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ピースサインのあとは地獄

作者: keisei1

シェルターの中に引きこもり情事 

目くらましに遭った 隻眼の追剥ぎ

大盗賊になり損ねて 日銭を稼ぐ


ミサイルは宙は飛び交い続け

警告音は延々に鳴りやまない

逃げ惑う人々でさえ涙は出ない


爆撃機は墜落して庭園は炎上

いつか咲いた花でさえも黒ずんで灰になる


衛星が地に墜ちてピースサインのあとの地獄

誰か焼け野原を抜け出す術を教えてくれ


ベロを出して侮った森鴎外の美学とやら

今は胸に痛いがサヨナラは自分が決めたこと

もう友達には戻れない この地球とさえも



毒味もせずに出されるフグ野郎

お前は僕を殺してくれるのか


そういや放射能を浴びてしまった

野生のキノコでさえも僕の好物さ


森羅万象から除外されて

シュレッダーにかけられる僕の生命

耳に開けたピアスの跡でさえも抹消されるらしい


「トトト」と手先が震え 立ち眩みしては

不味い料理はやっぱり不味いままだ

「ダダダ」と機関銃撃ち鳴らせランボー

誰か一人でも救えるのなら


青空を見ても何も感じない感性

女の裸だけを追いかけるポエト

一切合切まかせたはいいが 空回りする左利きの天才

脳の片隅で眠っているのなら 返事でもしてみろ


月に刺さった槍が燃え上がり火の粉を散らす

太陽と月の二人 実は相性が悪いらしい


一緒に撮ったプリクラでさえも今は忌まわしい過去

やけに胸が熱いがこれも一つ選んだ道

太陽系が崩壊するまで 地球と縁切りさ



踊る気も失せたダンスホールで

耳障りな誕生日の唄が響く

大車輪でひも解くマセマティシャン

彼あたりにまかせればいい


踊れない曲がかかるダンスホールで

祝われる僕の誕生日 だが

トリプルアクセルで解くマセマティシャン

彼あたりにまかせちゃいな


クラッカーが鳴る戦場で憂鬱さえも兵器に変わる

人殺しはしたくないしハミングでもして死んでみようか


鳴りやまない銃声が僕の耳をつんざいては

笑顔の卒業写真 やっぱりピースサインのあとは地獄

もう天国には入れない 神様が中指突き立ててる


今日も今日とてシェルターで僕は気狂いじみてる

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