第1,107話 「新生徒会長は誰だ!?③」
愛読者の皆様!
『魔法女子学園の助っ人教師』
(小説書籍版:HJノベルス様刊)
特報!
1月25日に発売された第5巻に続き……
早くも! 『第6巻』の発売が決定しました!
本当にありがとうございます。応援してくださる皆様へ特大感謝です!!!
発売日等、詳細は未定です。
小説書籍版は既刊第1巻~5巻も好評発売中です。
店頭でお気軽に、お手に取ってくだされば嬉しいです。
既刊が店頭にない場合は恐縮ですが、書店様にお問合せ下さい。
この機会に5巻まとめ買い、一気読みなどいかがでしょうか。
ぜひ当作品を「ぐいっ!」と後押しして下さい。
何卒宜しくお願い致します。
既刊をご購入された方は、
小説家になろう様の活動報告、もしくはツイッターへご一報をください!
東導は感謝感激状態となります。
何卒宜しくお願い致します。
そして!
『コミカライズ』連載開始しております。
株式会社スクウェア・エニックス様の刊行雑誌、
月刊「Gファンタジー」にて、
1月18日発売2月号より連載が始まっています。
藤本桜先生の筆致で描かれる華麗な魔法世界を体感してください。
※3月18日に発売された『4月号』掲載の『第3話』は、
第1話同様、『センターカラー掲載』です。
また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。
コミカライズ第1話の試し読みが出来ます。
WEB版、小説書籍版と共に、存分にお楽しみくださいませ。
翌週月曜日、お昼休み……
魔法女子学園本校舎地下学生食堂。
午前中の授業が終わり、生徒達は基本昼食を摂る。
寮生の場合は、学生寮の食堂で食事する者も多々居る。
なので、「どこにも入れない!」と不満が出る事はまずない。
ちなみにルウ達教職員も、この学生食堂を利用する事が出来る。
広い食堂の……
一番片隅の席に、2年B組委員長のステファニー・ブレヴァル。
対面に、2年A組委員長のマノン・カルリエと親友ポレット・ビュケが座っていた。
元々、マノン達が歩いていたところ、ルウの件で思い悩むステファニーが話し掛けた事がきっかけで、3人は親しくなった。
友情は順調に育まれ、今や大が付く親友となり、常に笑顔がモットーの3人。
いつもはにこやかではあるが、今の表情はいつになく真剣だ。
どうやらステファニーから、A組のふたりに対して大事な話をするらしい。
いつも真ん中近辺に座る3人が、人目をはばかるように、端っこに居るのはその為だ。
「いきなり特別なお話って、一体何ですの? ステファニーさん」
マノンが怪訝そうな表情で問いかけた。
傍らでは同じA組のポレットが数回頷いている。
尋ねられたステファニーは、大きく息を吐き、じっとふたりを見つめる。
「親友の貴女達には、きちんとお伝えしておいた方が良いと思いまして」
「きちんと?」
と、ポレットが聞き返し、
続いてマノンは、いかにも不機嫌そうに眉をひそめる。
「ステファニーさん! 言っておきますが……」
「はい?」
「貴女が学生寮へ入った話はもう聞きましたからね」
「うふ、また聞きますか?」
「うふ、じゃあありません! もう不要です! ルウ先生のアドバイスでって、嬉しそうに……お話されたのは3度もですよ」
実はこのふたり、ステファニーの話を聞き、早速自分の親に学生寮入寮の話をした。
ステファニーを引き合いに出し、
「自分も寮へ入りたい!」と……せがんだのだ。
しかし……
マノンは彼女を溺愛する父テランス・カルリエ伯爵から即座に「断固ノー!」を出された。
弁の立つマノンが、ステファニーから聞いた寮生活のメリット、つまりルウからの受け売りではあるが……
筋の通ったロジックを伝えても、父は聞く耳を全く持ってくれえなかった。
自分のたっての願いが叶わず、はっきり言って、マノンの機嫌は最悪に近いぐらい悪かったし、以前の彼女なら周囲にに当たり散らしていたのだが……
ルウと出会って、マノンは人間的にも著しく成長していたから、平静を装う事が何とか出来ていたのだ。
一方のポレットも……
学園近くの自宅から楽に馬車で通学出来るからと、両親からあっさり却下されてしまった。
そんな妬みの気持ちもこもったマノンのセリフである。
だが、ステファニーは首を横に振った。
「いえ! いくら嬉しいとはいえ、私だってこれ以上同じ話をマノンさん達へするつもりはありません」
ステファニーが学生寮へ入った話ではない、となると……
マノンもポレットも、これからステファニーが『話す内容』に心当たりはない。
「では何の件……でしょう?」
「です! 早く仰ってください、ステファニーさん」
焦れるふたりに促され、ステファニーは頷いた。
表情は少し口元が緩んでいる。
嬉しい! という波動が感じられる。
マノンとポレットはとんでもなく嫌な予感がした。
軽く咳払いをし、ステファニーは口を開いた。
「……では単刀直入に申し上げます」
一瞬の間。
そして、衝撃の事実は告げられる。
「私、今回の生徒会長選挙に立候補致しません」
ステファニーが?
生徒会長に立候補しない!?
「え?」
「そ、それは?」
あんなに固く決心したのに。
「3人のうち、絶対誰かが新たな生徒会長になろう!」と、誓い合ったのに。
……ステファニーは、あっさり約束を破ってしまった。
さすがに、ショックを受けたマノンとポレット。
片や、告白したステファニーは「ぽつり」と言葉を続ける。
「はい、お約束を反故にして、誠に申し訳ありませんが……私、他にやるべき事が出来まして……」
大きなショックをポレットは、まだ無言であったが……
マノンは何とか立ち直ったらしい。
キッとにらみ、ステファニーへ『理由』を問い質す。
「その……やるべき事って? 一体、何なのですか? ステファニーさん」
そう!
理由を知りたい。
ステファニーが立候補を見送るのは、
「しかるべき重大な理由がある筈」と、マノンは察したのだ。
対して、ステファニーはもう遠慮せず、笑顔を見せる。
「はい! ある方からの、たっての要望により……私、選挙管理委員を務める事になったのです」
これはもう確定だ。
ステファニーが『選挙管理委員』になるということは……
「完全に立候補しない」という厳然たる事実である。
「せ、選挙管理委員っ!? 何ですの、それ!」
「ど、どうして? 誰がステファニーさんへ要望を!」
と、その時。
鋭い声が頭上から降って来た。
「ステファニー!」
「はい! 選挙管理委員長!」
ハッとしたマノンとポレットが、声のした方を見れば……
「え? 選挙管理委員長って!? あ、貴女は?」
「お、鬼女子!」
マノン達の前に「ぬおっ!」と立ちはだかる、まるで鬼神のような逞しい体躯を持つ声の主は……
元魔法部武道部副部長3年A組シモーヌ・カンテであったのだ。
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※1月27日更新分で、無事完結致しました。
長らくのご愛読、ありがとうございました。
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