駆けつけた先で
マイケルからのなぞじみた呼び出し。 何事か!? 何かやばい事でも起こったのだろうか。マイケルの焦りから、少しばかり不安を覚えていた・・・
急ぎマイケルに呼ばれた俺は、何事かと駆けつけた。
その先に待ち受けていた事柄、それは、
ボールペンの事だった。
そこには一つの黒いボールペンと紙を持って驚くマイケルの姿があった。
「フンッー、、」
別に大したことも無い光景に鼻でため息をついた。
Experimentalerには休息できる時間があんまりない。
そんな唯一の安らぎの時間をこんなしょうもない光景を見るために潰されるのはごめんだった。
マイケルお前いい加減にしろよ!
俺は少なからずマイケルの慌て様から船に何か異常が出たのではないかと危険な可能性も過らせてはいた。
しかし事は紙とボールペンを持って驚いているマイケル。
何なんだコイツは……。
俺は目を細めて聞いた。
もしかすると何か通信を傍受してあわててメモを取っているマイケルを目の当たりにしているのかもしれない。
まぁコイツの姿を見れば、通信機すらどこにも身につけてないのは丸わかりだが・・・・・
「マイケル、―何があったんだ。」
「ジョナサン!これを見てくれ。」
マイケルはずっと同じポーズ、同じ表情を保ったまま話し返してきた。
これでは埒が明かない。
こいつは何を伝えたいのか全く入ってこない。
「何を見て欲しいんだ。マイケル。わかるよぉに・・・・・」
「これだ!これ!」
マイケルは話を最後まで聞かずに手に持った紙を押し付けてきた。
白紙のメモ用紙だ。
そこには何も書かれていない。
「白紙の紙がどうしたんだ?!」
「驚かないでくれよ!
ジョナサン!
大発見なんだ。」
マイケルは少し期待を寄せた声で。目を大きくし、驚きの表情のまま机に座る。
その白紙のメモ用紙をテーブルに置き、手に持った黒のボールペンで書いて見せた。
「見てくれ。」
俺はマイケルの横から覗いて見た。
すると何とマイケルがボールペンで紙に書いたにもかかわらず、紙は白紙のままだった。
「なぁ!」
マイケルは誇らしそうに喜んだ表情でこちらを見た。
はっきり言って、アホらしかった。
マイケルが大慌てで俺を呼んだ用件は本当に手に持った紙とボールペンについての事らしい。
「どうせインクが入ってないとか先が潰れてるとかそんなんだろ!」
「インクは入ってるんだ!」
ほら!とすぐさまインクの筒を抜いて見せてきた。
「インクが固まってるんじゃないか
ペン先がバカになってるとか、、、」
・・・・お前みたいにな。
「先のボールもこの通りしかっり回ってるし、インクだってほら」
とペン先の尖った部分を抜いて細い棒を突き刺し引き抜いた。
黒いインクがどろっと糸を引いて見せた。
これを見よ!と言わんばかりのどや顔。
どうでもいい。
そんなマジックを見せられても、別に種を解き明かそうと思う気すら起こらん。
戻ろう。
まだゆっくり寝れる時間は少しある。
「はいはい。
わかったよ。
すごいマジックだ。
その種はまた今度でもおしえてくれ。
ありがとな。」
「ジョナサーン!!!!」
突然大声で呼び止められ俺は体が硬直した
「ちゃんと聞いてくれ大発見といっただろう」
まだ、あるのか、、、
俺はため息をついて仕方なく話を聞く事にした。
だってマイケルの事だから・・・・・・・




