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ソルナウの悲劇

久しぶりの投稿です。





「まず魔法はどのようにして発動させているかって事をよくよく考えるんだ」


クリア先生が一言話す度に教室にいる生徒達はメモを取っていく。


「基本的に魔法とは予め決められた魔法陣に魔力を注ぎ込む事でその効果を発揮している。しかしこの理屈だと個性の無いつまらん魔法使いが増える。私はこの事実が堪らなく嫌いだ」


またも生徒のノートにクリア先生の言葉が刻み込まれていく。


「個性を出していくにはどうすればいいか?簡単な話さ。個性が無いのならば改良すればいいだけの事。そのおかげ私は戦術核と言われるまでになった。知っている奴もいるかもしれんが私の魔法は圧倒的な範囲と衝撃、そして貫通、浸透性能を誇る。例えばこの教室の扉」


クリア先生が教室の扉に手を添えると魔法を発動させた


「クリア・ストライク」


バガァン!!


教室の扉がひしゃげた。

全体的に歪んではいるがただそれだけだった。


「こんだけ?と思った奴もいるだろう廊下を窓際のお前見てみろ」


またも指名された女子生徒は窓を開けて扉の延長線上にある壁を見た。

するとある事に気付き声をあげた。


「え?嘘?!」


女子生徒の驚きの声に教室にいる生徒達が一斉に廊下を見た。

そこには扉を貫通して壁破壊された形跡があった。


「私は体術も使うからな。相手を動かないようにするのにどうすればいいか悩んだ時体内の組織を破壊すればいいと考えた。そしてこの魔法を編み出した。衝撃を任意の所で発生させる事が出来るからピンポイントで組織を破壊できる」


クリア先生は扉からそっと手を離してこちらに向き直った。

クリア先生に習い僕達は元の席に座った。

大きな音に隣の教室の先生がきたがクリア先生が適当に追い払っていた。


「そして肝心の魔力だが増やす方法は口で言うのは簡単だ。しかし口で言うのと実際にやるのとでは辛さが全く違う。そこのメガネ」


ソルナウに指名が入った。


「魔力をギリギリまで消費してみろ」


「え?分かりました」


クリア先生に言われた通りにソルナウは魔力を無くなる寸前まで消費した。

順調に魔力が無くなっていくが底をつく寸前に体が一気に重くなると同時に吐き気がソルナウを襲った。


「ウブゥ!」


喉元までせり上がってきたのか両手で口を全力で押さえた。


「気持ち悪いだろう?人の体に魔力は少なから絶対に存在する。それが無くなるとどうなる?答えは簡単だ。体の中の内臓の機能が鈍るんだ。その状態は簡単に言えばかなり辛い風邪のようなものだ、10分もすれば治る」


「ぎ、ぎも"ぢわるい"」


「体の働きとしてこの位でダメならもっと耐えるようにしよう、これでダメならもっと。これを繰り返すんだ。そうする事によって上限を引き上げている」


「ぼぐやるひづようあ"りま"じだ?」


「ない」


「ゔゔぅ」


ソルナウは教室の隅で気持ち悪そうにうずくまったまま動かなくなった。


「女子はやりにくいよなー。でもやらないと魔力量の上限を増やす事は出来ないぜ?」


「………」


教室にいる女子達はソルナウを見て顔面蒼白の状態にいる。

そりゃあ男子にあのような醜態を見せる事は到底出来ないよね。


「ただあそこまでやらなくていい。体がだるくなって来たらインターバルを設けろ。あそこまでやるのは馬鹿だ」


「1日にどれくらいやればいいんですか?」


僕は授業が始まって初めてクリア先生に質問した。そしてクリア先生から返ってきた答えはこの通りだ。


「やれるだけ」


僕は小さくはいと答えるとクリア先生はニヤッと笑った。

馬鹿にされてる?!


「魔法改良の話は長くなるから明日にする。次は格闘術についての話だ」


ソルナウは教室の隅に蹲りながら話の続きを聞いた。









書き方を変えました。

読み易くなっていると嬉しいです。


文字数が少ないと思いますが少しずつ増やしていきます。

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