表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/32

謎の空間と熱さ



気がつくと俺は白い空間に漂っていた。



(俺が覚えている最後の記憶はゴーシュさんに腹をすげー力でぶん殴られた所までだな。

いくら夢がリアルなものだとしてもここまで意識が はっきりとしてるのは異常だ。何かあるはず)



スゥー



俺の後ろを何かが通った気配がしたので振り向いてみるとそこには驚くべき光景があった。


俺の前世の記憶、今生の記憶二つの記憶が映像となって宙に漂っていたのだ。




(なんだこれ?走馬灯かな?いやいやいやいや!それはねぇだろ?!流石にあれだけの事で死ぬはずがないよな?!?!……ま、冷静に考えれば気絶していてその間に見てるって感じかな?)



しばらく考えていると突然右手が熱くなった。そこはシルフィアに貰ったミサンガをつけている部分だった。


(どういう事だ?仮にこれが夢だとしてもなんで熱さを感じるんだーーー)


それ以上考えようとした瞬間急に体が落下する感覚があった。


(あーこの感覚は夢から覚める感覚だわ。にしてもなんでこんな意味のない夢を見たんだ?)


眠りから覚める時によく体験する馴染みの感覚に安堵しつつ落下の感覚に身を委ねた。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





「ーール、ア、ーーール!アーシーーー!」



誰か呼んでる?



「アーシャル、アーシャル?」


「ん!〜〜っはー。よく寝たな。ん、柔らか…いな?」


アーシャルは寝返りをうち仰向けに寝た。すると必然的に飛び込んでくるのは豊かな双丘と見慣れたシルフィアの顔だった。


「〜〜〜!!どく!!」


急激に恥ずかしくなってアーシャルはシルフィアの膝枕から飛び起きた。シルフィアはアーシャルの寝顔を覗き込んでいたので当然額同士がかちあった。


ゴツッ!


「「〜〜!!いったぁ……」」


しばらく仲良く痛みに悶えているとクスクスと笑い声が聞こえてきた。笑い声が聞こえる方向を見てみると



護衛の5人がニヤニヤとこちらを見ていた。いや、一人だけ嫉妬の目をしていた。



「青春だなぁ坊主?」

「青春だねぇアーシャル君?」

「手は出すなよ?」

「仲が良いことで」

「……羨ましい。爆発しろ」



「ちょ!!なんなんですか!!見ないで下さいよ!!恥ずかしくじゃないですか!」

「あ、貴方達!何を見ているのですか?!それをその気持ち悪い笑みをやめなさい?!」


ニヤァ……


「やめろ(て)ーー!!!」





その後シルフィアがキレて護衛全員の給料が三ヶ月間減俸となったを知ったのはもう少し後のことだった。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




何だかんだあったが夕食も終わりらシルフィアの父親のギルディからも学園の話を聞いていた。



「シルフィアから少しは話は聞いているか?学園の入学の仕方を」

「それはしっかりと頭に叩き込みました」

「それならばいい、後その感じだといつ入学試験をやるか聞いていないなようだな?」

「あ、言いそびれてました。ごめんねアーシャル」

「気にしなくていいよシルフィア」

「ふ、二人ともいつの間に仲良くなったのだね?」

「お父様そんな事より早く話を」


「そんな事って(ボソッ)……おほん。アーシャル君入学試験をする日は約一月後だ、試験の内容の決闘は問題ないかもしれんが問題なのは筆記の方なのだ。失礼だがアーシャル君は字はかけるかね?」


「あ、書けます。親にそういうのはしっかりと教えられていたので問題ありません」

「ならこの国の歴史、この世界の歴史は分かっているかね?」

「詳しい事は分かりませんがそれなりに頑張ったので恐らく人並み以上には分かっているつもりです」



(人並み以上……か)


「自身があるのだな」

「父が意外と厳しかったので」


アーシャルは昔の事を思い出しながら苦笑した。


「意外と普通に合格できるかもしれんなぁ」


シルフィアの父親のギルディはしみじみと呟いていた。

アーシャルはたしかにクランチェストから勉強もしっかりと教え込まれているが試験に合格出来るとは限らなかった。


「お父様。私の魔法の練習と一緒にアーシャルに勉強を教えてもよろしいですか?お互いの得意分野を教え合えば足りない部分を補えると思うのです」

「あー、シルフィア俺は魔力を正確に扱うのには長けているつもりだが残念な事に魔法は使った事がないんだ」

「おれだけ滑らかに魔力を流しているのに?!」

「そうなんだよ、俺のお父さんは色々教えてくれた方だけど魔法ばっかりは教えられなかったんだよなぁ」



「なら、護衛のうちの2人が魔法を扱っているからそいつらに教えてもらうといい。良い練習になるはずだ。明日会議室に来ると良いそこで教えてもらえーー」

「私の部屋でやります

「シルフィアの部屋でしっかりと教えてもらうといい」


ギルディはそう言いながら近づいてきて右肩を掴み凄んできた。


俺の娘に手ェ出すんじゃねぇぞ?



「は、ハィ」





最後の締まらないやり取りで今日は終わった。

ちなみに寝室はシルフィアに案内してもらった。シルフィアは一緒に寝ようと言った方が流石にそれはまずいのでじたいさせてもらった。













どうだったでしょうか?

まだまだ拙い文章ではありますが今後とも付き合って下さると嬉しいです。

(*´ω`*)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ