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第1,062話 「息抜き⑧」

愛読者の皆様!

特報です!


『魔法女子学園の助っ人教師』


『第5巻』の発売が決定致しました!

皆様の多大なる応援のお陰です!

本当に、本当にありがとうございます!

発売日等、詳細は未定です。


既刊第1巻~4巻が発売中です。

店頭でぜひお手に取ってくだされば嬉しいです。

既刊が店頭にない場合は恐縮ですが、書店様にお問合せ下さい。

この機会に4巻まとめ買い、一気読みなどいかがでしょうか。

皆様の応援が、次の『続刊』につながります。

何卒宜しくお願い致します。

 ジョルジュとジョナサンが、ニーナ達給仕スタッフの、とんでもない艶姿を見て……

 婚約者のアンナとエミリーに、『事がばれた際の有事』を想像し、胸がどきどきしてから……

 更に1週間後の土曜日昼……

 『男子会』は予定通り、英雄亭で行われる事となった。


 その間、ルウからは手紙で、ジョルジュとジョナサンへ連絡があり……

 最終的な男子会の概要、そして今回の司会進行役はルウが受け持つ事が報されていた。


 話は少々戻るが……

 ジョルジュもジョナサンも男子会の実施は勿論……

 アンナとエミリー、双方の婚約者へ、会の趣旨と発案者がルウである事、日時と場所、そして参加者が誰であるのかだけは告げている。

 結果、正直に告げた事で、彼女達はとても喜んでくれた。


 こういった夫婦のやりとりは、巷で良く聞く話ではある。

 だが、ジョルジュもジョナサンも実際に経験したのは、当然初めてであった。

 

「結婚して、妻を持ち、家庭を持つ事は……人生が縛られ、時間と自由がなくなる事だ」

と、本で読んだり、先輩から愚痴として聞いた事があった。

 

 今迄、自由気ままに生きていたふたりにとっては……

 改めて「このようなものだ」と深く理解したのである。


 それにジョルジュは、先日アンナから責められた時の言葉……

「もしも逆の事があれば、貴方は平静でいられるの?」が、心の中にしっかり刻まれていた。

 

 万が一アンナが……

 自分に隠れて、こっそり、このような会に参加したら……

 と想像するだけで……嫌だった。

 それ故、男子会について詳しく説明する事も、必要だと思ったのだ。

 

 しかしジョナサンは迷った挙句、遂に『ニーナ達の事』は言えなかった。

 何故ならば、男子会への参加自体を、アンナから止められるかもしれないという危惧があったからだ。

 

 自分を無理やり納得させるというか、「アンナへ嘘をつかなければ良い」と、ジョルジュは開き直ったのである。

 給仕は、ジョナサンの婚約披露パーティの際と『同じスタッフ』とだけ伝えておいた。


 閑話休題。


 当日、1週前の土曜と同様に、ジョルジュとジョナサンは午前8時に、英雄亭へ入っていた。

 ルウ達が来る前に、しっかりと準備をして迎えたい。

 大事な役回りである『幹事』を、「ルウから任されたのだ」という嬉しさで、ふたりは大いに張り切っている。


 男子会の幹事を受け持ち、ジョルジュとジョナサンの仲も、更に深くなった。

 同じような境遇で育ち、試練を乗り越えたふたり。

 今ではお互いに、一番の親友と断言出来る仲だ。


 将来のビジョンだって、頻繁に話す。

 ジョルジュは、ブシェ商会を受け継いだら、ぜひ楓村と取引を行いたいと思っている。

 現在、ブシェ商会は武器防具と魔道具のみを扱う専門商社の感があるから。

 だが、アンナの父アルマンとは相談し、取り扱う商材を、もっと広げたいと考えている。


 一方のジョナサンも、王国騎士として、楓村の単なる守護者に留まらず……

 父の跡継ぎとして、管理官の職を継ぎ、経済的な村の発展にも大いに貢献したいと決意していたのである。


 こうなると、ふたりの夢は広がる。

 助け合う、『人生の同志』が居ると、心強い。

 明るい将来が待つ、素敵な希望が満ち溢れる。


 ふと、ジョルジュは思い出す。

 ルウからの手紙の中に書かれていた一文を。

 今回、『男子会』に参加するルウの友5人には、ジョルジュとジョナサンの簡単な紹介をしておく。

 その際には、ふたりの事情も多少話すが、どうかと。


 当然、了解して返事の手紙を送った。

 後で聞けば、ジョナサンも同じ事を言われたという。

 とても、ありがたい話である。 


 ジョルジュは嬉しかった。

 初対面の相手でも、ルウが事前に、自分やジョナサンのプロフィールや経歴を告げておいてくれれば、話が早い。

 少なくとも、自己紹介の時間は短縮出来る。

 その分、『男子会』を、楽しむ事が出来るから。


 ちなみに……

 ジョルジュはもう、この英雄亭の店主ダレンとは普通に話が出来る。

 それどころか、ダレンの持つ知識の深さや考え方、豊富な経験等に、大きな感銘を受けていた。


 また、ダレンは知識や経験だけではなく、幅広い人脈も持っていた。

 けして前職の冒険者仲間、また英雄亭に来る客だけではない。

 

 大公エドモンとの繋がりから生じた人脈で、貴族や騎士は勿論、商人、職人等々様々な職業の者達と繋がっていたのだ。

 それも国内どころか、国外の者も大勢居た。

 今度、ジョルジュとジョナサンへぜひ紹介するとも言われている。


 そういえば、アンナの父アルマンも話していた。

 商人に限らず、何事も、最後は人との繋がりだと。

 母アデライドに以前叱られた時、そう言われていたとも、思い出した。

 

 その言葉を今、ジョルジュは、はっきりと実感している。

 これから、どんどん自分の世界が広がる……

 そんな素敵な予感がしているのだ。


 ジョルジュとジョナサンが来て、30分ほど後に、ルウも馬車でやって来た。

 鑑定魔法の訓練で世話になっている、キングスレー商会のマルコ・フォンティ、そして、今回が初対面となる鋼商会カリュプスのリベルト・アルディーニも一緒だった。

 マルコは最近、王都内における商品配送、そして商会内外の警護役としてリベルト達、鋼商会カリュプスのスタッフを雇用している。


 ルウから、リベルト達を紹介されたのがきっかけではあったが……

 自分でも鋼商会の最近の評判を聞き、その上、しっかり調査した上で雇ったのだ。

 

 顔見知りのマルコに挨拶をしたジョルジュは、ついでリベルトにも元気よく挨拶をした。

 客商売に慣れたリベルトも、以前の鉄刃団の時とは大違いである。

 笑顔を浮かべ、ジョルジュ以上の大声で、挨拶を返してくれた。

  

 ジョルジュが、いかつい風貌をしたリベルトと、普通に挨拶出来るのは……

 リベルト以上にいかついダレンと、散々話をしたからだ。

 つまりは、『慣れ』である。


 ところで、ジョナサンはマルコと面識がない。

 なので、ジョルジュは早速、マルコをジョナサンへ紹介した。

 ……このように、今後は協力し合い、お互いに人脈を広げて行こうと、ジョルジュとジョナサンは話し合っていた。

 改めて、ルウから紹介されたリベルトも加わって、話は盛り上がって行く。 

 

 更に、ジョルジュは全く想定外の人物を目の当たりにした。

 何と!

 アンナの父、アルマンも、ルウに同行し、英雄亭へ来ていたのであった。

東導 号作品、愛読者の皆様へ!

別作品も宜しくお願い致します。


☆『隠れ勇者と押しかけエルフ』


https://ncode.syosetu.com/n2876dv/


怖ろしい悪魔王に父と一族全員を殺されたダークエルフの姫エリン。穢されそうになったエリンを圧倒的な力で助けたのは謎の魔法使いダン。異世界から召喚された隠れ勇者と呪われたダークエルフ美少女の恋物語が始まる。


本日11月5日、更新しております。

ぜひお楽しみ下さい。

応援宜しくお願い致します!

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