これから書籍化するみなさんへ
ちょっと書籍化体験して思ったことなどを。
私の担当編集であるTさんはとても有能な方と思いますし、イラストレイター様も最高と、私はとても恵まれている作者であると思います。ただ、それはそれとして編集さんは多忙な仕事であるなあと。
WEB発の作品を出版される作品数に対して、編集部の人数って読者が思ってるほど多くないです。つまり、多くの作者さんを担当されている。一人当たりにかけられる時間も減る。
書籍化って声かけられてから本になるまで時間かかるんですよね。
私も7ヶ月ですけど、他の人を見ていても半年から1年くらいはかかっているんじゃないかな。長ければもっとです。
なので、昭和の文豪エピソード的なイメージで、編集がつきっきりであなたの隣で文章を見てくれたり待ってたりしてくるようなことはないです。
特になろうの書き手はWEBに原稿のベースがありますからね。「あれ……自分、放置されてない?」と思ってしまうかもしれません。
Twitterでブラック編集の話題なんかも流れていたことありましたが、そう言うの見ちゃうと特にね。
Tさんは何が素晴らしいって一番最初に印税とか出版部数、出版時期の話をしてくれたことですよね。まずそれだけでも作者としては不安が減ります。
まあ電子書籍の話を忘れてたのはミスですけど、私も尋ねるべきでしたよねw
作家って繊細なので、あるいはクリエイター気質かアマチュアリズムか、金の話とか、期日の話とか疎くなりがちです。
もちろん自分が〆切破ることがあれば特に聞き辛いかもしれませんねw
そして内気で、気になったことを担当編集に尋ねない。
編集さんもマジで忙しい時期とかあるんで、レスができない時とかもある訳ですよ。んで返事がないってまた尋ねづらくなる的な。
まあそういうの嫌なんで、意識してたこと2つあって。
1つは割とこっちからどんどん声かけること。
とりあえず何でもLINEにぽこぽこ投げてく。雑談できるような関係作る。これは編集さんと直接顔合わせられたのも大きいかな。
んで先手取って動くこと。こっちが〆切破るのも論外だけど、相手が考えてみますねって言ってたターンを待たない。
Tさん「加筆のネタ考えて後でおくりますー」
ぎょー「ありがとうございますー」
……一週間後
ぎょー「ちょっと書き進めたの置いとくんで時間あったら読んでくださいー」
ネタ来る前にもう書く的な。書いた文章を直接LINEに貼り付けたり、カクヨムで下書きを非公開で共有できるので、そのアドレス送ってました(なろうの非公開モードは実はGoogle等の検索に引っかかるので)。
2つめは予定の期日を聞くことですね。「それいつになります?」とか、決まってなければ「いつ頃決まりますー?」的なの。
これねー、期日があれば、それまでに連絡がない事が気にならないですし、期日過ぎた場合に、こちらから連絡することの心的なハードルが大きく下がります。「あの件どうなりましたー?」って。
実際イラストとかゲラとかに関しては予定より遅れたので、これは役に立ちましたよね。編集さんに、「ゲラどうなりましたー?」って聞けるからね。
で、「すみません遅れてますー」言われたら、「問題ないですー、いつになりそうです?」ってまた次の期日聞いておく。
そんなとこですかね。あ、あともう1つ。
相談できる友人を作っておくことですね。
私はなろうのお気に入りユーザで繋がる仲間がいて、Twitterや LINEで繋がってる仲間がいるからね。
書籍版の下読みしてもらったり、テサシアのドレスのデザイン一緒に考えたり、イラストをこっそり先に見せたりしていました(注:編集さんもその件は知っています)。
大変お世話になりました。感謝!
では良き創作を。
そして書籍版のテサシアを是非手に取っていただければ幸いです。
冒頭でも言ったけど、ウエハラ蜂さんの挿絵はマジ必見なので全人類買って。
よろしくお願いします。
ξ˚⊿˚)ξそれではまたー!