課題と元気よく
遅くなりました!
今度は間違ってデータを消さないように気をつけます!!
野宿が終わってからは特に変わった事はせずに馬車に揺られていた。
移動中に武器のこと事を聞かれた。武器を複数持つ事は珍しいことではないらしいが移動に武器を複数持つのは少し変わっているらしい。
他にもいろんな事を聞かれた。親の事、今までどんな所で暮らしてきたかどんな魔法を使えるかなど沢山聞かれた。
「アーシャルさんはどうしてその様な変わった武器をお使いになるのですか?騎士や冒険者は基本的に弓なら弓、剣なら剣と絶対ではありませんが基本的に一つの武器しか使われません。その様な色々な武器に変化するのは器用貧乏になってしまうのではありませんか?」
シルフィアはアーシャルが武器に対して抱えている問題をしっかりと言い当てた。
(確かに器用貧乏になるかも知れないけどいろんな状況にたいおうしたいんだよなぁ)
アーシャルは言い当てられた事に驚ききつつ心の中でそっと溜息を吐いた。
「まぁ、そこは自分も抱えている問題なのですよ。ですが全部の武器を一定レベルまで扱える様になれば、相手を油断させて倒す事もできる。あくまでも対人戦の話ならだけど」
「形状を変化させるのに魔力を使うと先程言っていましたが、魔力を使って魔法は使えますか?」
(魔法……魔法か。そういえばさ使った事なかったな。魔力を増やす訓練と魔力を上手く扱える様にする訓練だけしただけだったしな)
「ないですね。最低限の自分の傷を治すくらいは出来るようになりたいと思っています」
「いろいろな事を沢山学びたいのですね!」
「死にたくないですから」
アーシャルはシルフィアの質問に答えていると今まで黙って周囲を警戒していた護衛の1人がシルフィアに話しかけた。
「シルフィア様もうそろそろ着きます。話はそこら辺にお願いします」
シルフィアははぁと溜息をつくと文句を言った。
「着くのが早いですね。もう少し話したかったです」
どうやら文句を言うときは喋り方が子供っぽくなるらしい。
壁が少し先に見える。どうやら話に夢中になって気付かなかったらしい。アーシャル達は話を切り上げてそのまま着くのを待った。
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門はシルフィアの顔パスで余裕で入る事ができた。
門を出た所で馬車を降りた。ここからは普通の馬車ではないと街を移動できないらしい。
ルールは意外としっかりしていた。
シルフィアの護衛は直ぐに馬車を用意すると乗るように言ってきたので急いでのった。
ゆっくりと五分ほどガタガタと馬車に揺られて着いたのはとても大きな屋敷の前だった。大きさは前世に例えるなら一般的な小学校よりも少し小さい位の大きさだ。
馬車を降りると人が出迎えている事に気づいた。
(三人、誰だろう?聞いてみよう)
アーシャルは話をしようと三人の両脇にいるメイドと思わしき人に話しかけようと一歩踏み出した瞬間大きな怒声とも取れるほどの声を上げながら真ん中の男が話しかけてきた。
「ごきげんいかがかな!!!!!して、君は誰だね!!」
どうやらシルフィアが尋ねた家の主は中々の個性の持ち主のようだ。
「あれ?お父様?!」
(これはまた……勢いのある展開で)
少しずつ分量も安定してきているので感想などいただけたらそれが自分のモチベーションに繋がり、さらによくなります。
間違いの指摘でもいいので感想を頂けたら幸いです。