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わたしの帰路

作者: 安東 真夏
掲載日:2024/03/12

あかりが消えた道

黒々と闇に沈む家なみが車窓に流れて


いつもと同じ道なのに

異界を進むような

対向する車のライトも

前を行くテールランプも

いつもと同じはずなのに

どこか力なく

光を失った信号機の下を

こわごわと


お気に入りのCDは止めて

かけたこともなかったカーラジオが

耳慣れた地名を知らない場所にして

小一時間の距離を手の届かない場所にして

わたしの耳に伝え続けた


ラジオから時報

アナウンサーが静かに

「今日、いえもう昨日の」

吐息のようだ と思った


きのうと今日は

続いているのに

続いて いたのに


覚えていない

「の」

の続き


あまたの命を連れて

時間がいったあの日の


ぼんやりしている

わたしの帰路



わたしには「帰路」が与えられた、星のとても美しかったあの日を忘れることはありません。



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