表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その魔法少女は物理系  作者: 須美音
第一部
24/50

24

不意に現れた盗賊魔法少女達を全員倒し更に先に進むと、そこには20人前後の魔法少女達が待ち構えていたのだった。


トウコは残りの盗賊魔法少女が全員出揃ったと判断し、ボスを探すため魔法少女達を見渡した。


「多分あいつかな…ん? あれは…まさかな…」


遠目でハッキリとは見えないが、見知った人物に似ている姿に見えた。


「お前はここで自分の身を守ってろ。ミリア行くぞ」


トウコはヌエットに、この場で待機するよう指示し、ミリアと共に歩き出した。


「あれはっ!!」


ミリアは盗賊のボス的存在の魔法少女を見て驚いた。

そこに立っていたのはツバキだったからだ。


「姉さん、こいつらが例の極悪盗賊の一味です! こいつらに何人もの同法が…こいつらに死の裁きをお願いします!」


盗賊の1人がツバキに嘘の情報を与えていた。

トウコを失い自暴自棄になっていたツバキは何も考える事も無く盗賊の言う事を真に受けていた。


「ミリア殿でしたか…盗賊に成り果て、あろう事か姉上様の偽者まで用意するとは…亡くなった姉上様に対する冒涜(ぼうとく)…絶対に許さないっ!」


ツバキもまた、トウコがトウコは死んだと思っていた。


(こいつもかっ! だが…だとすると話は早い、俺が本物だと分からせればいいだけだ)


「ツバキさんは見ただけで本物のお姉様かどうかの判断も出来ないのですか!」


(いや、ぶっちゃけ、お前も説得するまで数時間かかったけどな!)


「確かに姉上様と同じ神獣…し、しかし…幽霊と言う可能性も…」


(お前もかよっ! つーか死んだら神獣も消滅するだろ!)


「何故、私達が愛してるお姉様が生きている事を素直に受け入れられないのですか!」


(いやいや、重ねて言うが、お前を説得するのに数時間を要したからね?)


「し、しかし、姉上様はあの時、死を覚悟して私達を…」


(いやいやいや、俺は確かあの時、強くなって帰るって言ったよね? お前等どんだけ人の話を聞いてないんだよ!)


ミリアの言葉により、ツバキはトウコが生きていると言う希望が出てきた。

しかし、まだ若干偽者では無いかと言う不安があったのでトウコに探知魔法を発動した。

それは以前、トウコに探知魔法を使用した際にガードされたと思っていたからだ。

探知魔法をガード出来るのは上位の魔法、偽者ならガード出来ないと思っていたからだった。


(使える魔法が無い…探知魔法がガードされている…やはり本物の姉上様…姉上様が生きていらっしゃった…)


「どうやら本物の姉上様で間違いないようです。ならば! 姉上様用に開発した必殺技を使わせて頂きます!」


ツバキは密かに対トウコ用の必殺技を開発していたがトウコが死んでしまった為、使う事無く封印していた。

しかし、死んだと思っていたトウコが生きていたので必殺技を使う機会に恵まれたのだった。


「ほほう、本物の俺と知り、尚、俺用に開発した必殺技を使うか…」


「ふふっ、見事に足元で膝まづく様を、ご覧いただきましょう!」


ツバキは不敵な笑みを浮かべつつ、自信満々でトウコに対し必殺技を使おうとしている。


「まっ、まさか! あの技を使うつもりですかっ!!」


ミリアは過去に、ツバキが自慢げに必殺技を披露している様をみていた。


「では参ります!」


ツバキはその場からジャンプし、空中で1回転をしてからトウコ目掛けて急降下した。

それを見たトウコは何時でも攻撃出来る態勢に身構えたが、ツバキはトウコの目の前で土下座の体勢で着地をした。


「も、申し訳ありませんでしたー!」


(決まった! これぞ私が姉上様用に編み出した必殺技、フライングからの急降下土下座)


ツバキはトウコの目の前で土下座をし謝罪をした。

その姿を見てミリアは悔しそうな表情を浮かべているが盗賊達は固まっていた。


(お前がかよっ! てっきり俺に土下座させると思ってたが、よくよく考えたら見てほしい的な事を言ってたな)


「姉上様、どうぞこのまま私の頭をお踏み下さい」


「えっ!?」


トウコは驚きつつも理由を尋ねると罰を与えて欲しいとの事だった。

ツバキのドエム気質を理解しているので罰と言うよりご褒美に近い。

そんな事を考えながらもツバキの頭を踏みつけたら顔が地面にめり込んだ。

顔を地面にめり込ませながらツバキはお礼を言った。


「なっ!!! なななな何て事をっ!!!」


その光景を見ていたミリアが猛スピードでトウコの前に来て土下座をした。


(もう一人の超ドエムが来たーっ!)


「お姉様、私にも同じご褒美をお願いします!」


(頭を踏まれるのをストレートに、ご褒美って言っちゃったーっ!)


トウコは多少迷いつつも、ツバキの時と同様にミリアの頭を踏みつけた。

ミリアもまた顔を地面にめり込ませながらお礼を言った。


「2人共、面を上げーぃ」


「「ははっー」」


(何なんだよ、この茶番は…自分でやってて、ちょっと恥ずかしくなってきたわ)


ツバキが意味不明な事を始めたせいで忘れがちだが、まだ盗賊魔法少女達は固まっているとは言え健在である。


「ツバキ、周りに居る盗賊達を全員魔法で拘束しろ」


「御意!」


盗賊魔法少女達は全員ツバキの拘束魔法により身動きが取れない状態になった。


そんな中、少し離れた場所で震えながらこの光景を見ていた者が居た。


(なっ、なななな何ですかあの人! 何だかよく分からなかったけど無茶苦茶じゃないですか…これ、そのまま報告しても受付さん信じてくれないような…)


盗賊魔法少女の討伐も無事完了したので帰ろうとした所、馬車が破壊された事に気づく。

仕方なく徒歩で帰ろうとしたらツバキがテレポートでトネシンに移動する事を提案してきた。

しかし行くのはトネシンではなくルバモリウの街。

ツバキに確認した所、ルバモリウに行った事があったのでテレポートで移動出来る事が判明した。


トウコはヌエットを呼び、拘束状態の盗賊魔法少女達を一か所に集めさせた。


「あ、あの…そ、そちらの方は、と、盗賊のボスの方では…」


ヌエットは恐る恐るトウコに尋ねた。


ツバキの件に関しては説明が面倒だったので、盗賊魔法少女のボスが行方不明だったトウコの身内を洗脳魔法で操っていた。と言う事にしておいた。


そして、ツバキの魔法でルバモリウの街へ移動した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ