1
初めての作品です。
大らかな気持ちで読んでいただけたら嬉しいです。
「ノア。何してる。」
「あ。ノエル!おかえりなさい。早かったのね。」
「ただいま。報告が早く済んで…ってそうじゃない‼︎だから何をしてる‼︎」
「ノエルがあちらへ出かけてしまったでしょう?私はいつもどうりお留守番だったし、おうちにいても退屈だったからお散歩してたの。そしたらお散歩中にモフモフのお犬さまと出会って仲良くなってお話ししたり、真っ白なお馬さんの背中に乗せてもらったりして遊んでいたの!そしたらみんなも一緒に遊びたいって集まってきて、こんなに賑やかになったの!」
森に住むいろんな動物たちに囲まれてモフモフされているその少女は、とても誇らしそうな満面の笑顔だった。
「分かっているのか」
「何を?」
はぁ……。
少女とそっくりな顔をした少年は、大きな溜め息を一つついた。
「いや、いい。家へ帰るぞ」
「うん!帰ろう!お犬さま、お馬さん、それにみんなも、遊んでくれてありがとう!またお留守番のときには一緒に遊ぼうね!バイバーイ!」
はじけるような笑顔で、手が取れてしまわないかと心配になるほどブンブンと動物たちに手をふっている。
はぁ……。
そんな少女の様子を側でみまもりながら、少年はまた一つため息をこぼすのだった…
ここまでお読みいただきありがとうございます!