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第一話   最初のチート

   モンスターが現れた!


「・・・!こ、こいつはっ!」

「ここらへんの村で一番恐れられている・・・ベヒーンモスじゃないか!」


「「「なっ、何ィ!?」」」


「ガルルルゥゥ・・・!」

「やっ、やばいよアダム!どうするんだよ!」

「ねぇ、アダム!!!このままじゃ全滅よ!」


「ふぅ・・・みんな落ち着け。俺に任せろ・・・」

「まさか、お前戦うつもりじゃ・・・!」

「死んじゃうわ!嫌よアダム!」


「いくぞ・・・ひょんなことから手に入れた究極魔法・・・アブソリュート・デストロイ!!!」


「グガッ・・・!グギャアアアアア!!!!」


「「「や、やったっ!!!」」」


「お・・・お前・・・その力は・・・」

「アダム・・・やはり只者ではないな・・・」

「すごいわアダム!」


「ふっ・・・それほどでもない。いくぞ。」

「「「おう!」」」



   宿屋



「さぁ、祝杯だ!!!」


「「「いえあ!!!」」」


「どんどん飲めぃ!」

「ソレソレ!」

「アダムに乾杯!!!」


「いやぁ、お前が異世界からやってきて、本当に良かったよ!」

「あぁ、俺達には真似できないような、すごい魔法も使えるしな!」


「よせ・・・向こうの世界の俺は、ろくでもないやつだったさ・・・うっ・・・」

「アダム・・・」



「アダム!私が知ってるアダムは、目の前に居るアダムだけよ!あなたは素晴らしい人だわっ!!!」

「そうだ!過去のことなんか気にするなよ!」


「・・・うっ・・・ううっ・・・」

「アダム・・・?」

「お、おい大丈夫か?」


「うっぼぼぼぼああああぁぁぁぁ!!!!!」


「「「アダム!?」」」


「どうした!」

「ぼあぁ・・・こ、これは毒!?・・・ぼあぁ・・・」

「な、何ィ!?」

「は、早く毒消しを!!!」



「ぼああああああ!?」

「だ、ダニー!!!お前まで・・・そ、即死だ・・・!」

「お前ら!もうその料理に触るんじゃない!!!」

「ぼあぁ・・・」




   ???サイド


「うっぼぼぼぼああああぁぁぁぁ!!!!!」


   向こうから、ターゲットの叫び声が聞こえてきた。


「あ、毒は効くんだ。良かった」

「でも、死にはしないようですわ」

「おっかしいなぁ・・・一舐めするだけで、人間は即死のはずなんだけど・・・」

「確かに、おかしいですわね」

「特に、あいつの酒には多めに入れておいたんだけど」

「どのくらい入れましたの?」

「えっと、毒と酒が、9:1になるように・・・」

「それ、ほぼ毒ですわ・・・」


   それでもまだ死なないのを見ると、やはりあいつは化物のようだ。

   魔王様が言ってたな・・・「あいつらは、耐久力と攻撃力が半端ないんだー!」と・・・



「ぼぁぁ・・・大丈夫だ・・・俺は、解毒魔法が・・・ぐぁ・・・使える」



「やっぱり使えましたわね」

「想定内だね」



「ぽ、ヴォヒドゥン・ヒュィール・・・ヴァレ?」



「喉を潰す毒も入れておいたからね」

「なるほど、詠唱させないんですのね?」



「ボ、ボヴィズン・・・ヴァレ?」

「お、おいアダム!本当に大丈夫なのか!?」



「さて、そろそろトドメを刺しに行こうかな」






「・・・うぼぁ・・・」

「アダムゥ!!!」

「いっ、いかがなされましたァ!?」


   店主のふりをして、現れる僕。変装は完璧だ!


「づぉ、づぉふが・・・」

「アダムが何者かに毒を盛られたんだ!・・・まさかアンタか!」

「ち、違いますよぉ!ささ、早くこの薬を!」


   と言って、劇薬を渡す。高かったんだからね、コレ?


「ヴァ、ヴァリガトゥ・・・ごくっごくっ・・・」

「ど、どうだ・・・?」




「ぽぽぽぽーーーーーーん!?」

「「「やべえ!悪化した!!!」」」



「あぁっ、間違えました!こっちの薬でした!」


   はい、しびれ薬。


「ぽぽぅ・・・ごくっごくっ・・・」

「こ、今度こそ・・・!」



「あべべ・・・」

「「「アカン」」」




「おいぃ!?店主!?どうなっているぅ!ふざけるな!!!」

「あ、あわわ・・・パペッ子姉さーん!」



「大丈夫、だいたい片付きましたわ」



「な、何ィ!?ジョージ!・・・マイク!・・・デボラ!・・・くそっ!」

「流石、パペッ子姉さん!」

「朝飯前ですわ」



「あべべ・・・」

「お、俺らをどうするつもりなんだ!皆殺しか!?てめえらの血は何色だ!!!」



「僕は紫」

「わたくしは黒」

「お前ら人間じゃねぇ!」



「さて、とりあえず、この化物勇者殺して・・・」

「化物はお前らだ!」

「・・・このうるさい人間を持って帰ろうか」

「えぇっ!?持って帰るって何!?嫌ァ!」

「そうですわね」


「それにしても、こいつ馬鹿だったな・・・よっ、はっ」


   勇者の持っていた剣で、化物勇者を攻撃する


「あべっ、あっ・・・あべしっ・・・」


   しばらく攻撃していると、動かなくなった。うん。


「じゃあ帰ろうか。パペッ子姉さん、そいつ眠らせて」

「わかりましたわ・・・眠りなさい」

「おうちに帰してっ!・・・うぐっ!・・・おふぅ」


   

   僕らの戦いは、これからが本番なのだ








   一時間後



「うわあああああ!!!!こ、ここは!?」

(目が覚めましたか)

「あ、あんたか、神様」

(あなたは一度死にました)

「そうか、死んだのか、俺」

(でも、あなたにはもう一度チャンスがあります)

「・・・!一度だけ蘇ることができる指輪!」

(冒険の前に渡しておいて正解でしたね)

「それで、あいつが・・・魔王なのか?」

(えぇ、あれがこの世界の魔王なのです)

「あいつを倒さないと、元の世界に戻れないんだよな?」

(そうです)

「わかった、やってやるよ」

(行きなさい、私が特別に与えた、力を吸収する剣を持って)

「あぁ!あんたにもらったこの剣と、究極魔法さえあれば、敵はない!」

(その調子です。まずは新たな仲間を探しましょう)

「おう!さっさと終わらせて・・・元の世界で漫画読む・・・!」



   アダムの冒険は、まだまだ続く!




なんだ、意外とあっさり死ぬじゃん、と思った人。

チート系小説の読み過ぎでは?

一応、常人なら、500回は死んでます。

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