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ヴィールの願い

ヴィール、負けってどういうことだよ、お前は人相手に負けないんじゃないのか?

だから、未知数な異能力者が集まるこの学園の学園長を任されているんだろ?


ケンは、その話しぶりから、ヴィールが負けたことが不思議でしょうがない感じていることが見て取れた。


 ケンさん、その理由も含め、この場にいる全員に話したいことがあります。

 まずレントさんあなたの適正を確かめようとしたのですが、結果としてなにもわかりませんでした。

 しかし、ケンの魔力を使って、受け止めるので精一杯だったことから、魔力量は確実にこの国でもトップクラスだったってことがわかりました。

 レントさんには私の能力を伝えようと思います。

 私の能力は、対象の能力をコピーして相手よりも少しだけ強くなれる能力です。

 この能力から、私はこの学園で生徒が能力を使って暴れても取り押さえることができるように、この能力が都合いいのです。

 この学園の目的、どうして能力に応じてクラス分けし、能力を国が管理している理由を話すためにもこの国の歴史から話す必要があります。

 異能力者が観測されてから100年ほど、この国のバランスは崩壊した、かつての権力者は能力者が生み出す水、土木等の資源をほしがった。

 そこで、当時の王は、能力者との対話を避け、捕えようとした。

 その傲慢な判断は、能力者を怒らせた。

 王は自分で実際に能力を行使する瞬間を見たことがなく、その力が自分の命を脅かすとは思ってもいなかった。

 初めにとらえるところまではよかったが、王城に連れていかれた能力者たちは、王がなんの対価もなく与えず国民である自分たちの能力をただで行使できると思っていたことに怒った。

 そこで現行王の先祖たちが当時の王族を殺害し、その地位に就いた。

 国民の不満は尽きなかったが、未知の力を行使するその存在に反抗した者の結末を見るや否や反抗することをやめた。

 

 当時の国民たちは能力がどうやって手に入れたものなのかもわからなかった。

 新しい、王たちは自分たちのみが知る能力の手に入れ方で王族を増やしていった。


100年たった今、王族だけでなく国民もなにかしらの能力を所持している。


 そこでこの学園という形で能力を本に刻み、国が能力者を管理している。


王族は、自分たちの権力を確実なまま、この国の支配を維持しようとしている実態のままです。


 この管理方法が始まった一因に私の能力があります。

 王族が力で抑えていたが何度も能力の複合が行われていく中で、能力は似るどころかまったく別のものに変容することもあった。

 かつて平民だった自分が、この学園の地位についているのもこの国が私の能力を恐れた結果だと思っています。


 この国の王たちは自分たちの権力を維持するため、この学園で強い能力者を集め、同じクラスにして、強い子孫を生み出そうとしています。


 レントさんには折り入ってお願いがあります。

 私の娘であるリオールのことを王族から守ってほしいのです。


王族はこの学園でも1番強いであろうリオールを王族に引き込もうとしています。

 私は、自分の娘には、本気で好きになった人と添い遂げてほしいと考えているのです。


レントさんは間違いなく、王族の引けを取らない強さだと私が太鼓判を押します。

それにレントさんは能力についても不明なことが多い。これが私にとっても都合がいい。

 私は王族の体制を変えたいと考えていました。

 そこで王族以外の強い能力者であるレントさんのような存在を私は待っていました。

 どうか、娘のことをよろしくお願いします。


ぽっと出の私を信用して、この話をしてくれたヴィールさんに応えたいとおもったし、私を守ってくれたリオが王族の都合に振り回されてほしくないって思った。


 リオのことは任せてください!私が、リオが王族に振り回されることなく楽しい学園生活を送れるように私が守ります!

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