ニーナとの訓練
戦闘シーンがあります。
下手だとは思いますが是非読んで下さい!
お互いがタメ口で話す約束をした後に学園について2人で詳しく話し合った。学園についてわかった事は大きく分けて3つだった。
まず1つ目、学園に入るには試験に合格しなければならない事
2つ目、学科は存在せず自分の必要とする授業を選択しなければならない事
3つ目、入学の試験は1ヶ月がだという事
この3つだった。
「なぁシルフィア。試験はどんな事をするんだ?」
「試験ですか?それは簡単に言いますと筆記、体力測定、後は学園の先生との実戦形式の決闘です」
「決闘かぁ、多対一の戦闘なら得意なんだが一対一となると全然だめなんだよ。体を盾にとか出来ないからなぁ」
「あの時盗賊を一瞬にして倒したのにその様な弱点があったとは…意外ですね」
「まぁ、頑張ってやるしかないよな」
「アーシャルなら一つ提案があるのですが、私の護衛と訓練をするというのはどうでしょうか?あの人達にも刺激がないと強くはなれませんし」
「いいんですか?そんな簡単に決めても」
「主は私ですよ?」
ふふっ、といたずらっ子の様にシルフィアは笑った。
「ならお願いしようかな?」
「それでは中庭で訓練をしましょう!ちょうど今訓練をしている頃合いのはずですし!」
そう言いながらアーシャルはシルフィアに案内されて中庭に向かった。
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中庭にはシルフィアの護衛の人達が剣を振るい、短剣を振るい大剣を振るうなどそれぞれの訓練をしていた。
「皆さん!シルフィアです!訓練を一旦中止して話を聞いてください!」
シルフィアがそう言うと護衛の人達はすぐさま己の武器をしまうとシルフィアの前に整列した。
「アーシャルが一対一の勝負の対応をしたいと言っていたので貴方達の訓練に参加させてもよろしいですか?この機会は貴方達にもいい影響があると思います」
「シルフィア様、我々は別に構いません。むしろ同じ訓練、同じ相手で少し飽きが入っていた頃でして、この申し出は我々としてはとてもありがたいです!」
「なら今からアーシャルに一対一の相手をしてもらえないかしら?その訓練を私も見てみたいの」
「分かりました。でしたらシルフィア様はそこの木の木陰にでも座っていて下さい。ちょうど椅子もあるので」
「気がききますね。嬉しい」
シルフィアはそういうと木の木陰にある椅子に座った。
「さて、始めるか。早速で悪いが坊主の最初の相手はニーナにしてもらおう。ニーナ!」
「声が大きいわよ!全く…よろしくねアーシャル君。私の得物は短剣だけどしっかり対処してね?」
「もちろんです!」
「ふふ、元気のいい男の子は嫌いじゃないよ。じゃあ構えて」
アーシャルはニーナから数歩離れてクランチェストに貰った剣を構えた。
「アーシャル君あの時の武器を使ってね?そうじゃないと君の為にならないよ?」
「分かりました」
アーシャルはクランチェストに貰った剣をしまい、まだ名前のない武器の柄を2本を握り連結させてワードを叫んだ。
「彼の者の栄光を絶て!ロンド!!」
アーシャルが叫んだ後に連結された柄が140㎝程まで伸び、柄の先からは変わった形の刀身が出てきた。
「それが君の武器か…やっぱり形が変わる武器は厄介そうだね。でも槍の対処ならできるよ」
「では!胸を借りさせて貰います!」
アーシャルはそう言いながらニーナに向かって勢いよく突進した
「単調なんじゃな…いぃ!!」
ニーナはただ突進してくるだけと思い油断していたがアーシャルの動きが急に横に流れた。
横に流れたアーシャルは同時に体を捻って思いっきり槍をニーナに叩きつけた。
槍を叩きつけられたニーナはその衝撃に踏ん張る事が出来ずに飛ばされてしまった。
しかし長年の経験からかすぐに態勢を立て直しアーシャルに向かって走った。
ニーナの武器は短剣だがニーナ自身が言った通りに槍の対処はうまかった。
「中々!……当たってくれませんね!」
「当たり前でしょ…!戦場じゃ当たったら死ぬんだから避けるわよ!クッ!」
しばらくはアーシャルの攻撃をニーナが交わし、ニーナが仕掛けるという展開が続いた。
しかし直ぐに決着がついた。
アーシャルはニーナに槍を下からすくい上げる様に叩きつけようとしたがニーナはこれを短剣で防いだ。アーシャルは直ぐに槍を引き、突きを放った。しかしこれは簡単に避けられてしまった。
「アーシャル君自身の技術はあまり大した事ないね」
「だからトリッキーに戦うんです!」
アーシャルは叫びながら槍を高跳びの要領で地面に突き刺し、ニーナの上を飛び越えた。地面に着地した後すぐに方向を転換し柄を叩きつけようと振り抜いた。しかしそこにニーナの姿はなかった。
「な!どこにー」
「ここよ。アーシャル君の負けね」
アーシャルは何が起こったのか理解出来なかったが自分が負けた事だけはしっかりと理解出来た。
自分がどうやって負けたのか分からなかったアーシャルはニーナに質問した。
「あの瞬間ニーナさんの姿が見えませんでした。あそこはどうやったんですか?」
ニーナはその質問が来るのを待っていたのか笑顔でアーシャルに説明した。
「それは簡単よ。最後アーシャル君は右回りに振り抜いたよね?私もアーシャル君と同じ右回りでアーシャル君の背後に回り込んだんだよ?あんな所で背中を、見せちゃ刺されるか回り込まれて刺されるかだよ」
「結局刺されるんですね…」
「当たり前だよ!アーシャル君は動きは凄くいいと思う。だけど武器の使い方状況判断があまり上手くないかな?そこを直せばかなりの相手に有利に戦う事が出来るよ!」
ニーナの説明はアーシャルにとってとても為になる話だった。
アーシャルはニーナに感謝を告げると他の護衛達の方に向いた。
「ニーナさんのありがとうございました!皆さんもよろしくお願いします!!!」
こうしてアーシャルの一対一の対人訓練が始まった。
どうでしたか?
面白かったら感想を何か気になる所があれば指摘して下さると嬉しい( ´∀`)