第八話頭のおかしな客
店が開店して暫くして工房から商品を持ってきたら客が来ていた服装はかなり豪華なローブを身に纏っていて見た限りこの街のお偉いさんだろう。
「すみませんこのポーション何が違うんです?」
お偉いさんらしき客に声をかけられる大人しそうな黒い髪の男性だ。
「高い方が店の裏の工房で作ったポーションで、安い方はジタリア王国から取り寄せたポーションです効果は同じですね」
「なら両方とも5本ずつ下さい」
「銅貨55枚だな」
店長が客に言う
「ならこれで」
客は自分の財布から大銅貨5枚と銅貨5枚を店長に出したこの国の通貨は銅貨10で大銅貨1枚になる。
「銅貨55枚確かに」
「ありがとうねあと君には個人的に興味があるな」
そうクランに言って客は店を出て行った。
「・・・」
何を言っているんだ?だクランはそう思った。
「クラン君さっきの人の事は余り気にするなこの店の常連だか少しおかしな人だ」
「・・・そうですか」
なら気にしない様にしようそう思った。
その後店に来る客の接客や商品の整理をして居たがどうやらジタリア製のポーションより工房で作られたポーションの方が売れ行きが良い、ジタリア製は品質が良く無いのか工房で作られた物の品質が良いのかどちらなのだろう。
「まぁ工房のポーションが売れた方がいいか」
そんな時床に指輪らしき何かが落ちているのに気づいた。
「・・・これは店長に見せて見るか」
とは言え今店長のビルは客と話している。
「話が終わったら持って行くか
そう思いながら指輪をポケットに入れクランは仕事に戻って行った。