表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/32

グラス

戦闘シーンはほぼないです



「てめぇら全員!!死んじまえ!!!」


「いやだよ?!?!」


突然叫んだ男に反応しながらも1ヶ月間の間にお金を貯めて買った小さなナイフの内2本を男に向けて放った。

男はナイフに反応し、魔法の詠唱を中断しながら手に持っていたショートソードで薙ぎ払った。



「なんだてめぇ!!俺に何の用だ!!!」

「いきなり建物を爆発させたり、また爆発させよとするからだよ?!」

「俺の家だ!俺の好きなように扱う!お前は関係ねぇ!!!」

「そんな無茶苦茶なぁ!」



支離滅裂かと言われればそうでもないような理論を振りかざし男はアーシャルに噛み付いた。


「初対面なんだから俺の家の事情に関わらないでくれ!!」


そう叫んだ瞬間爆発した家の中から老人が出てきたて、男に向かって怒鳴った。


「ごちゃごちゃ言わんとさっさと学園に行かんかい!!なんで行きたくないといいだすんじゃ!」


「俺みたいなのが行っても落ちるだけだって!!」



しばらくの喧嘩の末に男が折れた。


「分かったよ行くよ!行けばいいんだろクソッ!」

「なんでこんな孫に育ってしまったんだ」

「うるせぇ!」



どうやら孫だった様だ。周りの人達もこれが当たり前の日常なのか楽しそうに見ていた。中には「お、ついに孫が折れたのか」とか「爺さんも年々強くなってるな」という声も上がっていた。




「なぁシルフィア、この光景は普通なのかな?」

「普通ではありませんがここら辺では日常風景ですね」


「マジかぁ……」


今までの光景を見ていたアーシャルはその事実に呆然とした。


「ちっ!所でお前ら、学園に行くか?」

「え?!あ、はい。今向かう途中です」

「そうか、なら悪いんだが一緒に行ってもいいか?一人では行き辛いんだ」

「シルフィアがいいのなら…」

「私は構いませんよ」

「だそうです」

「助かる」



するとこちらに寄ってきた。


「あの?家は?」

「ん?別に放っておけばいい。どうせ直ぐにジジイが直す。あ、と自己紹介がまだだったな。俺の名前はグラス、グラス・ツリーだよろしく頼む。ジジイから聞いたんだが試験まで時間がないんだって?急ぐか?」


「そうだな、早足で行くよ」

「なら早速行くか」





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




3時間後に試験場所の学園に着いた5人は学園の中に入る為の門の前の列に並んでいた。


「にしても高い壁だな、あそこまでの壁はなかなか見ん」

「王都に住んでてみないんですか?」

「来る用事がないからな、なんせここは王都の端も端な所にあるんだからよ」


シルフィアとアーシャルは同時に確かにと思った。

学園には沢山の貴族やら平民が集まる。ならば簡単にテロリストみたいな奴らが来ない様しなければいけない。となると必然的に森の奥、王都の端、山奥、地形的に厳しい所と絞られていく。



「そうですね、私も長く王都に住んでいますが来た事はありませんでした」

「だろ?」



しばらくアーシャル、シルフィア、グラスの3人は談笑していると門番をしている兵士が話しかけてきた。

どうやら順番が来たようだ。


「お待たせして申し訳ありーー」



兵士はシルフィアを見た瞬間固まった。どうしたんだと思っていると驚いた表情で話しかけてきた。



「な、なぜ?シルフィア様がここにいるのですか?!学園には入らないと仰っていたはず……」


「ふふ、アーシャルに出会って考えが変わったのよ?」

「え?!アーシャル?アーシャル?」


「通せてもらいますわ」

「ど、どうぞ!」



シルフィアは強引に





「ちょ、ちょっとあんな強引な入り方でいいのかよ?!しかもシルフィア様って」

「まぁそこは気にしないでね?ここじゃただのシルフィアだから」

「なんか負けた感じがする」



門を、くぐり抜けた先はしっかりと整備された道、道の端に植えてある木など物凄く丁寧に整えられていた。


「思っていたよりも遥かにデカくて綺麗だ。シルフィアの屋敷も大きいとは思っていたがここは段違いだ……」




「ん?あそこに人がかなり集まってんな500人くらいか、よし行くか」

「そだね、ていうかどこで試験すんだろ?」

「やっぱ中じゃねぇの?」

「学園の中にある別の施設とか?」

「「それだ」」



アーシャル、シルフィア、グラスの3人は意外と意気投合したらしい。

それから5人は人が集まっている所に行った。

そこでは学園の先生と思わしき人が俺たちに向かって話していた。



「いいか!ここからはある程度の人数に分かれてもらう!!5組作ってくれ!1組100人程だ!!」



「3人とも別の所に行こうか」

「お、それはいいねぇ。なら俺はあっちに行く」

「でしたら私はそこに行きます」

「絶対合格しようぜ?」

「「当たり前だ(です)!」」



ちなみにシルフィアのメイドさんは別の場所で待機らしい。

それぞれの組に分かれるのに3分かかった。

分かれたのを見た先生は



「それぞれのグループを今から案内する!まずこのグループ は私が案内する。ついてこい!」



その場にいた10人の先生が2人1組になってグループを案内し始めた。

アーシャルのグループを案内したのは初めから話していた先生だった。



アーシャルは一度深呼吸をした後にみんなの後をついて行った。







少し投稿が遅れました。


内容が面白い、今後が楽しみと思ってくれた方は感想等をくれると自分のモチベーションに繋がりアホみたいに喜びます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ