バスケとの再会そして仲間との出会い
将志のいる市の到着した俊明、そこでバスケと再会し、さらに新たな仲間とも出会う!
タイトル:どん底から・・ 著者:村上 駿斗
登場人物:主人公=藤本 俊明バスケは凄く上手い坂町のおかげで外に出るきっかけを掴み高原に会ったことで新しい一歩を踏み出した将志にはトシ君と呼ば
れている
主人公が怪我させたやーつ=高原 勇志とても優しくバスケも上手い俊明に踏み出す勇気を与えた
ネットで出会った人=坂町 将志HNはまさちー あだ名はマサ いつも明るく元気最初に俊明に出会って俊明を外へと導いたただしバスケは初心者
有原 翔あだ名はショウ 将志の友達で家の手伝いをしながら友人たちとバスケをしている バスケ仲間の中で一番バスケが上手い性格は自信家だけどテンパりやすい
冴咲 永遠あだ名はエバ 翔のバスケ仲間もちろん将志とも友達である バスケ仲間の中で一番平均的な選手(=特徴が無い)性格はおっとりしている
音無 弓矢あだ名はキュウ 黙っていると女の子に間違えられそうなくらい美人そしてちなみに翔のバスケ仲間であるバスケ仲間の中で一番スリーポイントシュートが上手い性格は恥ずかしがり屋
病院を出て踏み出す勇気を付けた俊明はまさちーの待つ街へ向けて列車に乗った。10時45分発の寝台列車に乗った。
「ふぅ・・。疲れたー」
自分の部屋に着いて安心した俊明はいきなりの眠気と疲れに逆らえず(夜だったこともあり)つい、ウトウトと眠ってしまった・・・。
カーテンの隙間から差し込む朝日で目が覚めた俊明は
「ぅん・・・朝か・・何時だ・・?」
と、呟いて眠い目を擦りながら腕時計に目を落とした。 6;32
「6時32分・・か・・そろそろ降りる準備しないとな」
予定では7時には到着予定だ、それまでに顔洗って、飯食って、支度して、・・・。
「フッ・・学校・・みたいだな」
久々の時間に沿っての生活・・あの日のことを思い出す。
「・・なあに考えてんだよ俺」
さっさと準備を済ませ時計を見た 6;49
「んー、あと十分くらいか・・」
残り時間をただボーっと過ごす。窓を開けると、朝日が綺麗に輝いていた
「あぁ・・外はこんなに綺麗だったのか・・・俺はあの日からこの綺麗な世界を忘れひとりで殻に閉じこもっていたのか・・」
なんか笑えてくる、そんなことを考えていたら
プロロロロロロロ
「終電~終電~降り口は右側~お降りの際は足元にお気を付けください」
車掌が取ってつけたようなセリフを言った
「列車内を掃除いたしますのでお客様は速やかに列車からお降りください」
とアナウンスがかかる。俊明はボーッとしていたがアナウンスでハッと気付き急いで列車から降りた。
駅のホームから道に出ると・・
「おおーーいトッシくぅぅぅん」
うわぁーやけにテンション高い奴がいる・・・あいつがまさちーか・・写真で見た通りの顔さらに思った通りの明るさ、まあ、安心した。
「お、おう・・よう、まさちー」
まさちーと呼ぶのが恥ずかしくてつい、小声になってしまった。
「あははーネットじゃないんだから将志でいいよ将志で」
ニコニコしながら将志が言う。
「ん・・じゃあ・・ま・・将志・・まずははじめましてだな!」
俺は無理に笑顔を作った(多分ってか絶対引きつってた)
「うん!はじめましてだねートシくん!」
どんだけ元気だよ・・ってか子供っぽい?無邪気なだけかも・・俊明は心の中でそんなことを考えていた。
こうして将志と無事に会うことができた俺はまず、将志の家に向かった、と言っても将志の家は駅から歩いて3分もしなかった。
「たっだいまぁー」
「お、お邪魔しまーす・・・」
俺と将志が将志家に入る
「あらぁーあらあらあらいらっしゃい」
これはまた・・元気な人だなこれが俺の将志のお母さんに対する第一印象
「おう!坊主よくきたなぁ!」
すご・・超元気&声でかいそれが第一印象。この家族だから将志はこんなに元気なのかと頷ける。
そんなわけで俺はすんなりと坂町家に馴染めた。
「フゥ・・」
将志の部屋に荷物を置いた俺はついあからさまに「疲れたー」と言うようなため息をした。
「なんだよー疲れたのかぁートシくんよぉー」
将志がニヤケ顔でこっちを見てくる
「な・・なんだよ、知らない家に来てるんだからえぇっと、そのー、なんだ・・うん!あれだ!とゆうことだ!うん!」
(何言ってんだ俺・・・)
「うん、わかった」
将志が言う。 (わかっちゃったの!?俺は心の中でツッコミたい衝動に駆られたが、グッと我慢した)
「ねぇ!トシくんさぁーバスケ、してたんでしょ?」
・・・バスケ俺はその言葉を聞いた時過去を思い出さなかった、といえば嘘となるしかし、出発前の高原の
『楽しく生きろ!そして、俺の分までバスケを続けてくれ!』
と、言う言葉を思いだし心を乱さないようにした。
「うん?バスケ?あぁ、やってたよ?それが何か関係あるのかい?」
俺はあくまでも動揺を表に出さないように喋った。
「今日は、そんなトシくんに僕の友達を紹介しよー」
と、元気いっぱいな将志に連れられて向かったのは市民体育館だった、その体育館のコートの奥で
・・・ダム・・・ダム・・・・
キュ!タッタッタッタキュ!キュ!
「・・・!」
久々に聞いたバスケットボールをコートについたときの乾いた音・・・そしてバッシュのスキール音・・・全てが懐かしい!
「ここが僕達がいつもバスケしてるとこだよー」
将志が指を指す。
「おーーーーいみんなあああああああきったよーーーーーー!」
周りに違うお客さんもいるのに将志はお構いなしに叫ぶ・・・ちょっと恥ずかしい・・
「ん?なんだただの馬鹿か・・」
最初に口を開いたのは有原 翔バスケ仲間には「ショウ」と呼ばれているらしい、まるでハァ・・またか・・と言うような言葉だった
「ショウくん馬鹿だなんて言っちゃ・・マサくんは馬鹿じゃないよー元気なだけだよー」
と、次に口を開いたのは冴咲 永遠バスケ仲間には「エバ」と呼ばれているらしい、将志の長所をおっとりとした口調で喋っていた
「・・・将志・・おかえり・・」
と、最後に口を開いたのは音無 弓矢バスケ仲間には「キュウ」と呼ばれているらしい、最初俺はこのキュウを女子と見間違った位美人だった声も女子っぽかった
「じゃんじゃじゃぁ~~んみんなぁーしょーかいしまっす!前からみんなに言ってたトシくんだよー」
将志がバスケ仲間に俺を紹介する
「ど・・どうも・・藤本 俊明です、よろしく」
俺も挨拶した。
「いやー話はいつもマサくんから聞いてたよーよろしくねー僕は冴咲 永遠ってゆうんだーみんなにはエバって呼ばれてるよー君も気軽にエバって呼んでねー」
おっとりとした口調自己紹介と挨拶で冴咲 永遠と名乗ったそいつは俺に友好的だった (・・・ふぅ・・友好的で助かった・・)
「えっと、その、あの、よ・・よろしくです、あ!えっと、名前は、音無 弓矢といいいます、皆さんにはキュウを呼ばれていますどうぞ好きに呼んでください」
なんかしらんがビクビクしながら音無 弓矢と名乗ったのはいかにも女の子みたいなやつだった。
「なあ、将志、キュウってさ・・・女?」
俺は将志に耳打ちする
「ちゃんとした男だよ~」
将志も俺に耳打ちする
「そ、そうだよな・・アハハ・・ (あぶねー将志に聞かなかったら女かどうか聞くとこだったわ)」
ホントにホッとした・・・
「お前・・バスケ(・・・)してたんだろ?途中でドロップアウトしたやつなんて興味ねぇよ」
挨拶もせずにいきなり俺に悪態をついてきたやつがいた、将志がそいつの名前を教えてくれたそいつは有原 翔と言ってバスケ仲間のなかで一番バスケが上手でリーダーみたいなもんらしい
「っ・・・」
俺は言葉が出なかった何故かって?そりゃあいつ・・ショウのゆうとおりだったからだ
「こらぁーダメですよーショウくんそんな悪態ついちゃー」
怒ってる・・のか?ゆったりとした口調で感情がよくわからない、がとりあえず味方してくれているようだ
「なあ、お前」
ショウが俺を指差す
「無視ですかぁー」
エバは半泣き
「なんだよ」
俺はショウの呼びかけに返事をする
「俺と1on1(ワン オン ワン)しようぜ」
どうやら強制らしい、そしてこの1on1で仲間にするかどうかを決めるらしい・・・
「よし、望むところだ!」
(とは、言ったものの俺は一年以上部屋にこもってて、さらに運動なんて全然してない、はて・・困ったもんだ)
~30分後~
ひっさびさにバッシュを履き30分のあいだ軽くアップをしていた (よし、まだ体は覚えている)
「じゃ・・じゃあ審判は、私がつとめます」
とキュウが審判らしい
「じゃあショウくんの先攻で開始っ!」
将志の合図とともに俺対ショウの1on1が始まった。
ダム・・・ダム・・・
ショウが間合いを図っている
(こいつ、なかなか上手いな)
俺は直感でそう判断した
刹那、間が開いた直後だった
ショウがこの時を待っていた!と言わんばかりに突っ込んできた、俺は不意を突かれ慌ててコースを塞ぎに行った
「甘いな」
俺のこの行動を読んでいたかのようにショウはターンアラウンドをして俺を抜き去った
(まだだ!)
俺は走って追いつこうとする (ここだけの話身体能力には、結構自信がある)
(ショウの前に出れた)
ショウを追い抜き前に出てショウのドリブルを止めるとショウはクイックモーションでシュートを打とうとした。
(よんでたさ)
俺はジャンプしてシュートカットしにいった
止めた・・と思ったら、ショウのシュートは普通のクイックシュートじゃなくてフェイダナウェイ (フェーダーウェイとも言う)だった
ショウは楽すぎると言わんばかりの表情でシュートを放った
スパッ
・・・決まった
ショウのシュートは綺麗に決まった6点先取の1on1は2-0になった。
「まだまだだな」
ショウが言う
「・・・フッ・・楽しいじゃねえか」
俺は笑ったいや、笑っていた、久しぶりのバスケ・・しかもこんな強敵!
(やべぇ・・気持ち高ぶって来たぜ・・)
次は俺のオフェンスだ
(よし・・いいもん見せてやんよ)
スタート地点はスリーポイントライン近くだった (わかるよな?)
シュッ
「あ・・・」
観客の3人エバ、将志、キュウ (キュウは審判なのだが)さらにショウまでが言葉を失い口をポカンと開けていた
スパン!
ゴールのネットが擦れる音がした。
「まあまあ、だな」
俺は普通のシュートよりクイックモーションのシュートが得意なのでこれくらいは朝飯まえだ (久々で入るかどうか心配っだった)←これ本音
てことで点数は2-3
「ちぃ・・」
ショウはどうやら焦っているようだ、その証拠に最初より技が雑だドリブルが手についていない
・・・・パシン
俺は簡単にショウのドリブルをスティールした、そのまま攻めて行く
ショウはさっきの俺みたいに追ってくる (まあ、追いつけないだろう)そう思った俺はそのままレイアップしにいった
ドン
ショウがぶつかってきた
ピピィィィィィ
「ショウくんファウルです!」
そのあとも、体勢を崩しながらもシュートを決めた
「あ・・俊明さんバスケットカウントです」
ほい、これでスコアは2-5
そのあとのフリースローも難なく決めてスコアは2-6
はい、俺の勝ち!
「す・・済まなかったな・・上辺だけで判断して・・」
ショウは俺の顔は見ていないが誤っているようだ
「まあ、これからよろしくな」
俺は別にケンカする気もないし仲良くしたいので愛想よく返事した。
「それでは、また明日ー」
「・・・バイバイ」
「おう、じゃな」
「じゃーねー」
「みんなまた明日もバスケするの?」
俺がそう聞いた瞬間
「「「「当然じゃないか!」」」」
4人がハモッた!
「僕たちはほぼ、毎日何かない限りここで練習してますよ」
キュウが説明してくれる。
「そうか、なら明日もよろしく」
「よろしくです、トシさん」
「みんなじゃぁぁぁぁねぇぇぇ」
最後は将志の言葉で今日の練習が終わった。
「んんー疲れたわぁー」
将志との帰り道、俺は将志の隣で大きく伸びをする
「なんか、試合中の時、ショウに点数取られたあと、なんか怖かったよトシくん」
将志が言う
「え・・?マジ?」
「マジ」
「多分、久々のバスケで我を失いかけたような・・」
俺が曖昧な説明をする
「大丈夫?」
将志が心配そうに聞いてくる
「うん!大丈夫さ!」
俺は元気よく返事する
「んー・・・だね!トシくんが大丈夫って言うなら大丈夫だね!」
「よし!歌って帰ろう!」
将志の提案である (・・・何故いきなり・・俺の心の本音である)
とはいえ二人でご機嫌で歌って帰った。
将志の家に到着すると、将志のお父さんが寿司を買ってきてくれた。
「おう!今日はなんだか知らんが遠いとこから友達が来たそうじゃねえか、なら!祝わない理由はねぇだろ?」
と言う理由らしい。
「あ、ありがとうございます。」
素直に嬉しかった。
その日は移動やバスケで疲れていた事もありすぐに寝てしまった。
明日からが楽しみだな
そんなことを考えている内に眠ってしまった・・・。
第2章~完~
~あとがき~
皆様どうも村上 駿斗です。
今回は俊明が将志の元へたどりつきバスケと再会する話にしました。
主要キャラをドドッとだして展開を広げていこうと思います。
ではでは皆さんまた次章で会いましょう!
今回は前回の「。」がないミスを減らしました!
前回よりは読みやすいと思います。
次回も頑張って書きます!
よろしくです。