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幼馴染に一万回フラれたので諦めたら急にモテ始めた  作者: 本町かまくら
一章 なぜだか美少女にモテ始めたんだが
23/90

23 修羅場って案外色んなところにあるんだね

「いやぁなんか大変だったみたいだな、今朝の登校は。これで中国の通学が大変な子供の気持ちもきっとわかっただろ」


「いやそう言うことじゃないだろ! ってかお前誰だよ! ま、まぁ確かに大変だけどそれとはどこか違う気がするぞ。いやたぶんだけどさ」


 そんなことを言いながら、俺はマラソン走った後みたいに疲労困憊な状態で自席に座った。今日も神カップルこと翔と音羽は仲睦まじい。これこそあるべき青春の形だよなぁ。

 

 あのとんでもない修羅場は時間が経つと風化していき、学校に着いたころには嫌でもあいつらがバチバチすることはなくなった。

 白幡さんが加恋とバチバチする時もあったのでもう大変大変。俺は時々何か言われながらもただ見ていることしかできず、「なんで朝からこいつら言い争っているんだろう」と疑問ばかりが浮かんだ。

 ただ今日の一件で分かったことは、あの三人を遭遇させちゃいけないってことだな。まさに混ぜるな危険。


「いやでもいいじゃないか。めったにないぞ? 美少女三人に囲まれることなんて。いやぁほんと羨ましいくらいだよ」


「……羨ましい?」


「もちろん。あんなん普通ないし、代われるなら代わってやりてぇ……」


 翔はすぐ近くに、優しさの内側に秘められたおぞましいオーラを隠せずにいる可愛い可愛い彼女の視線に気づいたようで、心底「オワタ」みたいな顔をしている。 

 ドンマイ無神経。


「ふーん……まぁ翔がそうしたいなら律君と一緒に行動したら? 疑似的にも自分が美少女三人と囲まれてる気分になれるかもよ? ん? どうなの?」


 あかん。音羽怒らせたらあかん。


「……すんません。ほんと、すんません。まじ、ただの冗談です……」


「……まぁ別にいいよ。私、別に気にしてないし」


「そ、それはあまりにも無理な嘘では……」


「気にしてないって言ってるでしょ? 男の子なら当然だよ。可愛い子に興味あるの。まぁ私に比べたら加恋ちゃんたちの方が華あるし、目立つし可愛いけどさ……」


 や、やっぱりどこも修羅場なんですね……。

 俺は音羽の恐ろしい部分を垣間見ている。というか全開ですこれ。

 やはり女性陣は怒らせちゃいけないに尽きるな……ははは……。


「お、俺は音羽が一番可愛いと思うぞ!」


「……はいはい」


「そんな赤子の手をひねるみたいに軽くあしらわないでくれよぉ! 俺の本心だからこれ!」


「……ほんとに怒ってるわけじゃないからいいよ。翔がちゃんと私のことを見てくれてるって、知ってるから」

 

 恥らいながらもそう言う音羽を見た翔は、うるうるとした瞳を輝かせて、音羽の手を取る。


「音羽……! ありがとう……ありがとうなぁ!」


 修羅場はこうして収束する。

 一連の流れを見れば、もはやただのイチャイチャにしか見えないのだが、当事者から見れば修羅場は辛い。それは俺も理解しており、こんな風にどうにか収束してくれないかなとも思う。

 

 なぜあんなにも修羅場っていたのかは分からないけど、あの三人は俺の中でもとても大切な存在だ。

 白幡さんはまだ関わりが浅いけど、これからも関わっていくのだろうなという気がする。

 

 交友関係はいくらあってもいい。だからこそ、三人にはぜひとも仲良くなってもらいたいな……ほんとに(切実な願い)

 

 目の前の二人を見ていると、そんな気持ちが芽生えた。

 俺に何かできないかなとも考える。ただ、そんな簡単に思いつくほど世の中簡単にできてはいない。

 世の中つれぇなぁ、と思う十七歳であった。


 ポケットに入っていたスマホが「ピコン」となる。

 なんだなんだとみて見れば、白幡さんからメールが来ていた。


『突然のメール失礼します。先ほども言ったんですが、今日の放課後は空いていますか?』


 そ、そういえばそんなこともあった……。

 ただ、特に断る理由もなく、恋愛について教えると約束もしたので断る理由はない。


「いくか……」


 そう思って、白幡さんに『空いてる』と返信しておいた。

 すると、にっこりマークの顔文字が送られてきた。


 そ、そういうの送るんだ……残念なところを知ってなければ危うく惚れるところだったぜ……危ない危ない。

 踏ん張った俺であった。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 上のコメントこわぇー でも確かに1人にしてほしいなー
[気になる点] いやこのクズ男から某学校の日の誠と同じ臭いしかしないんたが刺されてくれないかな?
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