表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

番外編 チンさんの場合 〜嫁が異世界に召喚されました〜 1


 ある日、嫁の竹子が異世界に召喚された。セブンイレブンでピザポテトを買うところ、部屋着のまま、召されたらしい。竹子から電話がかかってきた。

「チンさーん!帰りたいよォォォ!(泣)」

「ねえ、これ、なんで電話繋がるの…?」

「聖女スキル『iPhone11』っていうのがあって、なんかそれでスマホ使えるの〜。(泣)」

「…。」

「あと、聖女スキル『楽天』でフツーにオンラインショッピング出来る。」

「…?」

「でも、請求先がチンさんのクレジットカード。」

「…?!」

 その月のクレジットカード請求額は、俺の一ヶ月の給与を超えた。


 どうやら、魔王がいて困っているという理由で呼ばれたらしい。時間が経つにつれ、少しずつ、俺にも事情が分かってきた。

「んー魔王?会ったことない。」

「え?だって、魔王倒さないと帰ってこれないとか、そうあうアレだろ?」

「ううん、聖女スキル『ファッション』で、服取り出す時、私もクローゼット通ってそっち帰れる。」

「…??!!」

「なんか、ナルニア国物語みたいだよねー。」

…いや、ナルニア国物語、わからん。

「魔王は…?」

「ほんとにいない。」

「…???!!!!」

「あ、でも、そうか…。そうだよね…。私、何のために生きてるのかな…。ズーン。(鬱)」

「…えーと、…とりあえず、もう少しそっちいたら…。」

 嫁は、勤め先に診断書を提出し、長期にわたり仕事を休む手続きを取った。

次で全部終わり。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ