表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その魔法少女は物理系  作者: 須美音
第一部
38/50

38

トウコはスターワールドフェスの武部門に出場する為テストを受ける事になった。

そのテストとは大会出場内定者のコゼットと対戦をして勝つ事。

対戦をするまでの日数が結構かかるため、直接マスコビの街へ行きコゼットを連れて来る事にした。

そんな中、マスコビの街でルミラと再会し、なんやかんやでルミラが住める街が見つかるまで行動を共にする事にしたのだった。


「じゃあ俺達は宿屋行くから師匠は朝まで適当に何処か遠い山の中で野宿でもしててくれ」


「何故我を雑に扱うのだ! ヌシは師匠に対する敬意と言うものは無いのか!」


「いや、だって…街に居たら問題起こすし、それに野宿とか慣れてるだろ?」


「問題も起こさんし野宿も慣れておらんわっ! しかも以前に全く同じセリフを聞いたぞっ!」


ルミラはまだブツブツと文句を言っているので仕方なく同じ宿屋に泊まる事にしたのだった。



次の日。



コゼットの居場所の聞き込みを開始。

この街でコゼットは有名人。

聞き込みを開始して間もなく、住む場所は判明したが訪ねても留守のようだった。

ダメ元でギルドへ行きコゼットの所在を確認するとヘレロビの街へ行ったとの事だった。

行き違いになったと知り、トウコ達もツバキの魔法でヘレロビへ移動した。



フェス運営本部。



運営にコゼットの確認を行うと、この街には来てるらしいが運営本部に来るのは明日か明後日と言われた。

結局、トウコ達の行動は無駄足に終わったのだった。


トウコ達が運営本部から出ようとしたらヌエットが入ってきた。

ヌエットはトウコを見てビクッっとすると目を合わせないように中へ入っていった。

その時エリーザはある事を思い出した。

それはヌエットが在住するルバモリウの街で魔法少女不足な問題が発生していた事。

エリーザはルミラをルバモリウの街に住むようトウコに進言をした。


トウコがヌエットを呼び止めるとヌエットはビクッっとして立ち止まった。

魔法少女不足な街から離れてここで何をしているのか、街の現状はどうなのか、いくつか質問を行った。

ヌエットはトウコの問いに対しビクビクしながら返答をした。


「ここにいるルミラを連れて行けば問題は解決だ。ギルドで手厚く雇ってやってくれ」


「えっ…い、いや…そ、その人って…魔法少女じゃないですよね…え、エリートの方ですか?」


ルミラには神獣がいないので見ただけで魔法少女では無いと分かってしまう。


「愚かな…我は魔物…」


ルミラが魔物と言いかけた瞬間、トウコがルミラの頭を殴った。


「な、何をするのだっ!」


「素直に自分の素性をバラしてんじゃねーよ! 今後街に住むなら人間の(てい)にしとけ!」


トウコはヌエットに聞こえないようルミラにアドバイスをし、ルミラはエリート(元魔法少女)と言う事にした。

しかしヌエットはエリートでは魔法少女に対抗できないと言い出したのでルミラの実力を図る事となった。


運営本部裏の広場。


魔法少女はこの世界の神から与えられた加護の様々な恩恵を受けている。

加護が無くなったエリートでは魔法少女には対抗する事が出来ないと思うのはこの世界の常識。

ヌエットがエリートでは力不足と思うのは当然だった。


「いくらトウコさんの推薦だからと言って手加減はしませんよ!」


ヌエットは武器を取り出しブースト系の魔法を使用し、本気で勝とうとしている。

素早い動きでルミラの周囲を動き回り背後から攻撃を仕掛けた。

しかし、ルミラには全ての動きが見えており、あっさりとヌエットの武器を片手で受け止めた。

それと同時に武器を通して発勁(はっけい)を放った。


「ほぎゃあああああああああああああああっ!!!」


ルミラは以前トウコが行っていた(けい)による激痛技を使ったのだった。


「言っとくがルミラは俺より強いからな」


今更ながらトウコは自分よりルミラの方が強い事を説明。


「そっ、そそそ、そう言う大事な事は先に言って下さいよっ!!」


ヌエットはルミラがトウコより強いと分かっていたら実力を図る事は無かった。


「うう…トウコさんと同じ魔法を使えるとは…」


この世界の人間は(けい)の存在を知らないので魔法による攻撃と思っている。


「愚かな…これは(けい)と言う…」


ルミラが(けい)と言いかけた瞬間、トウコはルミラの元まで走っていき頭を殴った。


「な、何をするのだっ!」


「素直に(けい)とか言ってんじゃねーよ! エリートって事になってんだから魔法って事にしとけ!」


トウコはヌエットに聞こえないようルミラにアドバイスをし、(けい)とう言葉を使わないよう念を押した。


「で、でも、そんなお若く見えるのにエリートって事は…ね、年齢は二十歳を超えてるって事ですよね…」


ルミラは人間に変化すると少女の姿になる。

見た目的には十代なのでエリートで通すのは多少の無理があった。


「愚かな…我は五百を超えてから…」


ルミラが自分の年齢を五百と言いかけた瞬間、トウコがルミラの頭を殴った。


「な、何をするのだっ!」


「素直に自分の歳言ってんじゃねーよ! 五百歳超えてる人間がいるか! エリートって事になってんだから二十歳って事にしとけ! どんだけ突っ込ませんだよ!」


トウコはヌエットに聞こえないようルミラにアドバイスをし、もうとにかく魔物とバレないよう更に念を押した。


ルミラの実力も分かり早速ヌエットが在籍するルバモリウの街に行く事を提案するも、今フェスの手伝いを辞めると魔法少女派遣の話も無くなると言う。

役に立たない魔法少女数人よりルミラ一人の方が遥かに役に立つと言うと、ヌエットは『確かに』とあっさり納得。

ヌエットが運営に挨拶をすると一行はルバモリウの街へと向かった。



ルバモリウの街のスターギルド。



まだヘレロビの街でフェスの手伝いをしているはずのヌエットがトウコ達と戻ってきた事に受付嬢は相当驚いている。

ヌエットは状況が理解出来ていない受付嬢に経緯を説明。

しかし受付嬢はルミラがエリートである事と魔法少女より強いと言う事に疑問を感じていた。

ヌエットは危機を感じ必死になって受付嬢に説明をしたが納得していない様子だった。

そのやり取りを見ていたトウコは自分が説明すると言い出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ