表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

53/88

052 クライド大将と部下

 ロッステルの話をまとめていく。


 まず帝国が攻め込んできた時点で、ロッステルは領民を捨てて即座に逃げていた。

 残された守備兵は城主を失い混乱して一気に制圧されたとこのことだ。


「領主である私さえ生きていれば再起はできる。土地や民はまた集めれば良かろう」


 まあ確かに王が生きていれば再起ができるという意味では正しい場面もあるんだが……全く戦わないどころか味方の兵も気づかぬうちに撤退していたというのはもう、自分可愛さでしかないな。


「その後セレスティア公国が息を吹き返して、今というわけか」

「ふん……」


 だが気になることがある。

 この地域、明らかに領民が少なすぎるのだ。

 戦地になっているから避難したのかと思っていたが、それにしたっておかしいくらい静かだった。

 まず疑ったのはグガイン中将だ。

 捕虜とせずに皆殺しにしていてもおかしくはないと思った。だが結末は、それよりひどいものだった。


「今の公国に、そして一度制圧された我が領土に余裕などないのだ。今は使えぬ人間よりも兵士を食わせるのを優先したまで」


 帝国は領民を適切に扱っていた。

 そしてセレスティア公国が攻め込んできたときに、身代金を要求して返還を申し出たのだ。

 それに対する答えがこれだ。


「帝国も食わせる金が惜しかったのか無条件で解放しよったわ。のこのここちらにやってきた領民ごと帝国の無能な兵士どもを血祭りにあげた。それだけだ」

「お前は……」

「私の意思ではない。クライド大将のご指示だ」


 この地が激戦区となった理由、グガイン中将のせいかと思っていたがどうやら考え直さなくてはいけないらしい。


「クライドとその周囲の人間について答えろ」

「良かろう。お前に公国の恐ろしさを思い知らせてやるとしようか」


 拘束されているというのに笑みを浮かべるロッステル。

 周囲の警戒を強めながら他の暗殺対象や周辺の情報を集めることにする。


 グガイン中将があえて暗殺ではなく情報収集に留めたクライドとその直下の将校たち四名。

 ロッステルの余裕の笑みもまた、こいつらの強さから来るもののようだった。もっともこのタイプは自分が助かる確信もないとこの態度は取らないだろうから、どこかから助けが来ることを確信しているようだったが……。


「クライド大将がいる軍に負けはない。あの方々がおられる限りはな……」


 得意げに情報を吐き出してくれているうちは何も言わないでおこう。

 クライド自身はともかく、他の四人に関しては調査対象であるのと同時に、暗殺しても構わないとある。

 こいつが大した情報を持っていなかったとしても場所さえわかればいいと思い、質問を続けた。

昼更新間に合いませんでしたすみませんー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ