登場人物
○泥渕錠太郎
私立探偵。身長186センチ。がっしりとした引き締まったスポーツマン体型。高級布地で誂えた背広に、美しい絹のネクタイを締めている。
輪転流格闘術の使い手。
空中都市国家ハチドリ市の中心街に事務所を構える。事務所の奥には洗面所、シャワー室、便所を備えた小さな寝室があり、事件解決のため数ヶ月のあいだ事務所に寝泊まりすることもある。
仕事、犯罪事件の推理。
趣味、犯罪事件の推理。
事件の依頼が無い間は、人里離れた岬の先端に建つ『岬の赤レンガ屋敷』で生活している。
・年齢 34歳
・自動車 黒い車体、黒い幌のコンバーチブル
・銃 FN・M1922(380ACP/8発)
○美園三音子
有閑マダム。身長161センチ。豊満な体。普段は和服を着ている。
趣味は、読書、蓄音機、ラジオ。
十八歳の時に舞台で負った傷により、左肩から先が動かない。
『岬の赤レンガ屋敷』の女主人。
拳銃の名手。
・年齢 29歳
・自動車 濃い青色のセダン・幌付き運搬自動車(どちらも自分では運転しない)
・銃 レミントン・ダブルデリンジャー・M95(41ショート/2発)、ワルサー・PP(380ACP/7発)、他多数
○耳原富喜子
『岬の赤レンガ屋敷』の住み込み女中。美園三音子よりは背が低く華奢な少女。普段は銀縁の丸眼鏡をかけ、地味な色の洋装の上に白いエプロンをしている。(いわゆる女中服)
美園三音子から射撃の手ほどきを受けている。
・年齢 17歳
・自動車 無し
・銃 FN・M1906(25ACP/6発)
○黒目鏡壱
『岬の赤レンガ屋敷』住み込み運転手。身長180センチのスラリとした体型。
泥渕錠太郎よりは背が低く痩せ型。濃い青色の詰め襟の運転服を着て、白い手袋をはめている。
数年前、喉に大怪我をして以来、声が出せなくなった。首の傷を隠すため、夜寝るときパジャマ姿に着替えても、赤い布を首に巻いて傷を隠す。
泥渕錠太郎から輪転流格闘術の手ほどきを、また、美園三音子から射撃の手ほどきを受けている。
・年齢 18歳
・自動車 濃い青色のセダン・幌付き運搬自動車(どちらも美園三音子所有)
・銃 FN・M1906(25ACP/6発)
○赤葉台旭
探偵小説家。あまり売れていない。泥渕錠太郎よりは背が低く痩せ型。運動は不得意。丸眼鏡に既製品の背広、安物のネクタイを締めている。
泥渕の大学時代の同級生。
暇な時は泥渕の助手兼記録係として、事件を追う彼と行動を共にする。
自動車は持っていないが、運転免許は持っている。
・年齢 34歳
・自動車 なし
・拳銃 コルト・ディテクティヴ(38SP/6発)
○秋星明郎
謎の少年。身長185センチ。ライダージャケット、ライダーパンツ、ライダー手袋、ライダー長靴。ヘルメット、ゴーグル、白いマフラー。
謎の格闘術を会得している。
普段はオートバイ・タクシーでハチドリ市内を流している。
・年齢 17歳
・自動車 無し(ただし高性能オートバイ所有)
・銃 毒針発射器
○滝房桂子
映画女優。身長170センチ。普段は洋服を着ている。
〈黄玉ハチドリ少女歌劇団〉時代は美園三音子の同期だった。
少女歌劇団時代は背が高く男役を演じていた。現在は退団して映画女優として活躍している。
・年齢 29歳
・自動車 深緑色のクーペ
・銃 無し
○怪人・蝮ドクロ
秘密結社「蛇目髑髏党」の首領。
身長175センチ。均整のとれた引き締まった体格。額の中央からマムシが生えた真っ赤なドクロの仮面を被っている。白シャツの上に真っ赤な皮チョッキを重ね着している。黒いズボン。赤い靴下。赤い革靴。表が黒・裏地が赤のマント。
年齢不詳だが、中年から初老の間らしい。(五十歳前後か?)
・年齢 不明
・自動車 蛇目髑髏党の偽装自動車
・武器 毒針発射器、伸縮性蛇頭鞭、その他
○怪人・白銅パイソン
秘密結社「蛇目髑髏党」の幹部「四天毒蛇」の一人。身長は秋星明郎よりやや低い。均整のとれた優雅な体つき。
白銅色の仮面で顔を隠し、幹部の制服であるダークスーツに血の色のネクタイを締めている。
年齢不詳だが、十七歳か十八歳くらいの少年と思われる。
他の三人の幹部からは「クープロニケルさま」と言われ一目置かれている。時々「若さま」と言われることもある。首領の蝮ドクロと血縁関係があると思われているが、真実は首領しか知らない。
・年齢 不明
・自動車 蛇目髑髏党の偽装自動車
・武器 毒針発射器、伸縮性蛇頭鞭、その他
○怪人・青銅メヂューサ
秘密結社「蛇目髑髏党」の幹部、通称「四天毒蛇」の中で唯一の女。
美園三音子と同じくらいの身長。豊満な体つき。
青銅色の仮面で顔を隠し、幹部の制服であるダークスーツに血の色のネクタイを締めている。
年齢不詳だが、三十歳前後と思われる。
・年齢 不明
・自動車 蛇目髑髏党の偽装自動車
・武器 毒針発射器、伸縮性蛇頭鞭、その他
○怪人・黄銅コブラ
秘密結社「蛇目髑髏党」の幹部、「四天毒蛇」の一人。
長身だが枯れ木のように痩せた体。
黄銅色の仮面で顔を隠し、幹部の制服であるダークスーツに血の色のネクタイを締めている。
年齢不詳だが老人と思われる。
・年齢 不明
・自動車 蛇目髑髏党の偽装自動車
・武器 毒針発射器、伸縮性蛇頭鞭、その他
○怪人・黒鉄タイパン
秘密結社「蛇目髑髏党」の幹部、「四天毒蛇」の一人。身長192センチ。
重量挙げの選手のように発達した極太の筋肉と骨格。
黒鉄色の仮面で顔を隠し、幹部の制服であるダークスーツに血の色のネクタイを締めている。
年齢不詳だが、三十歳前後と思われる。
・年齢 不明
・自動車 蛇目髑髏党の偽装自動車
・武器 毒針発射器、伸縮性蛇頭鞭、その他
○緑谷宵闇
秘密結社「蛇目髑髏党」のお抱え小説家。平均的な身長。痩せ型。
四十歳前後のように見える。
削げた頰、爆発したようなボサボサの髪。
垢じみた一重をだらしなく着流している。
〈蛇目髑髏党〉の党首、蝮ドクロの伝記を書くという名目でアジトに住むことを許され、食事を提供されている。
しかし、精神的に不安定な所があり、党首の蝮ドクロさえも持て余し気味である。
普段は、アジトの中の鉄格子で区切られた小部屋に幽閉され、そこで原稿用紙に向かい何かを書き殴っている。
・年齢 不明
・自動車 なし
・銃 なし