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友情はBLではない!  作者: 神野原 美伽
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第7話 大きさなんて!

「す、すまん。あまりの表現力に固まってしまった」

そうコルンは顔の半分まで湯船につかってブクブクと言う。


「あ、あの!僕の話を聞いてもらっていいですかっ!」

突然のファルツの声。大声。

「実は、その。大きさについてなんですが。」とも続ける。


はい、きました。その話は大好きです。

わかる、わかりますともファルツ君。気にするな、

男の価値は大小ではないよ。

小さくても問題ないんだ。きっといる!愛を大事にする

女性がっ!さて聞こうではないか!


「この大きさってどう思いますか!・・・思いますか!」

そう言って立ち上がるファルツのそこには。


「ぶっ!」と全員。俺も吹いた。

「でけえな!おい!ありえんぞ!そりゃあ隠す!

 デカすぎて隠す!ってか良く隠せてたな!」と俺。

「憧れるデカさだな!」とバローロ。

「ファルツ、重くないのか?それ!」とコルン。


「みんなだから相談するんです!」そう言うとファルツは続ける。


ファルツには幼馴染がいたそうだ。

年頃になって物心がつくと、それは恋となり。

お互いがそう言う事に興味があったのである夜に

いい感じになっちゃってやろうとした時に。


「いやぁあああ!悪魔!?悪魔!知ってるのと違う!」

とファルツのそれをみて。

悲鳴を上げて逃げて言ったそうだ。

それ以来ファルツは女性に対して臆病になったそうだ。


聞いていたコルンとバローロは涙を流す。なんでだ。


「ファルツ、ちょっといいか?」おれは声をかける。

少し涙ぐんでいるファルツはちょっとかわいい。

俺は教えた。デカい事の偉大さを。

もちろん、男子目線で・・・だ。


「いいんですね!大きくて!」

俺の話を聞いて信じてくれた。しかし、その後

ポツリと言った一言を俺は聞き逃していたようだ。


「もう女性はいいや。」と。


「そういえばコルン、許嫁の件なんだが」

俺は気になっていた事を聞く。その横で・・・。

ファルツとバローロの二人が、いや。2隻の潜水艦が

通り過ぎていく。


「実はな、あってすぐに食事をするらしいんだ。

 そして、あれだ。何故かその夜に泊まるそうだ。城に」

コルンは顔を湯船につけてブクブクしている。

「その、あれだ。教えてくれないか。いや!実は

 そういった事は教えてもらっている。しかし、座学でだ。

 その、応用と言うか。」とも付け加えるコルン。


「そうだなぁ」と俺は少し考える。

勿論俺は前世で、そういった事は結構、というか

沢山経験がある。しかし、この世では童貞だ。・・ふむ。

帝王学のせいにしよう。


「コルン、実はな。俺んちではそういった事は『実践』も

 織り交ぜながら教える家系なんだ。」と。


「まじか!もうやっているのか!」と3人。

「絶対言うなよ!言ったらお前らとは絶交だ!」と

俺は言っちゃう。

「な、なあ。俺にも教えてくれないか?」と鼻息荒いバローロ。

「僕は別にいいです」と俯くファルツ。


「よし!じゃあ風呂から出たら部屋で教えてやる!」と

おれは立ち上がる!

「その前に、潜水艦のほかにも教えてくれ」とバローロ。

とてもいい奴だ。流石俺の親友だ!


結構な時間、俺達は大笑いしながら遊ぶ。

体を洗いつつも泡を使った遊び方を教えてやった。

他にもファルツの頭を使って「ちょんまげ」もしたが

キョトンとしていた。

流石に異世界の髪型とは言えなかったので

「すまん」と謝っておいた。特にファルツに。


申し訳ないと思ってファルツの髪を俺が洗ってやった。

ゆっくりと、丁寧に。そして滑らかに。頭皮マッサージも

してやった。

「こことか、ここは?かゆい所はないか?」

「耳の裏も洗うからな。ここは指で、こう。」


「も、もう無理です!」そういうとファルツはいきなり

立ち上がり走りながら脱衣所に向かって行った。

なぜか前かがみで。


「ど、どうしたんだ?ファルツは」と俺。

「結構長く入っているから『もう無理』ってことでは

 ないのか?」とバローロ。


そりゃそうだ。


俺達も体を洗い、脱衣所に向かうとファルツは

トイレから出てくる所だった。


「まじで大丈夫か?具合悪いんじゃないか?

 トイレで吐いたりとかしてないよな?」と俺は心配する。

「顔も少し赤いぞ。先に部屋で寝ていた方がいい」とコルン。


「だ、大丈夫です!ちょっと、その」とファルツ。


部屋に帰ると食事の準備がしてあった。

とても豪華だ、豪華すぎる。

旨いのか旨くないのか、さっぱりわからんほど豪華だ。


「ぶほ、これ酒だ」とファルツ。

「まぁ俺達は15歳で成人だからな。気を利かせたんだろう」

とコルン。


「コルンっていつもこんな感じの食事とかしてるの?」

おれは素朴な疑問を投げかけた。王子飯とは?と。

「いや?学園で食べる昼食と同じくらいだな。」との返事。


「お前んちは?」と尋ねられたので素直に答える。質素だと!

「いいのあった。これ高い酒だろ?飲もうぜ」とバローロ。

その高そうな酒を飲みながら俺達は笑い合う。

「いいな、こういうの」とボソリと俺。


「ところで風呂で言っていた件なんだが」とちょっと酔っている

コルンが口を開く。

「そうだった、俺にも指導を頼む」とバローロ。

「そうれすねぇ、僕も参加しちゃおうかな」と完全に

酔っぱらっているファルツ。


「しかたねえなぁもう!この俺が直接指導してやる!」

完全に酔っぱらっている俺は言っちゃった。



「直接ですか!?」と3人の返事までは記憶がある。


次回 第8話「手とり足とり」

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