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2章 城塞都市ロンネスク 03

「森にいる時より疲れたな……」


商人氏お勧めの宿屋のベッドの上で、俺はようやく落ち着くことができた。


部屋は一般的なビジネスホテルくらいで、清潔感もあり、ベッドもスプリングとはいかないが体育マット程度には柔らかく、居心地はなかなかに良好であった。


夕食はこの宿屋の一階の食堂で取ったが、異世界の料理は思ったより元日本人の舌に合った。


というか久しぶりにきちんとした料理を食べたら涙が出てきて、宿屋の娘さんを心配させてしまったのは不覚である。


「さて、明日からどうするかな」


インベントリを検索すると、3等級の魔結晶はまだ100個ほどある。


最低でも400万デロルあるということで、半年くらいは余裕で宿屋生活ができる。


が、俺は別にスローライフをしたいわけでも(なま)けたいわけでもない。


かといってこの世界を旅してみよう!などと考えるほどアクティブでもない。


教育を受けた社会人としては、きちんとこの世界での生活基盤を作って、能力にあった稼ぎをして生きていきたい。


「能力か……」


実はハンター協会では何人ものハンターを解析しており、能力に関する情報は集めてある。


例えば……


-----------------------------


名前:ハーン マクドゥール

種族:人間 男

年齢:20歳

職業:ハンター(剣士) 5級

レベル:10


スキル: 

格闘Lv.1 長剣術Lv.2 短剣術Lv.1 

弓術Lv.1 四大属性魔法(火Lv.1 

水Lv.2 風Lv.1 地Lv.1)

算術Lv.1 毒耐性Lv.1 酸耐性Lv.1  

気配察知Lv.1 暗視Lv.1 隠密Lv.1 

  

称号: なし


-----------------------------



-----------------------------


名前:レナル カンロ

種族:竜人 男

年齢:34歳

職業:ハンター(盾士) 4級

レベル:19


スキル: 

格闘Lv.3 棍術Lv.3 盾術Lv.4 

四大属性魔法(火Lv.2 水Lv.2 風Lv.1 地Lv.1)

算術Lv.1 毒耐性Lv.5 酸耐性Lv.5

衝撃耐性Lv.3 気配察知Lv.2 暗視Lv.2 

気配増大Lv.4 

  

称号: なし 


-----------------------------


-----------------------------


名前:ニュン ミル

種族:半妖精 女

年齢:86歳

職業:ハンター(魔導師) 3級

レベル:32


スキル: 

格闘Lv.1 短剣術Lv.1 

四大属性魔法(火Lv.5 水Lv.5 

風Lv.6 地Lv.2)

算術Lv.3 毒耐性Lv.3 酸耐性Lv.2

魔力操作Lv.5 気配察知Lv.4 

暗視Lv.4 隠密Lv.2 

  

称号: 精霊の友人


-----------------------------



こんな感じである。


ちなみにハンターのランクは1~6級があり、ロンネスクの主力は3級だそうだ。


2級以上は特別な存在で、大型のモンスターを狩るなどしないと上がれないらしい。


ちなみにワイバーンを狩ったら?とサーシリア嬢に聞いたら、「5日ほど前に出たと噂になってますね(ニッコリ)」と言いつつ、「級の上の段ということになると思います」とのこと。


それを聞いて内心では冷や汗が滝のようだったことは言うまでもない。


それはともかく……色々解析した結果、やはり自分のスキル群はかなりおかしいことが分かった。


この能力を最大限に発揮した場合、間違いなく悪目立ちするだろう。


まあそれもアリと言えばアリではある。男は勇者とか英雄とか、一度は憧れるものであるし……。


しかしもう俺は『そういうの』は終わった人間だ。


必要があれば出し惜しみをするつもりはないが、必要がない限りは穏やかな感じで行きたい。


「しばらくは新人ハンターっぽく過ごすか」


結局はそんな結論になった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] サクサク話もすすみ強くなるので、面白いです! [気になる点] ハンターと魔結晶の等級が反対なのが分かりづらい。  強1 ← ハンター → 弱10  強10 ← 魔結晶 → 弱1
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