「還暦同窓会ラブ・リターンズ2」
これはフィクションです。でも、“あれ、○○に似てる…”と思っても、それはたぶん偶然です。たぶん。
10年ぶりの同窓会。
壇上インタビューで妻との“なれそめ話”を披露し会場を沸かせた直後、現れたのはかつての恋のライバル・高橋。
今をときめく丸菱のCEO。白髪まじりの渋い姿に、会場がざわつく。
■ライバルのアプローチ
高橋「祐子さん、君は本当に昔と変わらない。……今からでも遅くない、一緒にやり直さないか?」
私はグラスを握りつぶしそうになる。
(やめろ!そんなトレンディードラマみたいな台詞やめろ!)
■妻の一蹴
妻は落ち着いた笑顔で言い放った。
「ごめんなさいね。私は“楽な人生”じゃなく、“一緒に笑える人生”を選んだの」
「満更嘘でもないんだけど、ネタだったんだけどなあ。まじめにこたえられるとこっちが照れるよ。」
会場「おお〜!」と拍手喝采。
高橋は苦笑いで肩をすくめるしかなかった。
■コメディ展開
私が必死で取り繕う。
「そ、そうだ!Wi-Fiが切れても、夫婦の通信は切れないんだ!」
一瞬の沈黙。
そこへ友人Aが大声で割り込む。
「出たよ〜!夫婦漫才のオチ担当は院長だな!」
友人B「いや奥さんがツッコミだろ!」
友人C「おい、この二人、M-1に出ろ!」
会場、大爆笑。
■エピローグ
案内が来たときは気が重かった同窓会。
だが終わってみれば、昔のライバルすら笑いのネタになり、夫婦漫才の舞台に早変わりしていた。
グラスを片手に妻の横顔を見ながら、心の中でつぶやいた。
(……還暦を過ぎても、俺の一番の相方はやっぱり君だな)
これはフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。




