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第二話 猫娘とキャラクタークリエイトと

 朝食を食べ終え三人共に自室に戻り、FRDで自身の分身ともいえるキャラクターを制作する為に、VRヘッドギアを被りキャラクタークリエイト作業を開始する。


「さてと、閑姉さんと夏海もキャラクタークリエイト開始してるだろうからさっさと、キャラクタークリエイト作業を終わらせないとね」


 私はヘッドギアを被り、ログインする為のコマンドワードを唱えFRDに仮ログインをする。



【Welcome to Fairy Of Round Dance】


 このタイトルコール共にFRDにログインを果たす。


「ようこそいらっしゃいました。新たな冒険者様。私はキャラクタークリエイトの補佐を担当するフェアリーのイザベルと申します」


 タイトルコールが終了すると、とても落ち着いた内装の洋室に降り立つと、直ぐに声が掛けられる。


「ふにゃ!? びっくりた・・・・・・」


「驚かせてしまい、申し訳ございません。冒険者様。改めまして、本日冒険者様のキャラクタークリエイト作業の補佐を致しますイザベルと申します」


「イザベルさんですね。宜しくお願いします」


 降り立った部屋を見まわしていた私は突然声を掛けられ肩をビクッと震わせ、声がした方に振り返ると、小学生ぐらいの少女がドレススカートの端を摘まみながら謝罪と共に挨拶をする。その挨拶を受け私も少女の名前を確認する様に、名前を呼び挨拶を交わす。


「よろしくお願い致します冒険者様、それでは早速ですが冒険者様のお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」


「では、ユズリハと」


イザベルからの問いを、FRDをプレイする前から使用していたキャラクターネームを伝える。


「ユズリハ様ですね。種族はどういたしましょうか?」


 私からの返答にイザベルは小さく頭を下げ、種族について尋ねてくる。


「種族は獣人系狐族で」


「獣人系狐族でございますね。続いて容姿はどのように致しましょうか?」


「まず、髪の毛の色を緋色で、瞳の色をアイスブルーで」


「かしこまりました。仮の容姿が出来上がりましたので客観的な視点をご用意致しますので、最終調整等どうぞ」


 朝食の時に三姉妹で決めた狐獣人を選択し、容姿も以前プレイしていたゲームから髪の毛の色と瞳の色を選択する。すると、仮の容姿の確認と最終調整が出来る様に客観的な視点からどんどんと最終調整を進めていく。

 一番気を使ったのが、瞳の色が透き通った水色になるようにRGBをちょっとずつちょっとずつ弄り理想のアイスブルーに近付けていく。


 そして、最終調整を繰り返す事十分少々を掛けて髪の毛の色、瞳の色が自分が納得出来る仕上がりになり、イザベルに次に進むよう依頼。


「では、初期武器と初期スキルを選択していただきます。こちらのスキルですが、戦闘系スキルと生産系スキル両方ともに共通のスキル枠となっております。初期で選択できるスキル数は五個迄となっており、慎重にお選びください」


「んと、選ぶ前にスキル枠は五個が上限なんでしょうか?」


「いえ、スキル枠の上限はありません。初期の祝福で手に入るスキル数が五個迄という事でございます」


「わかりました。では初期武器に長剣をスキルは〈長剣〉〈魔法陣〉〈採取〉〈鑑定〉〈調合〉の五つを選択します」


 事前にオープンβをプレイしてる時から使っていたスキル群の中でもよく使っていた物を初期のスキルに選択し、β終盤で見つかった魔法剣士職に必須となる魔法陣を追加して計五つのスキルを習得する。


「それでは最後にステータスにステータスポイントを割り振ってください。初期で割り振りが出来るステータスポイントは二十ポイントとなります」


 スキルの習得画面からステータス画面に切り替わりステータスを割り振っていく。


 FRDのステータスとして、


 HP

 MP

 STR(筋力)

 VIT(持久力)

 DEX(器用)

 AGI(敏捷)

 INT(賢さ)

 MND(精神力)

 LUK(運)

 

 といった形で九種から成り立っている。

 私は近接魔法職の為、MP、STR、AGI、INTを多めに割り振り生産もする予定の為、DEXも他よりも多めに割り振る予定ではある。


 STR:5

 VIT:1

 DEX:3

 AGI:5

 INT:5

 MUD:1


 以上の割り振りになる。ただし、ここで注意なのがLUK自体はステータス割り振りが出来ないので、キャラクター制作時の自分自身の運に掛けるしかない。


「以上で全ての工程が完了となります。それでは、ユズリハ様。本日十二時よりFRDは開始されますのでどうぞ心行くまで冒険をお楽しみくださいませ」


 イザベラの言葉と共に、一旦FRDの世界から立ち去る。

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