臨戦態勢
4月2日
青田は学校を欠席した。教室の為に暴力を使う意味は無い。そう思ったからだ。
しかし、科学部やその他の部活、教室では着々と戦いの準備が整えられていた。
-科学部-
科学部部長「梅原大地」の指示を元に、ペットボトルの先に爆薬を詰めた遠距離武器や、コイルガンの試射、劇薬の作成などが行われている。また、別に野中を筆頭とした生物班は白鴎山に出向き、蜂の巣の確保へ向かっていた。
顧問である鶴谷裕吾は、全体の生産を管理し、様々な方向へ指示を出す。科学部の部室は、隣の第二職員室と直通で行ける為、二教室分の守りを固めなければならない。
-野球部-
キャプテン「清原勇知」が考案した、バットの先にスタンガンを取り付けた武器は大量に生産を開始し、誰がどの教室を攻撃するか綿密な計画が練られている。
運動場を拠点とするため、陸上部などの運動部との戦いが予想されている。
-陸上部-
部活の中で最も多い部員を保有しているため、数で攻める作戦を「田上飛翔」は考えた。
陸上部としてのスピードとスタミナを最大限生かすとされている。
-サッカー部-
学校と200メートル程離れた所にある第二グラウンドを拠点とするため、防御にとても硬く、攻められても耐えられると予想されている。
-剣道部-
竹刀と防具を身につけるため、接近戦では最強とされる。武道場を拠点とするが、柔道部との攻防戦に勝てるかどうかは定かでない。
そうして、刻一刻と日にちは過ぎて行った。
4月7日
青田は明日から始まる戦いに参加する事を決意した。
なんでも佐野の発表によると、明日の戦いに参加しなければ退学となるそうだからである。
来る明日に備え、青田は深い眠りについた...
(私立大近畿学園 三階 地図)