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任務:魔王の子供の世話をせよ!

いやぁ…

長々と待たせてしまった。

あ、待ってる人なんていなかったりしちゃうのかな…?

そして、待たせた割に内容薄いwww

ま、大目に見てやってくだせぇな…。

「ふぅ…。とまあこんなところかな。」

…。

アレ?

みんな動かんぞ…。

「タカ、少しやり過ぎじゃないかの?」

「そ、そうかなぁ…。」

やり過ぎって言われても、見せてほしいって言ったのあっちだし…。

「初めて見た小僧らには、刺激が強すぎるわい…。」

そんなもんかなぁ…。

「みんな~!帰ってこーい!!」

「「!!」」

千丈と、大地が同時に気が付いた。

一般生徒はまだ復帰できていないが、俺の周りにいた面々は徐々に意識を取り戻していった。

千丈、佐藤はさっきと同じく、何か考え込んでいるようであった。

だが、大地や水上や闘上らは、驚きと興奮のあまり、今にも俺に飛びかかってきそうだ。

「おまえ、さっきのは本気…だよな……。」

本気なわけねぇだろ…。

校舎どころか、この街破壊する気か?

「いや、全く…。」

顔面崩壊×3

「「「はぁ!?」」」

いやいや、はぁ、じゃなくて…。

「当たり前じゃん、お前らこの街ごと消したい訳?」

ほんと、莫迦の俺でもわかるような一般常識を理解しないこいつらはどうなんだ…。

「なぁ…。お前今、街ごと消すって…。」

素っ頓狂な声音で大地が尋ねてくる。

「ああ、さっきの“破滅エクスターミネーション一撃ブロー”程度の低級破滅魔法でも、この街くらいは跡形もなくなると思うぞ。」

今そうできるかって言われたら、まだこっちに出てきてすぐだから、こっちの魔力コントロールに慣れないとダメなんだが…。

「…程度って。おまえ…本当に人間か……?」

またかコイツ…。

前に剣斗のやつが話したはずじゃんか…。

「人間って…。俺、神なんだけど…。」

「あぁ…。そうだったな…。」

突然大地が疲れたような顔になった。

と、そこでいきなり

「いろいろタカに訊きたいこともあるじゃろうが、まずこちらの要求を聞いてもらおうかの。」

お、やっと本題か…。

「今回の任務なんじゃが…。ここにいる全員と+α(アルファ)で魔王の子の世話をしてもらう…。」

魔王て…。アイツの子供かよ…。

俺は納得したのだが、他はそうもいかないみたいだ。

「「「「「魔王!!!???」」」」」

さっきまで状況の変化にあまり動じてない様子だった佐藤と千丈も“魔王”には驚いたみたいだった。

「まぁ、驚くのはしょうがないじゃろうな…。そうだ、タカが説明してやれ。わしはもう戻るから、場所もタカが案内せい。あ、それから、依頼内容に関しては、こちらもあまり詳しくは聞いていないから、2週間後、行ったときに詳細を聞いてくれ。」

はぁ…。そんなことだろうと思った。アイツは昔っからテキトーだからな…。

でも、やるしかないんだよなぁ…。

「じゃ皆、一応説明はしとく。」

全員が一斉に顔を近づけてくる。

「じゃまず、“魔王”と言っても、怖くないってことは覚えておいてくれ。」

すると、皆は「え?」という感じで首を傾げる。

分かってなさそうなので説明を続ける。

「まあ、簡単に言うと“る気のない魔王”と言ったところだ。本来、勇者である俺の兄貴と戦うべき存在だったんだけど、めんどくさいの6文字で、この世の常識を覆したんだ…。魔王と勇者は同盟を結び、世界は平和になりましたとさ…。っていうね。」

と、ここで千丈と佐藤は納得してくれた様子だった。

しかし、その2人でも納得はしたものの黙りこけているんだ。後の3人は半分も理解してないだろう。

「魔王って…本物?」

闘上の素朴な質問だ。

「もちろん。」

笑顔で即答する俺。

「俺は本で読んだことがある。この世に魔王が存在し、時が来れば勇者と戦う。しかし、魔王が勇者に勝てる日など来ない…と。」

千丈のやつ、なかなか物知りじゃねーか。

「まあ、大体あってるぞ。でも、なんで勇者が負けないのかは知ってるか?」

知ってたら怖いけど…。

「さすがにそこまでは…。」

だろうな。

まあ、一応説明してやるか。

「それはな、勇者には特別な剣、と言ってもさっき使ったやつなんだが“3段変化スリートランスソード”ってのが与えられるからだ。」

与えられてからの説明が重要なんだけど…。

「んで、その剣にはな…。勇者の力を限界まで引き上げる力があるんだ。もちろん、その人の魔力成分エレメントのタイプを見分けてだ。」

そのおかげで、先代までの魔王は、勇者に勝てなかったんだけどなぁ…。あの莫迦ときたら、“め・ん・ど・く・さ・い”で終わらせやが

ったんだから…。

「でも、それってもとから潜在能力の低いやつが勇者になった場合どうするんだ?」

水上か…。アイツ、頭はよさそうなんだけどなぁ…。

「愚問だ。そんな奴は勇者になれないからな…。」

すると「納得した。」という顔で、水上はうなずいた。

「まあ、要するにだ、魔王なんて言っても肩書きだけで、中身はクソニートだから安心しろってことだ。」

「ニートって…」

大地が呆れた様子で呟いた。

「どうせ子供の面倒見るのもめんどくさいって言うんだろうから、俺らで何とかしてやらないと子供が可哀想だろ。」

「だな。」

大地に続いて、他の面々も頷く。

しかし、ここで佐藤が

「なあ、+αってことは他にも何人かいるってことだよな。」

あんた今までそのこと考えてたのかよ…。

「あぁ、そうだ。俺がさっき受け取った資料には…。えっと、天野千穂…と、はぁ!?」

こいつ…まさか…。

「どうした天野?」

大地が尋ねてくる。

「いや…もう一人に驚いただけだ。えっと、もう一人は…雨宮……唯。」

うぅ…。口にするだけで恐ろしい…。

しかし、そこでみんな疑問に思ったらしく、代表して大地が質問を投げかけてきた。

「なんでその、雨…宮?だっけ。に驚いたんだよ。」

やっぱりそこか…。

でもまあ、驚いたというより畏怖したというほうが正しいのであろう。

「なんでって…。ソレ、俺の幼馴染だから…。」

いや、それだけじゃないんだけど…。

「それにしてはえらい驚き様だったよね?」

はぁ…。バレてたか。

「それが…。怖いんだ…。」

クソッ。なんでこんな屈辱的な科白セリフを吐かなくちゃならん?

俺…神なんですけど!?

「怖いって、どういうことだよ…。」

どういうことと訊かれましてもねぇ…。

「普段は“完全無欠の美少女”って感じなんだけど…。俺と二人っきりになるといきなり感情を爆発させるというか…。まあ、会ってみたら分か………らないか。俺以外には見せねぇもんなぁ、あの姿…。とまあ、それもあるんだが、唯はこの学校の生徒じゃないはずなんだ。」

そう、唯は俺が前に住んでいたところ、と言っても10年以上住んでいたんだから故郷でいいと思う。

神域カムイ”で仲が良かった…?

違うな、仲がいいんじゃなくて、天敵?みたいなやつである。

四神街こっちに来るなんて聞いてない。

てか、俺も来たばっかだし、来るなら一緒に来てるはずだろう…。

と、余計なことを考えていると、

「何?その…二重人格ってやつか?それにしても、雷西ここの生徒じゃないってのは気になるな…。」

だろ?

正宗のやつ説明足りねぇんだよ…。

「うぅ…。どうしようか…。っと、そうだ!みんな、今日何か用事ある?」

めんどくさいから俺の家で…。

「何もないけど…。何すんだ?」

という大地の科白ことばに続いて、皆も口々に「何もない」ことを証明する。

「そっか。じゃあ、放課後俺の家に集合!会議開くから…。」

すると、大地ら3人の目が輝いた。

「どうした?」と訊いてみると、

「また千穂ちゃんの料理食えるのか!?」

だとさ…。

よっぽど気に入ったんだな、あの料理。

まあ、確かに美味いんだが…。

「まあ、頼んだら作ってくれると思うが…。それに、他2名のは千穂の紹介もしとかないとな、一応メンバーだしね。」

中等部で、魔王がらみの依頼に呼ばれるとは…。

さすがは俺の妹、と言ったところか…。

てのは嘘で、正宗が千穂の神術の技量について、十分認知してるから呼んだのだろう。

すると、目を輝かせている3人はそっちのけで、佐藤が訊いてきた。

「その、千穂ってのは、天野の妹か姉か?」

察しがいいな、この人ならてっきり「母親か?」とか聞いてきそうだったんだが…。

「ああ、妹だ…。」

俺が答えた直後、さっきまで目を輝かせてた3人、それに千丈までもが、

「莫迦か…。」

と、俺に向かって吐き捨てるように言ってきた。

まあ、俺は莫迦なんだけど…。

最初は何で言われたのか分からなかったが、大地の説明でよくわかった。

確かに俺は莫迦だったと…。

大地によると、佐藤は美少女と聞いたら黙ってられないらしい。

それも、極度のロリコン…。

千穂も、1か月に約10枚のラブレターをもらってくるぐらいだから、そこそこ可愛いのだろう…。

最近見てねぇからよく覚えてないんだが…。

「でも、じゃあなんでさっきの唯が美少女って話に飛びつかなかったんだ?」

当然の疑問。

「そりゃあ、俺は暴力的なレディは好まないからな!!」

力説する佐藤に、皆呆れた様子だった。

あんたは、実力凄いんじゃなかったのか…?

台無しじゃん…。

「と、その話はそこまででいいとして、放課後、場所分からない2人もいることだし、駅前集合ってことで。俺が迎えに行く。」

そのほうが俺としても楽だしな…。

それぞれ「分かった」と頷く。

千丈以外は…。

その千丈が、

「僕は、行ってもいいのか?」

と、今更なにを改まってるのか知らないが、そんなの気にしなくていいのに

「いいに決まってるだろ。それに、俺の家親いねーし。あと、千穂が確かお前のファンだったと思うから、きっと大歓迎だ。」

俺がそう説明すると、千丈は少しほっとした感じで

「じゃあ、お言葉に甘えて…。」

と、かなり律儀に俺の家への遠征?(大袈裟だ)を承諾してくれた。

それにしても、千丈はこの顔でこんなにいいやつなんて…。

ちょっと優等生すぎないか?

これはズルいのではなかろうか…。

女子がメロメロなのも分かる気がする…。

まあ…。

「んじゃあ、いったん解散!あとは放課後駅前で。」

俺の合図でそれぞれ自分のクラスへと帰っていく。

俺と大地、水上、闘上は同じなんだけど…。


うーん。

唯の設定どうしよっかなぁ……。

(↑主人公の詳細設定も明確に決めてないのに…。)

と、苦悩してるわけなんですっ!

察してくださいっ!

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