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月並みな人生を歩んでいたおっさんがゲーム的な異世界に飛ばされて思慮深く生きつつやっぱり無双したりする話  作者: 次佐 駆人


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2章 城塞都市ロンネスク 09


-----------------------------


名前:ケイイチロウ クスノキ

種族:人間 男

年齢:26歳

職業:ハンター 4級

レベル:43


スキル: 

格闘Lv.8 長剣術Lv.9 斧術Lv.2 短剣術Lv.7 

投擲Lv.5 六大属性魔法(火Lv.6 水Lv.10 

風Lv.10 地Lv.10 雷Lv.4 光Lv.6)

時空間魔法Lv.8 生命魔法Lv.6 算術Lv.6 

超能力Lv.10 魔力操作Lv.5 魔力圧縮Lv.5 

毒耐性Lv.5 眩惑耐性Lv.5 炎耐性Lv.1 

衝撃耐性Lv.1 多言語理解 解析Lv.2 

気配察知Lv.8 暗視Lv.6 隠密Lv.6 

俊足Lv.5 剛力Lv.2 不動Lv.2

瞬発力上昇Lv.5 持久力上昇Lv.5

    

称号: 

天賦の才 異界の魂 ワイバーン殺し 

エルフ秘術の使い手(new)


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昨日のオーク&オーガ狩りで手に入れたスキルのうち、『衝撃耐性』はそのまま衝撃に対して強くなるスキルである。


『剛力』は筋力が上がるスキル、『不動』は少し変わっていて、その場に身体が固定されるスキルである。


俺は昨日オーガの斧を振り回したが、オーガの斧は刃の重さだけで50㎏以上あり、普通であれば人間が自在に振り回すのは不可能だ。


しかし『剛力』と『不動』の組み合わせにより、物理的な法則を無視して振り回せるようになるわけだ。


なお、新たな称号に関しては意味不明につき保留である。もう一度言うが意味不明につき保留である。



……と、超絶美少女エルフと一緒に歩いているという現実から目をそらしているうちに、朝のハンター協会に到着した。


心なしか1階ホール内がものものしい雰囲気であったが、掲示板にオーガの件で注意を促す掲示が大きく貼りだされており、そのせいであるようだ。



さて、ネイミリアと共に協会を訪れたのにはもちろん訳がある。


昨日、食事を終えてからネイミリアと『相談』をした結果、次のように話がまとまった。


・クスノキは、ネイミリアと師弟関係を結び、魔法全般について指導をする。


・ネイミリアはハンター登録を行い、可能な限りクスノキの狩りに同行する。


・ネイミリアは、自身が持っている魔法の知識及びその他の知識を、必要に応じてクスノキに提供する。


・ネイミリアは、クスノキの能力及び魔法の指導について一切口外をしない。ただし自身が身に付けた技能については人前での使用を妨げない。


正直俺にはネイミリアに関わる義理も義務もないのだが、ワイバーンの件がある以上、彼女を無下(むげ)にすることはできなかった。


無論ネイミリアがワイバーンの件を交渉材料にすることはまったくなかったが……追い詰めてしまった時それを持ち出す可能性は十分にあっただろう。


真面目そうな彼女にその札を切らせるのはさすがに気がとがめた、という理由は確かにあった。



例のオーガの件があるせいか、受付カウンターには人がいなかった。


俺がネイミリアを連れて受付に近づくと、ササッと人気No.1受付嬢がカウンター席につく。


後ろのコスプレ軍団(男限定)の視線が怖いのは勘弁してほしい。俺は何もしていない。


「おはようございますケイイチロウ様、今日はどのようなご用件でしょうか?」


「おはようございます。まずは彼女のハンター登録をお願いします」


「まあ、とても可愛らしい方ですね。もう有力なパーティメンバーをお見つけになるとは、ケイイチロウ様は色々とご熱心でいらっしゃいますね」


どういうわけか、今日のニッコリにはえもいわれぬ迫力を感じる。


いや、俺みたいな男が美少女エルフを連れてきたらそんな対応になるのも仕方ないか。


日本なら完全に『事案』であるし。


「ではネイミリア様、こちらの書類に……」


超絶美少女エルフが超絶美人受付嬢の説明を聞きながら書類に記入を始める。


まずい、今目の前で行われているのはキラキラオーラ同士のやりとりである。


キラキラ×キラキラの相乗効果でオーラがすさまじい輝きを放っている。


このままこの場にいたら、俺はモンスターのように黒い霧になって消えるのではないだろうか。


「これで登録は完了となります。ネイミリア様は現在6級ですが、ケイイチロウ様の監督下であれば4級として活動することができます。ハンター協会の規則についてはケイイチロウ様もお詳しいので、そちらからお聞きになったほうがいいでしょう」


サーシリア嬢がこちらに目配せする。その視線が刺々しいのは、『いたいけな少女に変なことをするな』という意味に違いない。


「わかりました、後程クスノキ様から教示をいただきます。クスノキ様、よろしいですか?」


「ああ大丈夫だ。必要なことはその都度教えるよ」


ネイミリアに答えていると、サーシリア嬢が「こんな女の子にクスノキ様なんて呼ばせてるなんて……」とか、「ケイイチロウ様の言葉遣いが違う……」とか言っているのが聞こえた。


言葉遣いが違うのは「師弟関係なので敬語は不要」と言われただけである。


だから勝手に『事案』を捏造(ねつぞう)しないでほしい。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] いやー、このエルフ嫌いだなー!
[気になる点] 文章初めのステータスには5級となっていますが、前の文章で4級に上がったと書いていますし、文章の後半ではやはり4級と書いています。
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