニックス様の刊行雑誌、
月刊「Gファンタジー」にて、
1月18日発売2月号より連載が始まっています。
藤本桜先生の筆致で描かれる華麗な魔法世界を体感してください。
来週木曜日4月18日発売5月号に第4話が掲載されますので乞うご期待。
また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。
コミカライズ第1話の試し読みが出来ます。
WEB版、小説書籍版と共に、存分にお楽しみくださいませ。
親友ステファニー・ブレヴァルの思いがけない『裏切り』……
すなわち新生徒会長への立候補中止。
生徒会長選挙には出馬しないどころか……
予想外ともいえる選挙管理委員へ就任する。
表向きは、先輩シモーヌ・カンテからのたっての依頼という説明ではあったが……
マノン・カルリエはその裏にある『真相』を見抜き、盟友ポレット・ビュケに檄を飛ばしながら、自らも気合を入れ直していた……
一方……
対抗馬と目される2年C組の仲良しトリオ、オレリー、ジョゼフィーヌ、リーリャがどうしていたかというと……
魔法女子学園キャンパス内、大噴水脇の広々とした芝生の上に仰向けに寝転がっていた。
3人にとって、王都内で自宅を除き最もくつろげる場所は学園と言っても過言ではない。
緑の絨毯以外に言いようのない、ふかふかの芝生の上に大の字なって寝転がり、広い大空を眺めていると、解放感に満ちて来る。
……最近、夏の暑さもようやく収まって来た。
その為、オレリー達3人は屋内の学生食堂でフルに過ごす割合が減り……
キャンパス内のベンチでテイクアウトの食事を摂り、冷たい紅茶を飲んだ後は、こうしている事が多くなった。
今日の空は典型的な秋晴れだ。
雲がひとつもなく、抜けるように青い大空が3人の頭上に広がっている。
吹き渡る風も爽やかで、頬を心地良く撫でて来る。
限られた時間内に3人のやる事は決まっていた。
呼吸法の練習である。
各自が己に最も適した方法を編み出しており、個々の呼吸法は異なっている。
3人共、ルウから教授された『呼吸法』の訓練は毎日欠かさず行ってはいるが……
室内よりこうして屋外で行う方が、断然気持ちが良い。
ジョゼフィーヌにとっては、初めて風の精霊と邂逅した思い出の場所でもあるから。
呼吸法の訓練が終われば……残った僅かな時間は各自が思いのままに過ごす。
オレリーとジョゼフィーヌは、それぞれ仲の良い精霊と戯れている。
ウンディーネは肌が透けるくらい薄い衣裳をまとった、栗色の長い髪をなびかせている華奢な美しい女性である。
一方、ショートカットの金髪、きりっとした端麗な顔立ち、細身の身体に透明な光沢のある衣裳をまとったのがシルフである。
ウンディーネが艶やかに、シルフは悪戯っぽく微笑み、ふたりへ歓びの感情を伝えているようだ。
そして、リーリャはといえば……
両精霊の気配は感じるものの、いまだ姿を見る事は出来ない。
正直、少し悔しい。
自分も早く素敵な精霊と邂逅したい……と思う。
ほんの少しだけだが、いらいらし、焦る事もある。
今のような状況なら、尚更だ。
そもそも魔法適性と言われる自分に適した属性はたったひとつである。
分かり易くいえば、最も得手な魔法カテゴリーという事。
適性以外の属性魔法を使おうとしても、上手く発動出来なかったり、使えたとしても効果が著しく落ちてしまう……
ちなみにオレリーは水属性、ジョゼフィーヌは風属性。
しかしリーリャは違う。
ルウのような全属性魔法使用者には及ばないが……
リーリャも稀少な、風・水・地、3つの属性を併せ持つ複数属性魔法使用者なのである。
さすがに学園内等、公では秘密にしているが……
もし私が精霊と邂逅する事が出来たならば。
一体、どんな光景が?
現れるのは果たして、オレリーと邂逅したウンディーネか?
それともジョゼフィーヌと邂逅したシルフか?
はたまた地の精霊ノームもしくはノーミードなのか?
まさか!
ルウのように適性を持つ精霊が全て現れ、一緒に祝福してくれる?
もしもあのヴィヴィのように人間と話せる精霊が現れたら……
そして精霊魔法習得の為の修行の日々が始まる……
想像すると夢は膨らむ一方である。
今や愛する『想い人』が常に傍に居てくれる。素敵な家族もたくさん居る。
ロドニアの家族も皆、仲が良い。
様々なしがらみを上手く整理した現状では、思う存分魔法の勉強が出来る。
こうしてリーリャは常に前向きに考えるようにしていたのだ。
「うふ……」
そんな夢のような日がいずれ来るのを想像し、思わず笑顔となったリーリャだが……
ふと、ジョゼフィーヌが昨夜話した事を思い出した。
ちなみに、リーリャは当初オレリー、ジョゼフィーヌを『姉』と呼んでいたが、最近はそう呼ばない。
ブランデル家では最も新参の自分が溶け込みやすいよう、周囲を全員先輩とし、立てて、気を遣い接していたのだが……
暫し経つと、オレリーとジョゼフィーヌの方から、自分達に関しては学園同様、同級生として呼び合おうと言ってくれたのである。
ルウの妻という立場で結ばれた3人は、更に『同級生&同世代』という固い絆でも結ばれる事となった。
閑話休題。
……先日の夜の事……
珍しくジョゼフィーヌは、リーリャだけ自分の部屋に来るように、こっそり耳打ちして来たのである。
「オレリーには絶対内緒ですわ」と念を押して。
自分の部屋へ招き入れたジョゼフィーヌは……早速話を切り出した。
単刀直入に。
「リーリャ、私……オレリーの夢を叶えてあげたいと思いますの」
「ジョゼ、オレリーの夢を叶えるって? あ!」
リーリャは言いかけて、すぐに「ピン!」と来た。
「成る程……分かりました。新生徒会長選挙の件ですね?」
リーリャが聞き返すと、ジョゼフィーヌは、笑顔で大きく頷いたのである。
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別作品も宜しくお願い致します。
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※1月27日更新分で、無事完結致しました。
長らくのご愛読、ありがとうございました。
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