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promisering~約束の指輪  作者: よっしー
2/5

おまじない

「美樹ちゃん~美樹ちゃん~朝食出来てるょ~。」

ママの声で私は目を覚ました。目覚まし時計は午前7時ジャスト。毎朝決まって同じ時間に、同じタイミングで起こされる。


「着替えてから~降りるね~ママ!」

リビングに降りると、紅茶にベーグル・スクランブレッグにソーセージ・フルーツ…洋風の食卓である。


「今日はベーグルを焼いてみました~(笑)」

屈託なく笑うママは、料理好きのノンビリ屋で、少し世間知らずのお嬢様気質。

まぁ~実際ママの家は地元では少し知られた名家で、ママはそこの3女。ノンビリ育てられたからだろうか?少し世間とずれてる感が否めない性格。


「美樹ちゃん~そう言えば、来週パパ帰って来るって~(笑)パパの好きな物作ってあげなきゃね♪」

パパは考古学者で有名らしく、世界中を飛び回っている。月に2~3日帰って来れば良い方で、帰って来ては、興奮気味に調査課程を私達に聞かせる。いつもママはニコニコしながら話しを聞いているが…多分内容を理解してはいない。私は…正直興味がない。


「そっか…パパ帰って来るんだ…。」


「まぁ~美樹ちゃん…もっと嬉しそうにしてよ。パパが帰ってくるんだから~♪」

興味のない話を、延々聞かされるかと思うと…気分が滅入る。私がパパの話を聞かないものなら、拗ねたり泣いたりするもんだから、始末に負えない。


「そ…そうだね…あ!!学校遅刻する~じゃあママ、行って来ます!!」


「美樹ちゃんお弁当もっていってね~!忘れちゃ~だめよ~」

「はーい、ママ行って来ます~」

「気を付けてね~いってらっしゃい~」

ママのパパを苛めちゃ~ダメ~攻撃を何とか回避できた。


「ポン!おはよー美樹!!」

学校行きのバス停で背中を叩かれ、振り向くと親友の水川可奈子が立っていた。

「おはよー可奈子」

いつも学校迄のバスの中で、可奈子と喋りながら登校する。いつもと同じ日常。

「あ!!そうそう美樹知ってる?promise・ringって?」

「ぷろみす・りんぐ?何それ?」

「美樹ちゃん~英語の発音ダメだなぁ~(笑)ぷろみすではなくて、舌を巻きながら~promise!」

私は英語が少し苦手で、英語得意な可奈子にいつも指摘される。

「発音は置いといて、何?ぷろみす・りんぐって?」

「なんでもね、恋人同士のおまじないなんだけど~男子は指輪を用意して、女子の方はチェーンを用意するの。」

「ふんふん、それで?」

「でね、その指輪に男子が1つだけ、女子の願いを叶える約束をするの。女子は約束が果たされる迄、その指輪にチェーンを通して、肌身放さずに持ってるの。」

「願いを叶える約束って?例えばどんな?」

「ん~何でも良いいらしいけど~例えば、誕生日に遊園地に連れてくとか?かな?その約束が果たされ、女子の願いが叶った時、女子が男子に貰った指輪を、指にはめるんだって。素敵だょね~」

「ふ~ん。」

「ふ~んって、美樹あんまりノッて来ないね?素敵なおまじないでしょ~?」

「素敵な話だけど…その前に私達彼氏いないよね?」 「そっか~先に彼氏作らないとだね~美樹ちゃん…私達頑張ろ!!」

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