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プロローグ~Bの覚醒~
気づいたら知らないところにいた。
「ここはどこ?」
「ぼくはだれ?」
記憶が曖昧になってるのかな。
自分のことを思い出そうとしたが、何も思い出せない。
何してたんだっけ?
「ほかにも人がいるんだ。」
周りを見渡してみると、ぼくの他に四人いた。
一人は立ち上がっているけど、他の三人はまだ倒れている。
「まずは、倒れている人を助けないと。」
近くに倒れていた人に駆け寄ってみると、とりあえず意識はあるようだった。
「大丈夫ですか?」
返事はなかったが、呼吸はしているので大丈夫そうだ。
ほかの二人を見ると、もう二人共立ち上がっていた。
「あの二人は大丈夫そうだな。」
ぼくよりも先に立ち上がっていた人はなにやら地面に文字を書いていた。
「とりあえず、あの人から話しを聞こうかな。」