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promisering~約束の指輪  作者: よっしー
3/5

田辺恵介(たなべ・けいすけ)先輩!!

キンコン~カンコン~

「授業始めます」


「ぷろみす・りんぐかぁ~」

美樹は授業中外を眺めながら、可奈子に教えて貰ったおまじないの事を考えていた。

「さん?…美樹さん?…柳美樹さん!」

突然担任の先生の声が聞こえた。

「はっ、はい!!」

「何回も名前を読んでいるなのに…ぼーっとしすぎですよ?」

「わはははぁ~」

担任の指摘にクラス中から笑い声がこだまする。

可奈子の方に目をやると、可奈子も爆笑していた。

まずい…ハズかし過ぎて死ぬ…


「美樹面白かったょ~(笑)」

可奈子が授業終わりの休み時間に声をかけて来た。

「可奈子ちゃん…私はハズかしさで死にそうだったょ…(泣)」

「泣くな、泣くな(笑)まぁ~今日みたいに暖かい日は、ぼーっとしちゃうよね~」

「そっ、そうだね(笑)」

おまじないの事考えてたって可奈子にばれたら、又爆笑されるので黙っていた。


一日が終わり、学校に校内放送が流れる。

「部活活動が終わったら、校内に残らずに速やかに帰宅して下さい。」

あ!!今日は可奈子の声だ(笑)

可奈子は放送部に所属していて、1年生は持ち回りで部活終わり時間の、校内放送を担当するのであった。


「美樹~部活終った?一緒に帰ろうよ。」

「ごめん~可奈子!!今日片付け頼まれて~先に帰ってて。」

「待っててあげるよ?」

「時間かかりそうだから~いいよ~ありがとう。可奈子良い声だったょ(笑)」

「そう?サンキュー(笑)じゃあ、先に帰るね又明日ね♪」

「うん、又明日ね♪」


私も文化系の部活にすれば良かったな~。

美樹は後悔していた。

部活を最期迄決めれずに迷っていた所、担任兼女子バレー部顧問に、今まで女子バレー部に2人いたマネージャーが、3年先だった事で、卒業してしまい困ってる。マネージャーなら楽できるし、どうだ?との提案に乗ってしまったのだ。


美樹と1年先輩の2年生の2人がマネージャーとして、女子バレー部を支えてる訳だが…運動部マネージャーは雑用が多く、実際とても楽など出来るハズもなかった。

「はぁ~完璧騙された…」


誰も居なくなった体育館で、ボール等の片付けを終え体育館から出ようとした時、扉の向こうで声が聞こえてきた。

「本気で好きなんです、どうしてもダメですか?」

「あぁ、付き合うとか、考えられないから」 まさかの告白現場に遭遇?

「わかりました…グスン…」

どうやら、女子が告白して、男子にフラれた感じだな~

「泣かれても、気持ち変わらないし、逆にしんどくなるから。」

え~この男子最悪だな~告白する女子の気持ち考えてないし…

「わかりました、もういいです!!」

走り去る足音が聞こえた。


どこの女子かわからないけど…可哀想…

「カチャン」

ヤバ!!持ってたカギを落とし、その音が静かな体育館に響き渡る。

その瞬間体育館の扉が開いた。

「誰かいるのか?」

マジか!!その男子は「怖い」噂の絶えない一学年先輩の、田辺恵介先輩だった。


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