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超現実的な魔導書  作者: 如月 蓮
1/14

プロローグ:終わりそして始まり

都会にある大きな高層マンションの一室での出来事だった。


「……ぐッあが、おぇッ!!」

「オイオイ。もうへばっちまったか?」


全身色素が抜けた肌に白の先が少し青い髪を持つ少年、神無月叶世かんなづきかなせは俗に言う虐待を受けていた。

そして叶世は朦朧とする意識の中で『ソレ』を視た。


机の上には吸い終わった煙草が積み重なっており、その直下に散乱している大量の酒瓶が落ちていた。

この時叶世は理解した。元々優しかった義父が『こう』なってしまったのは義母が死去してしまい、その現実を受け入れられず自分に八つ当たりしているのだと。


意識が遠のいていく叶世の眼には義母が生きてた頃の優しかった義父の姿が映っていた──


「お父さん!これ、お父さんの為に書いたよ!!」

「おぉ!よく書けているじゃないか!」


義父は叶世が描いた自分の似顔絵を見て、叶世の頭を優しく撫でながら褒めちぎった。


「お父さん!これ、お父さんの為に作ったよ!!」

「これを、俺の為に!?」


そこには『お父さん、誕生日おめでとう』と書かれていたチョコのネームプレートに、3人分の大きさにあたる苺のショートケーキが置いてあった。義父にとってこれ以上ない親孝行をしてくれる叶世が愛おし過ぎて涙が出た。


"それなのに"──


ピキッ!と、何かが割れる音が聞こえた。それは叶世の意識を現実に引き戻す合図に他ならない。


「オラァ!」


2発、3発、4発と連続で叶世の顔面を殴り続ける。


「この程度で気絶すんなよ。おまえは俺のサンドバッグなんだからよおッ!」

「ぐぇッ!?」


内臓が潰れた音がした。


ここで叶世は自分の死期を悟ると同時に確信した。

"義父は叶世に対して優しくしてくれたのは、義母のおかげだと言う事を"。


義母が義父の抑止力となり、無理に叶世を可愛がっていた事を。義父を抑制する義母が居なくなった事で、今まで抑えられていたモノが一気に溢れ出したのかもしれない。しかも、目の前から消えるでも見捨てるでもなく……この世を去るという最悪の形で消えたのだ。その結果、怒りや虐待がエスカレートしていったのかもしれない。


だけど、それでも──偽りの姿だったとしても。最後くらい、あの頃の義父をもう一度見たかったと思いながら……。


しかしその想いが叶う事は未来永劫有り得ないと理解したが故に──





行間1


1人の男が血まみれになりながらも、死んだ女性を抱えて森の中に来ていた。その理由は男が抱えている女性を埋葬する為に他ならない。男が冷えきった女性の体をゆっくりと降ろし、その場に埋めていく。


埋葬を終えて、男は眼前にある1つの国に目を向け、ゆっくりと歩みを進める。


男の名前はライト=アジ。かつてその国の██であった者が、怒りと憎しみ、憎悪と怨念、復讐と怨嗟を神域に至るほどの感情で──



「(──終わる)」

「(──始まる)」

読者の皆様おはこんにちは、作者の蓮です。自己満による始まったこの物語ですが、中盤~終盤はちゃんと決まっていて、序盤だけアドリブになるかもしれませんがご了承ください。国語力や文章力は皆無に等しいですが、少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

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