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感謝

連続更新!

少し会話多めかな?



馬車の車輪が壊れてしまったが予備があったらしく修復はすぐに終わり、アーシャル馬車の中に乗りこんだ。


「アーシャル様は変わった武器をお使いになられるのですね。複数類の刀身が出てくる魔剣とは、しかもくっついて柄の長さも変わるなんて凄いですね!」

「アーシャル殿はどこでこの武器を?」

「あぁ、この武器ですか。自分の父が鍛治が出来たんで自分が便利だと思う武器を提案して作ってもらったんです。そしたら本当に作ってしまって……提案した自分がびっくりです。」

「この武器だと近距離戦から中距離戦まではしっかりと対応出来るので羨ましいです。」


(やっぱり目立つのか。お父さんから貰った剣を中心に使えばあまり目立たないかな?)


アーシャルはそういう事を考えながら

質問に答えていった。


「それにしても皆さんの怪我が治って良かったですよ。自分魔法は使えないんで心配しました。」

「坊主!俺たちの窮地を助けてくれてありがとな!王都に行ったらなんか飯でも奢ってやるよ!」

「上手いこと足を攻撃されたとは言え動けなくなったのは俺たちの失態だ。助力感謝する」

「みんなやられていたらボクとシルフィア様は奴らの慰み者になっていたかもしれない。だから本当にありがとう!」

「これは帰ったら鍛え直さないといけませんね。また同じような事が起こる可能性は決してゼロではないのですから。アーシャル君と言いましたか、この度は感謝します。私の家からも何かお礼をさせていただきますね?」


助かった護衛の5人は皆ありがとう、というので恥ずかしくなって顔を隠してしまった。

(褒めすぎだよっ!恥ずかしいじゃないかぁ!)


「アーシャル様は一体どういう目的で王都に行かれるのですか?私は一応貴族なので家の用事なのですがー」

「えぇと、シルフィア様?自分に対して様付けはやめません?」

「あら?恥ずかしくて?」

「そうではなく、貴族の立場の人が平民を様付けで呼ぶのは何かと問題があると思うのですがー」

「黙らせればいいのです」


ピシャリとシルフィアが言ったからか反論できずに黙ってしまった。


「なら、妥協案としてさん付けはどうでしょう?」

「ならそれでお願いします」

「ならもう一度聞きます。アーシャルさんはどうして王都に行きたいのですか?」


アーシャルはこれまで過ごした事を思い出して自分の思いを再確認するように口をひらいた。


「自分の王都での目的は冒険者になる事です。元は捨て子だった自分を拾ってここまで育ててくれたので感謝を込めて家を建ててそこで一緒に過ごしたいと思うのです。しかし父は冒険者になるのならば勉強が必要だ。学校に入りそこで学んでから冒険者になれと言いました。その為にまず学校に入ります」


その理由を聞いていた護衛達とシルフィアは感心した。確かに冒険者はランクが上がればお金はかなり稼げる。しかし命の危険に晒されてなお肉親のために稼ごうという冒険者はごく少数なのである。


「立派な理由ですね。とても尊敬します。しかし学校に入ると言ってたお金がどうしますか?」


シルフィアはアーシャルがお金を持っていないと思いそう聞いた。


「自分が持ってる売れる物を売ってたりなかったら働こうかなと思います」

「そうですか……あ……もしよかったら命を救ってくれたお礼としては些細なものですけど学費を私の家が全額負担しようと思います!そして私も学校に入学してアーシャルさんの学生生活を多少なりともサポートしたいと思います!」


妙案を思いついたシルフィアはいきなり立ち上がりアーシャルに対してそうまくし立てた。

言い終わってから自分のした行動に気付き少し恥じらいながら座り直した。


「あの…どうでしょうか。ご不満で無ければこうしたいと思うのですが」

「いえ、そこまでの好条件で不満なんて出ませんよ。むしろシルフィア様に対して悪い気もしてきますよ!」


ハハハと笑いながらアーシャルはシルフィアに答えた。


「ならそれでいきましょう。王都まであと1日程の距離ですので今日はあそこの大きな木の下で野宿ですね」




野宿の準備が終わったら護衛は交代制でシルフィアのテントの周りを見張りながら明日に備えた。




俺も見張りをしようとしたんだが「お前は恩人だからしっかりと休んでくれ」と言われた。

そこまで言われて駄々をこねるのも悪いのでその言葉に甘えさせて貰った。











ここまで読んでくれてありがとうございます!

良い点、気になる点のどちらでもいいので感想をくれると大変嬉しいです!


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