1/1
成長の代償
暗いままの部屋で
ベットに倒れこんで
体を丸めて
目を閉じて
そうして重たいものを下ろさないと
私は潰れて死んでしまうんだろう
時々、今日みたいに
何か特別悪い事は起きでいなくて
でも小さな凝りが少しずつ積もっていって
私という人間は存在する価値がない
なんて思えてくる
私がいなくても世界は廻る
そんな考えを
眦から溢れる温い欠片と一緒に
流して、掬って、溶かして
それでも取り除けない塊が
重く、重く、
そうして、いつか私は死ぬんだろう
そうして、いつか死んだ私は
諦めの良い大人になるんだろう
大人と子供の狭間で、揺れる、揺れる