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実力の違い

またまた戦闘シーンメインです!!



「トゥリアはそんな事を思っていたんだな、同僚の俺でも初めて聞いたぜ」

「あ、そうなんですか?」

「ああそうさ!「小さい頃の夢など叶うはずが無い無駄骨さ」なんて言ってはいたけどまだ諦めきれなかったんだなー」

「ちょっ、ちょっとその話はやめて下さいよ!!ゴーシュさん!恥ずかしいです!!」

「ハッハッハッハッ!」



ゴーシュと呼ばれた髭を蓄えたおじさんはトゥリアのセリフを低い声でいい茶化したがトゥリアはそれに反応しやめてくれと恥ずかしがりながらゴーシュに頼んだ



「せっかく同僚の本音を聞けたんだ今夜は赤飯か?」

「ゴーシュさん!!」



トゥリアの茶化すのはもうやめてくれというような叫びを上げたトゥリアを見たゴーシュは茶化しをやめた。



「さて、次の対戦相手は俺だな。それとこのタイミングで正式な自己紹介かな?まぁいいか。

俺の名前はゴーシュ。ナタリア・ゴーシュだ。一応男爵家の者だが俺自身は平民と大して変わらんから気にせず接してくれよし!自己紹介も終わった事だし……やるぞ」


言い終わるとゴーシュは背中に携えていた大剣を抜き構えた。ゴーシュは体から殺気のオーラが見えそうなほどに真剣な表情をしていた。


「まぁ、気にせず接するのは頑張ります。この身を変えろ、ファンタジア」



アーシャルは武器の形を変えるワードを静かに唱え、素振りをした後武器を逆手に構えた。


「今度は剣か、剣は人並み以下じゃなかったのか?」


ゴーシュは挑発するようにアーシャルに問いかけたがアーシャルはそれを気にせず逆に挑発した。


「そうなんですよ〜剣術が大の苦手でしてぇ。思ったんですよ!剣が苦手なら自分が扱いやすいようにすればいいさとぉ!!」


アーシャルが叫んだ瞬間に逆手に持っていたはずの剣が形を変えた。

その形は所謂トンファーと呼ばれる武器の様だった。


「また変わった形になったな?最早"剣"術では無いな」


ゴーシュは苦笑いしていた。


「まぁ、そこは言わんで下さい。これが自分の答えなんで、全力が出せるんですよ!!」



言い終わると同時くらいにアーシャルはゴーシュに殴りかかりゴーシュはアーシャルの攻撃を大剣の腹で受け止めたが違和感を感じた。



「軽すぎないか?」

「いえいえ、ここからです!!」


アーシャルは体勢を低くしゴーシュの巨体の横を通り過ぎた。

ゴーシュはそれを見越していたのか大剣を後ろに振り抜いた。アーシャルはなんとかその一撃を剣で防いだものの力の差が違いすぎるのか吹き飛ばされてしまった。



「ぐっ!!痛いなぁ!!!」


アーシャルはもう一度殴りかかった。ゴーシュは今度は防ぐのではなく大剣で斬り上げた。

その斬り上げをアーシャルは利用し思いっきり跳んだ。

トゥリアの時の様に空中で一回転し、踵落としをゴーシュの頭に決めたが全く動じずにアーシャルの足を掴んだ。


「な?!やばぁ!」


ゴーシュは抜けだされる前にアーシャルを地面に叩きつけた。


「ガッ!ぐっ!!うぐっ!えぐっ!」



ゴーシュは何度も地面に叩きつけた後空中に投げアーシャルの腹に正拳突きを放ち吹き飛ばした。


「ああぁぁぁぁあ!!!」


アーシャルは飛ばされながら叫んだ後地面に落ちその時の衝撃で気を失い負けが確定した。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




「あっやべぇ!坊主!!大丈夫か!起きてるかおーーい!!」


ツカツカと音を鳴らして近づいてくる気配があった。


「ゴーシュ?」


音の主はシルフィアだった。

ゴーシュは顔を青くしてシルフィアの方を向いき緊張した面持ちで返事をした。


「はっはい」

「やりすぎですよ?」

「申し訳ございません」

「私ではなくアーシャルに謝って下さい。しかし今は気絶していますので起きてからです。いいですね!」

「分かりました」



シルフィアはアーシャルを抱えると木陰に移動させ膝枕をした。


「ふふっ、アーシャルの寝顔は可愛いですね!あ、そうだ!ゴーシュ!ここで昼休みを入れます!」


シルフィアは小さい声で叫ぶという器用な事したがゴーシュはそれにしっかりと反応すると気を遣い屋敷の中に入っていった。



「ふふ、2人きりです。さて…私も寝ましょう」



シルフィアはその言葉を言った後に木に体を預けて寝てしまった。








どうだったでしょうか?

次回も見てくださると嬉しいです!!

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