表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

刹那に酔う

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

苦手な方はご注意下さい。

特に男性の方はご注意下さい。


行き着いた欲望の果てに、男女の差は無いのだと思います。

朝テレビを付けると、一人の女性が逮捕される報道がなされていた。ナレーターは間延びした声で、彼女の口調を真似る。耳にべったりとこびり着く様な甘ったるい声。言い方が悪い事を承知の上で言えば、品のない話し方だった。

同棲中の彼女はその声を聞きながら、物凄く不快そうに眉を顰めた。確かにこんなぶりっ子見たいな話し方、女性は好まないだろう。

彼女は私に珈琲を渡しながら、少し冷めた双眸で此方を一瞥した。

「男の人の前でこんな事言ったら、きっと不快に思われてしまうのかも知れないけれど、きっと多くの男の人はこういう子が好きなんだろうね。だから短期間でそれ程巻き上げられる」

巻き上げる。というのは詐欺をして巻き上げられた金の事。およそ数億円にも登る、泡銭。

面と向かって批判はしないが、生々しい男の本音を苦々しい口調で詰る。ベッタリとした甘い声は、男に媚を売るためのものだ。そうしてその姿にだらしのない姿を見せる、清潔感のない一面を今、酷く嫌悪している。

「全男がそうだとは思わないで欲しいな」

「それは勿論。でもやっぱり、可愛い子や美人な人を沢山はべらせたい。取っかえ引っ変えしたい。モテたいという気持ちはあるでしょう? 例え多額の金を詰んだとしても。私だってあるもの」

あっさりと笑って、チャンネルを変えた。どうやら耐えられなかったらしい。彼女は私の隣に寄り添う様に座ると、静かに珈琲を啜る。その瞳に遠き日の哀愁を馳せている様で、思わず無言にはなる。

「少女漫画のような運命の人なんてこの世に存在しないの。それは多くの動画投稿者や、男性読者が赤裸々に綴ってくれてる。一番生々しい男子を描いたのは、やっぱり今流行りの漫画の主人公じゃない? 欲にとても忠実な獣のよう。そう、私のように」

いきなり彼女の口が真ん前に来て、唇に柔らかい感触が。彼女の小さなマナーとして、瞼はしっかりと閉ざされていた。

「私も金を巻き上げられた被害者と何ら変わらないわ。こうして綺麗な貴方にキスをしながら、明日には別の綺麗な誰かとキスをする。女の醜く濁った欲望を煮詰めたのがこの私。そうなると男女の生々しい感情に、差なんか無いのかも知れない」

そうして溶け合う程の行為をして、夜が開けた。彼女はショバ代と称し、数万円を此処に置いてさっさとその場を去った。

男性を知るために、動画を見たり、男性の感想から「これが一番リアルに近い」というのを見てきました。

まだ理解には程遠いですが、何となく輪郭は掴めて来ました。


答えとしては、流行りの漫画の主人公くんでした。

欲望に忠実な子。そこが可愛くもありますが。


ハーレムジャンル、流行ってますが、逆ハー何てものもあるので、生々しい欲望を極限まで煮詰めると、男女に差はないのだと思います。


運命の人が居ないことは分かっている。

だけどもこの乾き、満ちることは無く。

刹那的な快感に酔う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ